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ep5.
ep5. 『死と処女(おとめ)』 脱がせてニーソックス
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いや、何でソックスを脱ぐのがお互いの為?
どゆこと?
『パンツを履かない健康法』とかは聞いた事があるが……
ソックスを脱げってのはどういう意味があるんだ?
女子の言ってること、考えてることが全く理解できない俺は頭を抱えた。
え?もしかして俺だけがわかってない?
「俺の知らないとこでなんかそういうのがあるのか?」
俺の問いに上野も不思議そうな顔をしている。
「ん?佐藤っち、その事であーしにハナシをしに来たってワケなの?」
あーしが彼女をイジメてると思ってる?と上野は怪訝そうな顔で俺に尋ねる。
おいおい、質問を質問で返されたらもうワケがわかんねぇよ。
何がなんだがわからなくなった俺は面倒臭くなって単刀直入に答えた。
「そうだ。お前が夢野や水森をイジメてると踏んでここに連れてきた」
違うのか?と俺はストレートに訊ねた。
最初っからこう聞きゃよかったんだ。
「はあ!?」
上野は素っ頓狂な声を上げた。
「なんか、酷くない?」
あーし、そこまで疑われるような事した?と上野は意味が分からないと言った様子で俺を睨む。
「ん、待って。てコトはさ。彼女が佐藤っちに『上野さんにこんなこと言われたの』って喋ったんだよね?」
上野はさらに意味が分からないと言った風にため息をついた。
「じゃあさ、この後にトーゼン三年女子のトコにも乗り込んで行くんでしょ?」
付き合ってるからってそんなに必死で彼女の事守りたいんだ?まるで王子様じゃん、と夢野は俺の肩をポンと叩く。
「羨ましーわ。マジで彼女のことが好きなんだね、佐藤っちは」
愛だねぇ。ふふ、と上野は揶揄うように小さく笑った。
「ん?勘違いしてね?俺、夢野と付き合ってる訳じゃねーし?」
守るとかそういうんじゃねーし、と言いかけた俺はさっきの上野の言葉に違和感を覚えた。
「三年女子?何でそこで三年が出てくるんだ?」
俺がポツリと呟くと上野はまた素っ頓狂な声を上げた。
「は!?聞いてないの?佐藤っち?」
ソックスのコトは知ってるのにカツアゲの事は知らないの?と上野はややオーバーに驚いている。
「カツアゲ?なんの事だよ。俺、校内じゃカツアゲなんてしねぇけど?」
上野は意味が分からないと言った風に首を振った。
「一学期にクラスでかなり大騒ぎになったから知ってたのかと思ってたけど」
一学期?大騒ぎ?
俺の知らないトコで何かあったのか?
上野は、やや真剣な表情を浮かべながらこう言った。
「彼女、一学期にトラブルがあって……5000円を3年女子に盗られてんの」
どゆこと?
『パンツを履かない健康法』とかは聞いた事があるが……
ソックスを脱げってのはどういう意味があるんだ?
女子の言ってること、考えてることが全く理解できない俺は頭を抱えた。
え?もしかして俺だけがわかってない?
「俺の知らないとこでなんかそういうのがあるのか?」
俺の問いに上野も不思議そうな顔をしている。
「ん?佐藤っち、その事であーしにハナシをしに来たってワケなの?」
あーしが彼女をイジメてると思ってる?と上野は怪訝そうな顔で俺に尋ねる。
おいおい、質問を質問で返されたらもうワケがわかんねぇよ。
何がなんだがわからなくなった俺は面倒臭くなって単刀直入に答えた。
「そうだ。お前が夢野や水森をイジメてると踏んでここに連れてきた」
違うのか?と俺はストレートに訊ねた。
最初っからこう聞きゃよかったんだ。
「はあ!?」
上野は素っ頓狂な声を上げた。
「なんか、酷くない?」
あーし、そこまで疑われるような事した?と上野は意味が分からないと言った様子で俺を睨む。
「ん、待って。てコトはさ。彼女が佐藤っちに『上野さんにこんなこと言われたの』って喋ったんだよね?」
上野はさらに意味が分からないと言った風にため息をついた。
「じゃあさ、この後にトーゼン三年女子のトコにも乗り込んで行くんでしょ?」
付き合ってるからってそんなに必死で彼女の事守りたいんだ?まるで王子様じゃん、と夢野は俺の肩をポンと叩く。
「羨ましーわ。マジで彼女のことが好きなんだね、佐藤っちは」
愛だねぇ。ふふ、と上野は揶揄うように小さく笑った。
「ん?勘違いしてね?俺、夢野と付き合ってる訳じゃねーし?」
守るとかそういうんじゃねーし、と言いかけた俺はさっきの上野の言葉に違和感を覚えた。
「三年女子?何でそこで三年が出てくるんだ?」
俺がポツリと呟くと上野はまた素っ頓狂な声を上げた。
「は!?聞いてないの?佐藤っち?」
ソックスのコトは知ってるのにカツアゲの事は知らないの?と上野はややオーバーに驚いている。
「カツアゲ?なんの事だよ。俺、校内じゃカツアゲなんてしねぇけど?」
上野は意味が分からないと言った風に首を振った。
「一学期にクラスでかなり大騒ぎになったから知ってたのかと思ってたけど」
一学期?大騒ぎ?
俺の知らないトコで何かあったのか?
上野は、やや真剣な表情を浮かべながらこう言った。
「彼女、一学期にトラブルがあって……5000円を3年女子に盗られてんの」
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