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ep.3.
ep3 . 『夜間非行』 後悔、溺れていく二人
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自暴自棄にも似た乱暴さで少年は少女の腕を掴む。
少女は無言のまま身を固くして抵抗する意思を示す。
内心では観念しているような少女の仕草と表情を見透かすように少年はゆっくりとその身体に体重を掛ける。
少年はその指を少女の頬から顎に這わせる。
少女の口から嗚咽に近い声が漏れる。
目隠しされた布の下から涙が溢れ出し、頬から耳の方に伝って落ちる。
「今更泣いてんの?」
少年は棘を含ませたような口調で吐き捨てた。
お前さ、今まで結構好き勝手にして来たんじゃねぇの?と少年は挑発するような台詞を口にする。
少女は一瞬息を飲み、何かを思い出すように呟く。
「……そうよ」
少女の口から懺悔に似た言葉が小さく発せられる。
誰に宛てた訳でもない、ただ、心の底からの後悔だった。
……アタシって最低なの。多分罰が当たったんだよね、と少女は絞り出すように呟く。
「学校の友達にも酷いことして、転校までさせちゃった。レイジにも酷い事したし……」
それに、と少女は続ける。
アンタにも嘘ついて巻き込んで迷惑かけて……少年に組み敷かれたままの少女はその肩と胸を大きく震わせた。
「コレが罪滅ぼしになるって言うなら、何回でも……」
少年はその動きを止めた。
「おい、いい加減にしろよ!?」
少女の言葉を遮るように食い気味に少年が吐き捨てる。
そういうとこだよ、と少年は小さく呟きながら組み敷いた少女の頸から鎖骨にかけて指を滑らせる。
目隠しをしていても感じられる湿った熱気が少女の肌に伝わっていく。
望んでいる訳ではないのに身体は嫌でも反応する。
その言葉の意味も判らず少女は身体を小さく跳ねさせる。
「なんでもテメェが悪いって勝手に思い込んでよ、相手に正面から向き合わねぇのって失礼なんじゃねぇの?」
少年は言葉を続けながらなお少女の肌に指をゆっくりと這わせ続ける。
緩やかに、だが絶妙な加減で敏感な部分は蹂躙される。
目隠しされている分、より強烈な刺激が少女に伝わり拒みたくても身体は反応する。
「そうやって相手や自分からから逃げてさ、その結果がこれなんじゃねぇのか?」
少年は執拗に少女の弱い部分を責め続ける。
自分自身の心と身体、その両方がぐちゃぐちゃにされていくのを少女はぼんやりと感じていた。
大きな胸が揺れ、キャミソールの上から少年がゆっくりとその小さな突起に触れる。
少女は小さい吐息を漏らし、その身を捩らせてその屈辱的な快感に耐えていた。
少年の指と唇は滑るように少女の胸から臍、下腹部をなぞっていく。
目隠しをされた状態での強弱のある刺激に少女は耐えられず思わず声を漏らす。
下腹部に到達した指はホットパンツを剥ぎ取り、小さい薄手のショーツの上を滑っていく。
予想出来ない指の動きに堪らず少女は小さく叫び、両手で顔を覆った。
「……ダメ……!そんなに動かさないで…!」
少女を組み敷いたままの少年はそのままの姿勢で呟く。
「なあ、お前ゴムとかちゃんと持ってんだろ?」
少女は無言のまま恐る恐る頷く。
「じゃあさ、もしかしてローションとかも持ってたりするんじゃねぇの?」
なんとなくではあるが確信にも似た雰囲気から少年は念のため質問する。
タンスの一番下の引き出し、右側にある、と震える声で少女が呟く。
少年はタンスの引き出しからボトルを探し当てると乱暴に封を切った。
「ちょうどいいじゃねぇか。役に立ってよ」
そういうつもりだったんだろ、と少年は薄いショーツを剥ぎ取ると床に投げ捨てた。
敏感な部分にひんやりとした感触が走り、少女は思わず小さく声を上げる。
滑なめらかな体温が身体の中と外から溢れ出す。
少年の指が生き物のように少女の体内にするりと侵入する。
「んっ……」
小さな吐息と後悔に似た感情が少女から漏れる。
自分を組み敷いているのはこの少年では無い、別の存在であって欲しかった。
どうしてこうなってしまったのだろう。
遥か彼方、暗闇の天井に少女は最愛の存在を思い浮かべた。
涙が頬を伝って落ちる。
少年の指はゆっくりと動き、その度に少女は声を上げて身体ごと反応する。
ゆっくりと少女から指を引き抜いた少年はポケットから缶を取り出し、中身をベッドの上にぶち撒けた。
そのうちの一つを無造作に掴むとゆっくりとパッケージを引き千切り、中身を取り出す。
準備を整えた少年は指で押し広げた箇所にゆっくりと侵入していく。
少女は押し殺した悲鳴を上げ、身を捩ってそれから逃れようとする。
細い足首は少年の左腕に掴まれ、空を蹴っていた。
掛けられた少年の体重で身動きの取れない少女の中に熱いものが滑り込むように潜り込む。
「痛っ……」
小さな声が少女の唇から漏れる。
初めてでは無いとは言え、ナイフのような痛みは十分に感じられた。
少年は無言のままゆっくりとさらに奥深くに進んでいく。
少女の手はシーツを掴み、痛みと恐怖に耐えていた。
苦痛だけが伴う行為。
痛みと羞恥、屈辱と嫌悪感。
それは双方にお互いを思う気持ちもなく、全く意味の見いだせない行為だった。
罪滅ぼしの概念などない、泥沼にも似た恐ろしい場所に二人は沈み込んでいた。
突き当たりの部分に到達した少年はゆっくりとさらに身体を動かす。
少女には苦痛以外の何も感じられなかった。
目の前を覆うのは圧倒的な暗闇だった。
少女はこの状況から逃れるように手のひらで顔を覆い、一刻も早く時が過ぎるのを祈った。
細く黒い布が少女の指に触れた。
少年の相棒でもあり、少女の元カレでもある存在の形見のような品物。
少女は最愛の存在を思い、絶望的なこの状況の終わりを待った。
ゆっくりと動いていた少年は次第に激しく少女の下腹部を突き上げる。
内臓が蹂躙されるような感覚。
下腹部は掻き回され、眩暈のように少女の精神まで乱していく。
痛みに耐えていた少女は堪らず懇願する。
「……ダメ!……そんなに動かないで……!」
お願い、せめてもっとゆっくり、と言い掛けた少女の頬に温かい雫が落ちる。
動きはさらに勢いを増し、少女の身体に強く打ち付けられる。
下腹部の内臓に侵入され、悪趣味なパレードのように痛みがその身体を通過する。
少女の唇が助けを求めるように呼んだのは少年の相棒の名前だった。
「………レイジ……」
「痛いよ……」
「助けて……レイジ」
その瞬間、少年の感覚は狂ったように暴れ出し、滅茶苦茶な勢いで身体が深く跳ねるように止まらなくなった。
絶叫に似た声が部屋に響く。
切なく締め付けられるような感覚。
少年は何か小さく呟き、ゆっくりとその動きを止めた。
少女にはそれは聞き取れなかった。
その頬を涙が伝って落ちる。
部屋の何処かから泣き声が聞こえる。
少女はそっと様子を伺うように目隠しを外す。
少女を組み敷いたままの体勢で泣いていたのは少年だった。
少女は無言のまま身を固くして抵抗する意思を示す。
内心では観念しているような少女の仕草と表情を見透かすように少年はゆっくりとその身体に体重を掛ける。
少年はその指を少女の頬から顎に這わせる。
少女の口から嗚咽に近い声が漏れる。
目隠しされた布の下から涙が溢れ出し、頬から耳の方に伝って落ちる。
「今更泣いてんの?」
少年は棘を含ませたような口調で吐き捨てた。
お前さ、今まで結構好き勝手にして来たんじゃねぇの?と少年は挑発するような台詞を口にする。
少女は一瞬息を飲み、何かを思い出すように呟く。
「……そうよ」
少女の口から懺悔に似た言葉が小さく発せられる。
誰に宛てた訳でもない、ただ、心の底からの後悔だった。
……アタシって最低なの。多分罰が当たったんだよね、と少女は絞り出すように呟く。
「学校の友達にも酷いことして、転校までさせちゃった。レイジにも酷い事したし……」
それに、と少女は続ける。
アンタにも嘘ついて巻き込んで迷惑かけて……少年に組み敷かれたままの少女はその肩と胸を大きく震わせた。
「コレが罪滅ぼしになるって言うなら、何回でも……」
少年はその動きを止めた。
「おい、いい加減にしろよ!?」
少女の言葉を遮るように食い気味に少年が吐き捨てる。
そういうとこだよ、と少年は小さく呟きながら組み敷いた少女の頸から鎖骨にかけて指を滑らせる。
目隠しをしていても感じられる湿った熱気が少女の肌に伝わっていく。
望んでいる訳ではないのに身体は嫌でも反応する。
その言葉の意味も判らず少女は身体を小さく跳ねさせる。
「なんでもテメェが悪いって勝手に思い込んでよ、相手に正面から向き合わねぇのって失礼なんじゃねぇの?」
少年は言葉を続けながらなお少女の肌に指をゆっくりと這わせ続ける。
緩やかに、だが絶妙な加減で敏感な部分は蹂躙される。
目隠しされている分、より強烈な刺激が少女に伝わり拒みたくても身体は反応する。
「そうやって相手や自分からから逃げてさ、その結果がこれなんじゃねぇのか?」
少年は執拗に少女の弱い部分を責め続ける。
自分自身の心と身体、その両方がぐちゃぐちゃにされていくのを少女はぼんやりと感じていた。
大きな胸が揺れ、キャミソールの上から少年がゆっくりとその小さな突起に触れる。
少女は小さい吐息を漏らし、その身を捩らせてその屈辱的な快感に耐えていた。
少年の指と唇は滑るように少女の胸から臍、下腹部をなぞっていく。
目隠しをされた状態での強弱のある刺激に少女は耐えられず思わず声を漏らす。
下腹部に到達した指はホットパンツを剥ぎ取り、小さい薄手のショーツの上を滑っていく。
予想出来ない指の動きに堪らず少女は小さく叫び、両手で顔を覆った。
「……ダメ……!そんなに動かさないで…!」
少女を組み敷いたままの少年はそのままの姿勢で呟く。
「なあ、お前ゴムとかちゃんと持ってんだろ?」
少女は無言のまま恐る恐る頷く。
「じゃあさ、もしかしてローションとかも持ってたりするんじゃねぇの?」
なんとなくではあるが確信にも似た雰囲気から少年は念のため質問する。
タンスの一番下の引き出し、右側にある、と震える声で少女が呟く。
少年はタンスの引き出しからボトルを探し当てると乱暴に封を切った。
「ちょうどいいじゃねぇか。役に立ってよ」
そういうつもりだったんだろ、と少年は薄いショーツを剥ぎ取ると床に投げ捨てた。
敏感な部分にひんやりとした感触が走り、少女は思わず小さく声を上げる。
滑なめらかな体温が身体の中と外から溢れ出す。
少年の指が生き物のように少女の体内にするりと侵入する。
「んっ……」
小さな吐息と後悔に似た感情が少女から漏れる。
自分を組み敷いているのはこの少年では無い、別の存在であって欲しかった。
どうしてこうなってしまったのだろう。
遥か彼方、暗闇の天井に少女は最愛の存在を思い浮かべた。
涙が頬を伝って落ちる。
少年の指はゆっくりと動き、その度に少女は声を上げて身体ごと反応する。
ゆっくりと少女から指を引き抜いた少年はポケットから缶を取り出し、中身をベッドの上にぶち撒けた。
そのうちの一つを無造作に掴むとゆっくりとパッケージを引き千切り、中身を取り出す。
準備を整えた少年は指で押し広げた箇所にゆっくりと侵入していく。
少女は押し殺した悲鳴を上げ、身を捩ってそれから逃れようとする。
細い足首は少年の左腕に掴まれ、空を蹴っていた。
掛けられた少年の体重で身動きの取れない少女の中に熱いものが滑り込むように潜り込む。
「痛っ……」
小さな声が少女の唇から漏れる。
初めてでは無いとは言え、ナイフのような痛みは十分に感じられた。
少年は無言のままゆっくりとさらに奥深くに進んでいく。
少女の手はシーツを掴み、痛みと恐怖に耐えていた。
苦痛だけが伴う行為。
痛みと羞恥、屈辱と嫌悪感。
それは双方にお互いを思う気持ちもなく、全く意味の見いだせない行為だった。
罪滅ぼしの概念などない、泥沼にも似た恐ろしい場所に二人は沈み込んでいた。
突き当たりの部分に到達した少年はゆっくりとさらに身体を動かす。
少女には苦痛以外の何も感じられなかった。
目の前を覆うのは圧倒的な暗闇だった。
少女はこの状況から逃れるように手のひらで顔を覆い、一刻も早く時が過ぎるのを祈った。
細く黒い布が少女の指に触れた。
少年の相棒でもあり、少女の元カレでもある存在の形見のような品物。
少女は最愛の存在を思い、絶望的なこの状況の終わりを待った。
ゆっくりと動いていた少年は次第に激しく少女の下腹部を突き上げる。
内臓が蹂躙されるような感覚。
下腹部は掻き回され、眩暈のように少女の精神まで乱していく。
痛みに耐えていた少女は堪らず懇願する。
「……ダメ!……そんなに動かないで……!」
お願い、せめてもっとゆっくり、と言い掛けた少女の頬に温かい雫が落ちる。
動きはさらに勢いを増し、少女の身体に強く打ち付けられる。
下腹部の内臓に侵入され、悪趣味なパレードのように痛みがその身体を通過する。
少女の唇が助けを求めるように呼んだのは少年の相棒の名前だった。
「………レイジ……」
「痛いよ……」
「助けて……レイジ」
その瞬間、少年の感覚は狂ったように暴れ出し、滅茶苦茶な勢いで身体が深く跳ねるように止まらなくなった。
絶叫に似た声が部屋に響く。
切なく締め付けられるような感覚。
少年は何か小さく呟き、ゆっくりとその動きを止めた。
少女にはそれは聞き取れなかった。
その頬を涙が伝って落ちる。
部屋の何処かから泣き声が聞こえる。
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