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ep.4.
ep4. 「暴かれた世界」 セックスしたら出られる部屋 その⑦
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小泉は俺の顔を引き寄せる。
至近距離に近付いた小泉に俺の思考は停止する。
その冷えた指の感触に思わず背筋がゾクゾクとする。
俺の額に小泉の額がピタリとくっ付く。
一瞬、時間が止まった気がした。
小泉が少し微笑んだ気がする。
お互いの心臓の音が聞こえるような距離。
考えを改めてくれたのか?
それとも気が変わった?
死ぬのが怖くなった?
俺を受け入れてくれるのか?
小泉の吐息が聞こえた。
次の瞬間だった。
俺の身体は後方に吹っ飛ばされていた。
「!?」
物凄い衝撃が走り、目を開けるどころか身動き一つ取れなかった。
状況を理解できない俺の身体には更に激痛が走る。
何が起こったのか理解できず、俺は呆然とする。
俺は小泉にヘッドバットを不意打ちで喰らわされていた。
ヘッドバット。パチキ。所謂、頭突きである。
プロレスでもよく使われる技ではあるが、たまに死亡者が出る程度には威力がある。
完全にキメられていた。
一旦、額をくっ付けて狙いを定めてからのモーションってガチすぎんだろ。
ガチで仕留める気で来てる人間の所業じゃねぇか。
吹っ飛んだ俺の局所に追い討ちが入れられる。
小泉は俺の股間を渾身の力で蹴り上げた。
人間ってガチで痛みを感じてる時って声も出ないのな。
手加減など一切無い、確実に殺しに来ている人間のそれだった。
座敷牢の水面の中、俺は無様に転がる。
その瞬間、確実な死を予感した。
あ、これもうダメなやつじゃん。
数ターンは立てないし勃てない。
数ターンってレベルじゃなくね?
マジで死んだわ。
俺の生殖機能って多分死んだわ。
まあ、これで脱出の目は無くなったし、二人揃って死ぬんだけどよ。
俺の目の前ではチカチカと何かが点滅していた。
よくさ、マンガやアニメとかで殴られたキャラの頭上に星とか描いてある表現あるじゃん?
あれってマジなのな。
マジで目の前に星が見えるんだぜ。
俺は水に浸かった畳の上に仰向けになったまま観念した。
俺はここで死ぬんだな。
最低だな。
小泉も同じく水面に倒れ込んでいた。
二人して何やってんだよ。
馬鹿じゃねぇのか。
俺の口の中に血の味が広がる。
なんとか呼吸が出来る様になった俺は口を開く。
「……なあアンタ、これで満足か?」
お望み通り俺と心中することになってよ、と俺は残った力で精一杯の嫌味を吐き捨てた。
小泉は何も応えなかった。
やりたい放題やってくれてダンマリかよ。
卑怯じゃねぇか?
アンタの我儘で俺まで死ぬんだぜ?
「なあ、最後だから教えてくれよ」
俺は天井を見つめたまま小泉に問いかけた。
「死んだ方がマシなレベルで抱かれたく無いってさ、俺ってどこまで嫌われてんの?」
俺のどういうトコがダメだったん?来世の参考にするからさ、教えてよ、と俺は朦朧とする意識の中で呟く。
「……勘違いしているようだが」
小泉の小さな声が聞こえた。
あっちも体力と気力が限界のようだった。
「別に、お前の容姿だの人間性だのが嫌だとかそう言った理由では断じてない」
は?
じゃあどういう理由だってんだよ?
キモいとか生理的に無理とかじゃ無かったっていうのか?
小泉の荒い呼吸が聞こえる。
死にかけてんのか?無理すんな。
「……お前は生徒で私は教師だからだ」
だから、どんな理由があってもこれだけは絶対にダメだ、と小泉はこちらを向いて断言した。
「世の中にはやっていい事と悪いことがあるだろう」
「は!??」
死を覚悟して倒れ込んでいた俺は思わず身体を起こす。
「なんだよそれ!?」
そんな理由で俺は死ぬ羽目になってるのか?
「意味わかんねぇよ!??じゃあ俺が卒業してたら良かったってのかよ?」
「卒業したらって言っても、それでもまだ15だろう?ダメだな」
小泉は首を振る。
「先生と生徒がダメってんならよ、じゃあ自動車学校の教官と生徒とか、生花教室の講師と生徒とかもダメっていう判定なのか!?」
「それは自由恋愛なんじゃないのか?成人してたらあとは自由だろう」
小泉はサラリと言ってのける。
「は!??意味わかんねぇし!?判定基準ガバガバじゃねぇの!?」
「そんな筈はないだろう。当たり前の事じゃないか」
じゃあさ、と俺は小泉に食ってかかる。
「じゃあ俺が二十歳越えてたら良かったって事なのか!?」
「阿保か。だったら逆にノータイムでこっちから襲ってる」
は?
小泉の予想外の返答に俺の思考はフリーズする。
至近距離に近付いた小泉に俺の思考は停止する。
その冷えた指の感触に思わず背筋がゾクゾクとする。
俺の額に小泉の額がピタリとくっ付く。
一瞬、時間が止まった気がした。
小泉が少し微笑んだ気がする。
お互いの心臓の音が聞こえるような距離。
考えを改めてくれたのか?
それとも気が変わった?
死ぬのが怖くなった?
俺を受け入れてくれるのか?
小泉の吐息が聞こえた。
次の瞬間だった。
俺の身体は後方に吹っ飛ばされていた。
「!?」
物凄い衝撃が走り、目を開けるどころか身動き一つ取れなかった。
状況を理解できない俺の身体には更に激痛が走る。
何が起こったのか理解できず、俺は呆然とする。
俺は小泉にヘッドバットを不意打ちで喰らわされていた。
ヘッドバット。パチキ。所謂、頭突きである。
プロレスでもよく使われる技ではあるが、たまに死亡者が出る程度には威力がある。
完全にキメられていた。
一旦、額をくっ付けて狙いを定めてからのモーションってガチすぎんだろ。
ガチで仕留める気で来てる人間の所業じゃねぇか。
吹っ飛んだ俺の局所に追い討ちが入れられる。
小泉は俺の股間を渾身の力で蹴り上げた。
人間ってガチで痛みを感じてる時って声も出ないのな。
手加減など一切無い、確実に殺しに来ている人間のそれだった。
座敷牢の水面の中、俺は無様に転がる。
その瞬間、確実な死を予感した。
あ、これもうダメなやつじゃん。
数ターンは立てないし勃てない。
数ターンってレベルじゃなくね?
マジで死んだわ。
俺の生殖機能って多分死んだわ。
まあ、これで脱出の目は無くなったし、二人揃って死ぬんだけどよ。
俺の目の前ではチカチカと何かが点滅していた。
よくさ、マンガやアニメとかで殴られたキャラの頭上に星とか描いてある表現あるじゃん?
あれってマジなのな。
マジで目の前に星が見えるんだぜ。
俺は水に浸かった畳の上に仰向けになったまま観念した。
俺はここで死ぬんだな。
最低だな。
小泉も同じく水面に倒れ込んでいた。
二人して何やってんだよ。
馬鹿じゃねぇのか。
俺の口の中に血の味が広がる。
なんとか呼吸が出来る様になった俺は口を開く。
「……なあアンタ、これで満足か?」
お望み通り俺と心中することになってよ、と俺は残った力で精一杯の嫌味を吐き捨てた。
小泉は何も応えなかった。
やりたい放題やってくれてダンマリかよ。
卑怯じゃねぇか?
アンタの我儘で俺まで死ぬんだぜ?
「なあ、最後だから教えてくれよ」
俺は天井を見つめたまま小泉に問いかけた。
「死んだ方がマシなレベルで抱かれたく無いってさ、俺ってどこまで嫌われてんの?」
俺のどういうトコがダメだったん?来世の参考にするからさ、教えてよ、と俺は朦朧とする意識の中で呟く。
「……勘違いしているようだが」
小泉の小さな声が聞こえた。
あっちも体力と気力が限界のようだった。
「別に、お前の容姿だの人間性だのが嫌だとかそう言った理由では断じてない」
は?
じゃあどういう理由だってんだよ?
キモいとか生理的に無理とかじゃ無かったっていうのか?
小泉の荒い呼吸が聞こえる。
死にかけてんのか?無理すんな。
「……お前は生徒で私は教師だからだ」
だから、どんな理由があってもこれだけは絶対にダメだ、と小泉はこちらを向いて断言した。
「世の中にはやっていい事と悪いことがあるだろう」
「は!??」
死を覚悟して倒れ込んでいた俺は思わず身体を起こす。
「なんだよそれ!?」
そんな理由で俺は死ぬ羽目になってるのか?
「意味わかんねぇよ!??じゃあ俺が卒業してたら良かったってのかよ?」
「卒業したらって言っても、それでもまだ15だろう?ダメだな」
小泉は首を振る。
「先生と生徒がダメってんならよ、じゃあ自動車学校の教官と生徒とか、生花教室の講師と生徒とかもダメっていう判定なのか!?」
「それは自由恋愛なんじゃないのか?成人してたらあとは自由だろう」
小泉はサラリと言ってのける。
「は!??意味わかんねぇし!?判定基準ガバガバじゃねぇの!?」
「そんな筈はないだろう。当たり前の事じゃないか」
じゃあさ、と俺は小泉に食ってかかる。
「じゃあ俺が二十歳越えてたら良かったって事なのか!?」
「阿保か。だったら逆にノータイムでこっちから襲ってる」
は?
小泉の予想外の返答に俺の思考はフリーズする。
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