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ep7.
ep7『ドッペルゲンガーと14歳の父』 秋祭り開催RTA④
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「……は?」
俺は思わず聞き返す。
「ほら、ボクって素行が悪くて全寮制の学校にブチ込まれた立場でしょ?」
だからこっちに帰って来てる時も夜間は外出禁止って言われててさ、というマコトの言葉に俺は絶句した。
そうだった。
マコトって夜遊びし過ぎたり、髪の色の件なんかでトラブルになってたんだっけ?
それならマコトの両親が帰省時でも厳しく目を光らせてるってのは理解できる。
そっか、とだけ俺は返し、それきり何も言えなくなってしまった。
「……午前中とか昼間ならちょっと抜けられるかもだけど─────ガックンはその時間は学校だもんね?」
「そうだよな……」
活動できる時間帯が合わない。これはどうしようもない事だった。
また何かあったら連絡する、とだけ告げ俺は通話を終えた。
ドッペルゲンガーと御月が心配そうに俺の顔を見ている。
「なんかあったんかよォ?雲行きが怪しかったよなァ?」
ドッペルゲンガーが何故か鋭い質問をしてくる。なんでこういう時だけ勘がいいんだ。
マコトは来れないってさ、と俺が答えると二人とも驚いた表情を浮かべた。
「ハァ!???来れないってマコトの奴!?付き合い悪ぃじゃねぇかよォ!?」
「まあ、そうは言ってもマコトは全寮制のお嬢様校に入れられるような環境だし──────住んでる世界が元々違ってるんだろ」
しょうがねぇだろうが、という俺の言葉を遮ってドッペルゲンガーが食い気味に捲し立てる。
「は!??なんの冗談だァ!?マコトがお嬢様校だァ!???いつから女子校に男が入れるようになったって言うんだよォ!??」
何言ってんだよ。マコトは女子だっただろ、と俺が答えると悲鳴のような絶叫が部屋に響いた。
「女子ィ!???マコトがか!??冗談キツいだろうが!??」
冗談も何も──────マコトが女子なのは確定してるじゃねぇか。
「あれ?もしかしてお前、マコトのこと未だに男って思ってる?」
「は???え???」
パニックになる佐藤次郎(仮)
「女???マコトがか??」
いや、さっきからそう言ってんじゃん、と俺が言うとドッペルゲンガーはますます混乱した。
「え??女????マジで言ってんのか!??」
コイツはマコトが女って知らなかったにせよ──────取り乱し過ぎじゃね?
もしかすると。
俺はある一つの可能性をドッペルゲンガーに提示する。
「なあ、もしかしてさ──────俺らの世界線では女子のマコトがそっちでは男子ってこともあるんじゃねぇか?」
「ハァ!??」
そんなはずはねぇだろうがよォ、と呟くドッペルゲンガーに対し、御月が不思議そうに首を傾げた。
「世界線??男子が女子になる??」
あ、いや、これはこっちの話で……と俺は慌てて誤魔化す。
「俺のダチで雪城マコトって奴が居たんだけどさ。ずっと男だと思ってつるんでたらソイツ、実は女子だったって話で──────」
まあ、それは置いといて─────結局マコトは祭りに来れないってハナシなんだよ、と俺は強引に話題を無難な所に着地させる。
「……雪城マコトか」
御月は頷き、少し考え込むような素振りを見せた。
しかし、ここにきて初めて躓いてしまった俺は────────早くも挫けそうになっていた。
俺は思わず聞き返す。
「ほら、ボクって素行が悪くて全寮制の学校にブチ込まれた立場でしょ?」
だからこっちに帰って来てる時も夜間は外出禁止って言われててさ、というマコトの言葉に俺は絶句した。
そうだった。
マコトって夜遊びし過ぎたり、髪の色の件なんかでトラブルになってたんだっけ?
それならマコトの両親が帰省時でも厳しく目を光らせてるってのは理解できる。
そっか、とだけ俺は返し、それきり何も言えなくなってしまった。
「……午前中とか昼間ならちょっと抜けられるかもだけど─────ガックンはその時間は学校だもんね?」
「そうだよな……」
活動できる時間帯が合わない。これはどうしようもない事だった。
また何かあったら連絡する、とだけ告げ俺は通話を終えた。
ドッペルゲンガーと御月が心配そうに俺の顔を見ている。
「なんかあったんかよォ?雲行きが怪しかったよなァ?」
ドッペルゲンガーが何故か鋭い質問をしてくる。なんでこういう時だけ勘がいいんだ。
マコトは来れないってさ、と俺が答えると二人とも驚いた表情を浮かべた。
「ハァ!???来れないってマコトの奴!?付き合い悪ぃじゃねぇかよォ!?」
「まあ、そうは言ってもマコトは全寮制のお嬢様校に入れられるような環境だし──────住んでる世界が元々違ってるんだろ」
しょうがねぇだろうが、という俺の言葉を遮ってドッペルゲンガーが食い気味に捲し立てる。
「は!??なんの冗談だァ!?マコトがお嬢様校だァ!???いつから女子校に男が入れるようになったって言うんだよォ!??」
何言ってんだよ。マコトは女子だっただろ、と俺が答えると悲鳴のような絶叫が部屋に響いた。
「女子ィ!???マコトがか!??冗談キツいだろうが!??」
冗談も何も──────マコトが女子なのは確定してるじゃねぇか。
「あれ?もしかしてお前、マコトのこと未だに男って思ってる?」
「は???え???」
パニックになる佐藤次郎(仮)
「女???マコトがか??」
いや、さっきからそう言ってんじゃん、と俺が言うとドッペルゲンガーはますます混乱した。
「え??女????マジで言ってんのか!??」
コイツはマコトが女って知らなかったにせよ──────取り乱し過ぎじゃね?
もしかすると。
俺はある一つの可能性をドッペルゲンガーに提示する。
「なあ、もしかしてさ──────俺らの世界線では女子のマコトがそっちでは男子ってこともあるんじゃねぇか?」
「ハァ!??」
そんなはずはねぇだろうがよォ、と呟くドッペルゲンガーに対し、御月が不思議そうに首を傾げた。
「世界線??男子が女子になる??」
あ、いや、これはこっちの話で……と俺は慌てて誤魔化す。
「俺のダチで雪城マコトって奴が居たんだけどさ。ずっと男だと思ってつるんでたらソイツ、実は女子だったって話で──────」
まあ、それは置いといて─────結局マコトは祭りに来れないってハナシなんだよ、と俺は強引に話題を無難な所に着地させる。
「……雪城マコトか」
御月は頷き、少し考え込むような素振りを見せた。
しかし、ここにきて初めて躓いてしまった俺は────────早くも挫けそうになっていた。
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