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ep1.
ep1.「呪いの宣告」 リスキーなギャンブルに巻き込まれる
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「お前のことだ。行為の際は必ず避妊はするだろう。意外に慎重な所もあるからなお前は。無論、水風船や悪ノリのおふざけで何個か無駄に消費する事もしないだろうし」
俺の行動パターン勝手に予想するのやめてもらえませんかね。そんなん知らねぇし。
「ちょっと質問いいですかセンセェ」
俺は手を挙げる。
「なんで6個入りなんだよ?一個だけ財布とかに入れとけば良くね?」
「ミスったり破れたりしたら大変だからな。一個じゃ足りんだろう。2ラウンド目以降もある場合もあるだろうからな」
小泉はこともなげに言い放った。俺の方が思わず赤面しそうになる。ホントに教師なのか?しかも巫女だろ?なんなのコイツ。
「一つの缶に6個入りは合理的だろう。常に持っとけよ」
「ええ……コレ持ち歩くのかよ。学校にも持って来いって?」
正気の沙汰とは思えなかった。教師の言うセリフだとは信じがたかった。
「オシャレっぽい缶に入ってるしパッと見は整髪料っぽく見えるだろう?不良のお前がポケットに入れてても誰も不自然に思わんだろうしな」
確かに、この銀色の缶は大きさ的にもヘアワックスか何かのようにも見えるデザインだった。
「持ち歩いてもいいけどよ……どうせ絶対使わんし……俺にメリットなくないか?誰かに知られたら俺、[6個入りコンドームを常に持ち歩く男]って思われるんじゃね?リスキー過ぎるだろうが」
何をどう転んでも使う予定の無い危険物を持ち歩く事は流石の俺でも躊躇する。
「そこでだ」
小泉はニヤりと笑った。なんだよ何企んでるんだよ気味悪ぃな。
「もしも学年の終わりまでに数が全く減って居なかったら何でも好きなものを奢ってやろう」
「焼肉!!焼肉!!」
ノータイムで俺は手を挙げた。
「焼肉の食い放題に連れてってくれセンセェ!」
「焼肉か、いいだろう」
小泉は余裕あり気に頷く。
馬鹿め。俺は小泉が考えてる程そんな軽いノリの男じゃねぇよ。絶対コレは使わない。使う機会なんか絶対無ぇんだからな。
「センセェ!その言葉忘れるなよ!」
俺は小泉を指差して念押しした。みてろよ。店中の肉を食い尽くしてやる。お前がクレカ持ってんの知ってんだからな。リボ払い地獄でもなんでも落ちるがいい。
こうして俺は小泉と奇妙な約束をしてしまい、このヤベェ装備品を常に持ち歩く事になってしまったのだった。
俺の行動パターン勝手に予想するのやめてもらえませんかね。そんなん知らねぇし。
「ちょっと質問いいですかセンセェ」
俺は手を挙げる。
「なんで6個入りなんだよ?一個だけ財布とかに入れとけば良くね?」
「ミスったり破れたりしたら大変だからな。一個じゃ足りんだろう。2ラウンド目以降もある場合もあるだろうからな」
小泉はこともなげに言い放った。俺の方が思わず赤面しそうになる。ホントに教師なのか?しかも巫女だろ?なんなのコイツ。
「一つの缶に6個入りは合理的だろう。常に持っとけよ」
「ええ……コレ持ち歩くのかよ。学校にも持って来いって?」
正気の沙汰とは思えなかった。教師の言うセリフだとは信じがたかった。
「オシャレっぽい缶に入ってるしパッと見は整髪料っぽく見えるだろう?不良のお前がポケットに入れてても誰も不自然に思わんだろうしな」
確かに、この銀色の缶は大きさ的にもヘアワックスか何かのようにも見えるデザインだった。
「持ち歩いてもいいけどよ……どうせ絶対使わんし……俺にメリットなくないか?誰かに知られたら俺、[6個入りコンドームを常に持ち歩く男]って思われるんじゃね?リスキー過ぎるだろうが」
何をどう転んでも使う予定の無い危険物を持ち歩く事は流石の俺でも躊躇する。
「そこでだ」
小泉はニヤりと笑った。なんだよ何企んでるんだよ気味悪ぃな。
「もしも学年の終わりまでに数が全く減って居なかったら何でも好きなものを奢ってやろう」
「焼肉!!焼肉!!」
ノータイムで俺は手を挙げた。
「焼肉の食い放題に連れてってくれセンセェ!」
「焼肉か、いいだろう」
小泉は余裕あり気に頷く。
馬鹿め。俺は小泉が考えてる程そんな軽いノリの男じゃねぇよ。絶対コレは使わない。使う機会なんか絶対無ぇんだからな。
「センセェ!その言葉忘れるなよ!」
俺は小泉を指差して念押しした。みてろよ。店中の肉を食い尽くしてやる。お前がクレカ持ってんの知ってんだからな。リボ払い地獄でもなんでも落ちるがいい。
こうして俺は小泉と奇妙な約束をしてしまい、このヤベェ装備品を常に持ち歩く事になってしまったのだった。
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