[200万PV達成]それを捨てるなんてとんでもない!〜童貞を捨てる度に過去に戻されてしまう件〜おまけに相手の記憶も都合よく消えてる!?

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ep2 .

ep2 . 「訳有り令嬢と秘密の花園」 聖母のいる庭園

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あれから二週間ほど経過していた。

花園リセの提案でマサムネは”日中は花園家、夜間は俺の家“で飼うという取り決めになった。

俺は昼間は学校やバイトがあるのでこの申し出は非常に有難かった。

また、彼女の厚意でマサムネの予防接種や蚤取りの薬投与などは花園家で請け負って貰える事になった。

何から何まで至れり尽せりだった。

そして彼女は“ヘレン”、俺は“マサムネ”と呼んでいるこの猫の名前は[ヘレン・マサムネ]が正式名称であるという設定にする事で着地した。

ヘレンがファーストネーム、つまり名前になる。そしてマサムネがラストネーム、苗字に当たる部分になる。

ヘレンがファーストネームになったのはマサムネが苗字でも行けそうな響きだったので、まあなんやかんや結局この組み合わせで落ち着いたのだった。

俺と花園リセ、双方がヘレンと呼んでもマサムネと呼んでもどちらでも良い感じに収まったのでこの名付けはうまく行ったのだと思う。

彼女は最大限に俺に配慮して様々な事柄を決定し、実行してくれた。

そして毎日の彼女とのティータイムである。

彼女は毎日手作りのお菓子を用意して俺を待っていてくれた。

[日中面倒を見て貰っていたマサムネを引き取りに行く]という名目だったがそれ以外の楽しみの方が大きかった。

花園リセは俺のどんな些細な話でも常に微笑みを絶やさずに耳を傾けてくれた。

その日学校であった出来事、普段遊ぶダチの話、晩御飯のメニューとか俺はなんでも彼女に話した。

その日は彼女が焼いたというスコーンがテーブルに並んでいた。

大きなお屋敷の令嬢だというのに彼女は少しも気取った素振りも見せず、気さくで家庭的な面もあった。

スコーンを一口齧った俺はまたしても衝撃を受けた。

めちゃくちゃ美味い。さっぱりとした優しい甘みで無限に食べられる。

リセさん店出せるよマジで、マジで大ヒットだし、と俺は興奮気味にスコーンを貪る。

「今日はさつまいものスコーンにしてみましたの」

彼女はまた微笑んだ。

さつまいもとか庶民派なフレーバーをセレクトしてくるあたりも最高に気が利いてると思った。

彼女の作る菓子類はどれも俺が今まで食べたことのないような物ばかりだった。

俺は毎日浮かれていた。

誰かが俺の帰ってくるのを待っててくれてるってのが最高に嬉しかった。

ずっと一人だった俺は、こうして誰かに出迎えられるのがこんなに嬉しいことだなんて考えたこともなかったんだ。


本当に嬉しかったんだ。本当なんだ。

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