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第二章 奇妙で穏やかな生活
第十六話 変化
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夜空が魔法界に来てから、三日、四日と日を重ねていった。食事をして、ヴァートに言われた仕事をして、休憩中には蔵書庫に行って、という毎日を送っていた。
殺される日が近づいてきている、というのに、夜空が恐怖を味わうことは全くなかった。恐怖どころか、今までの寂しさが埋められるような、穏やかな日々を送っていた。
四日目から五日目に変わる日の深夜、目を覚ました夜空。目を覚まして、一番最初に視線を向けるのは、ヴァートの方だった。目を覚ますと、ついこうして確認してしまっていたのだ。ベッドの上、背中を向けてはいるけれど、その日も、緩やかに身体が呼吸に合わせて上下していた。穏やかに眠っている、というのがわかる。
あの日から、夜空よりも後から眠っていて、背は向けられているものの、きちんとベッドの上で眠っていて、魘されている様子もなかったから、夜空は安心していた。
朝、ヴァートは夜空よりも早く目を覚ましている。夜空もかなり早い時刻に起きているはずなのに、起きた時には、ヴァートは既に目を覚まして、机の上に向かっている。そして、ヴァートに「監視」をされながら食事を作る。「監視」、というよりも「見守られている」という気持ちだった。
「あの、こちら、使って大丈夫ですか?」
「ああ」
卵を使っていいか訊ねると、ヴァートは頷いた。
今日作ろうとしていたのは、目玉焼きとパン。そして昨日作ったコンソメスープを温め直したもの。
あまり、食事に頓着のない人なのかもしれない。ヴァートの分も食事を作っているものの、何を作るか、何を食べたいか訊ねても「お前が食べたいものでいい」という返事が返ってくる。食事に関しても、「美味しいと思う」という答えが多い。けれども、作ったものは残さず食べてくれる。
「……いただきます」
「……いただきます」
いただきます、からの会話は少ない。
ヴァートの口数は多くはなかった。口下手なのかもしれない。必要事項以外はあまり喋らない人だった。
夜空も、初めてのアルバイト先で馴染めるほどの会話は出来ていたものの、豊富な話題を提供したり、人の輪の中心にいる方ではない。だから、必要な会話以外はほとんどない。過去の話は無神経に訊けないし、共通の話題もほとんどない。
それでも、ヴァートと一緒に、温かな食事を一緒に食べる時間は、夜空にとって心地のいい時間であった。
ヴァートは、見た目も相まって冷ややかな空気があり、そして語気も強い。けれども、夜空は、その強い口調は鎧のように思えてしまって、初対面の時の恐怖や圧を感じることはなかった。
五日目の夜、夜空はベッドに入る前に、彼の様子をうかがった。ヴァートは、紙面に視線を向けながら、カリカリと音を立てて、ペンを動かしていた。いつもの光景。
今のヴァートは、何やら難しい研究をしているようで、少し顔は曇っている。けれども、そこにつらさ、はあまり見えなくて、むしろ難しいことを楽しんでいるように見えた。ペンの動きが緩み、小さく息を吐いたところを見計らい、夜空は声を掛けた。
「ヴァートさん」
「なんだ」
「明日のご予定は?」
「……今日と変わらない」
「分かりました。それでは今日と同じようにお仕事させていただきますね」
夜空はヴァートの側から、ベッドへと向かった。夜空がベッドの上に乗る所をじっと眺めている。
「……ヴァートさん?」
しばらく夜空を眺めた後、ヴァートは、はあ、と溜息をついた。
「……お前といると、本当に調子が狂う」
「え……?」
「……お前は、贄にするために呼び出した。私は、あと一ヶ月も経たないうちに、お前のことを殺そうとしている。それなのに、あまりにも私に構い過ぎているし、恐怖すら見せてない」
迷惑がっている、というよりは、戸惑いに似た響きの声だった。今までされたことがないから、どうしたらいいのか分からない、という雰囲気。
「でも、ヴァートさんも、俺に対して、優しくしてくださってるので……」
「何度も何度も言っているだろう……? 私がしていることは、されたくなかったことをしたくないだけで、ただの自己満足だ」
「……。ヴァートさんは、優しい人ですよ……」
確かに、雰囲気はひんやりとはしているし、ヴァートが放つ言葉は、強い響きがある。でも、優しい人だ、というのははっきりと分かっていた。
夜空の答えを聞いたヴァート。また、溜息をつくのが聞こえた。その溜息には、どこか戸惑いと呆れの響きが含まれる。
「殺される相手に対して、優しい、だなんて、本当に、お前は、おかしな奴だ……」
それまでのことを思い出す。「されたくなかったことをしたくない」なのかもしれない。でも、夜空にとって、それは、「優しさ」でしかなかった。
「ヴァートさん」
「なんだ? まだ何か言いたいことがあるのか?」
「……俺、こうやって、明日の話が出来る、とか、あんまり、したことなかったので。楽しいんですよ。誰かがいながら寝る、っていうことも、あんまりなかったので……」
家にいても、ほとんど一人。明日何しよう、と言い合える相手もいなかったから、幸せを感じていた。
「……そう、か」
その声は、今までの声よりも、ずっと柔らかいものだった。戸惑いの響きに似た、さっさと寝るんだ。という声が聞こえてきた。夜空はベッドの上に横になる。
「……はい。おやすみなさい」
「ああ」
ペンの音に紛れて、はっきりとした、ああ、が聞こえてきた。
返事を返してくれた。今まで、気のせいかもしれない返事は返ってきていたけれど、今日ははっきりと耳に届いた。決して、聞き間違いではない。
夜空は口角を上げる柔らかく、穏やかな気持ちのまま、夜空は眠りについた。
ヴァートと一緒に過ごす、奇妙ながらも、穏やかな日々が続いていた。そして、日が経つにつれて、ヴァートにも変化があった。
「……美味しい」
七日目の朝の事だった。ヴァートが、夜空の作ったポタージュスープを口にして、はっきりとそう言った。今までは「美味しいと思う」だったのに。
「あ、ありがとうございます……!」
突然の「美味しい」にびっくりしたけれど、夜空の中に嬉しさが広がった。
それ以外に会話はほとんどない。けれども、どこか、緩やかな空気を味わっていた。
七日目になると、夜空は蔵書庫の整理だけではなくて、家の掃除も任されていた。ヴァートの空気もやはり少し緩んだ気がする。
その日は廊下の掃除を行っていた。几帳面な彼であったから掃除がきちんと行き届いていて、そこまで苦労するものでもなかった。けれども、一人で掃除をするには骨が折れるだろう、と思いながら掃除をしていた。
「終わりました……!」
終わった後、夜空はヴァートの元へと向かった。ヴァートはやはり机に向かっていた。たくさんの本に囲まれながら、紙の上でペンを動かしている。
「ああ、ご苦労だった。休憩してもいい」
紙の方に視線を向けながら、ヴァートは夜空に対して言う。
「ありがとうございます。それじゃあ、夕飯までの間、蔵書庫に行って来ますね」
夜空が向かおうとしていたのは蔵書庫。休憩中はほとんどそこで時間を過ごしていた。魔法の本を読みたい、という想いと、そして、研究に熱中するヴァートを邪魔しない方がいいだろう、という考えからだった。
夜空が、部屋を出ようとした時だった。
「……お前」
「は、はい。なんでしょうか?」
部屋から出ようとしたところで、ヴァートに呼び止められた。追加の仕事だろうか。あまりないことだったから少し驚いた。ヴァートの方に視線を向ける。ヴァートの視線は紙の上に向けられていたものの、ペンの音が止まっていた。表情は全く窺えなかった。何か言おうと悩んでいるような、口元だけが見えている。笑ってもいないし怒っている様子でもない。緊張が少し走る。
「……これまでだって、私一人で過ごせていた。私も、ずっと一人で過ごしていたのだ」
「は、はい……」
再び、沈黙が走る。何か気に入らないことがあったのだろうか。少し、緊張しながら、ヴァートの言葉を待った。
「…………でも、お前がいなければ、出来ないことだってあった。助かっている。礼は言う」
引きとめてすまなかった、と言い、ヴァートは再び、手を動かし始めた。
「…………ありがとう、ございます」
胸がいっぱいで、それだけ言うのが精一杯だった。夜空は部屋の外に出て、しゃがみ込む。顔を押さえる。心臓が跳ねている。
――でも、お前がいなければ、出来ないことだってあった。助かっている。礼は言う
夜空は頭の中で、その言葉を繰り返す。
気を遣ってくれたのかもしれない。他の誰であっても、その言葉を言ったのかもしれない。それでも、自分がいなければ、と言われたのは初めてだったから、嬉しかった。
嬉しさのあまり、夜空はしばらくその場にうずくまって、動くことが出来なかった。
殺される日が近づいてきている、というのに、夜空が恐怖を味わうことは全くなかった。恐怖どころか、今までの寂しさが埋められるような、穏やかな日々を送っていた。
四日目から五日目に変わる日の深夜、目を覚ました夜空。目を覚まして、一番最初に視線を向けるのは、ヴァートの方だった。目を覚ますと、ついこうして確認してしまっていたのだ。ベッドの上、背中を向けてはいるけれど、その日も、緩やかに身体が呼吸に合わせて上下していた。穏やかに眠っている、というのがわかる。
あの日から、夜空よりも後から眠っていて、背は向けられているものの、きちんとベッドの上で眠っていて、魘されている様子もなかったから、夜空は安心していた。
朝、ヴァートは夜空よりも早く目を覚ましている。夜空もかなり早い時刻に起きているはずなのに、起きた時には、ヴァートは既に目を覚まして、机の上に向かっている。そして、ヴァートに「監視」をされながら食事を作る。「監視」、というよりも「見守られている」という気持ちだった。
「あの、こちら、使って大丈夫ですか?」
「ああ」
卵を使っていいか訊ねると、ヴァートは頷いた。
今日作ろうとしていたのは、目玉焼きとパン。そして昨日作ったコンソメスープを温め直したもの。
あまり、食事に頓着のない人なのかもしれない。ヴァートの分も食事を作っているものの、何を作るか、何を食べたいか訊ねても「お前が食べたいものでいい」という返事が返ってくる。食事に関しても、「美味しいと思う」という答えが多い。けれども、作ったものは残さず食べてくれる。
「……いただきます」
「……いただきます」
いただきます、からの会話は少ない。
ヴァートの口数は多くはなかった。口下手なのかもしれない。必要事項以外はあまり喋らない人だった。
夜空も、初めてのアルバイト先で馴染めるほどの会話は出来ていたものの、豊富な話題を提供したり、人の輪の中心にいる方ではない。だから、必要な会話以外はほとんどない。過去の話は無神経に訊けないし、共通の話題もほとんどない。
それでも、ヴァートと一緒に、温かな食事を一緒に食べる時間は、夜空にとって心地のいい時間であった。
ヴァートは、見た目も相まって冷ややかな空気があり、そして語気も強い。けれども、夜空は、その強い口調は鎧のように思えてしまって、初対面の時の恐怖や圧を感じることはなかった。
五日目の夜、夜空はベッドに入る前に、彼の様子をうかがった。ヴァートは、紙面に視線を向けながら、カリカリと音を立てて、ペンを動かしていた。いつもの光景。
今のヴァートは、何やら難しい研究をしているようで、少し顔は曇っている。けれども、そこにつらさ、はあまり見えなくて、むしろ難しいことを楽しんでいるように見えた。ペンの動きが緩み、小さく息を吐いたところを見計らい、夜空は声を掛けた。
「ヴァートさん」
「なんだ」
「明日のご予定は?」
「……今日と変わらない」
「分かりました。それでは今日と同じようにお仕事させていただきますね」
夜空はヴァートの側から、ベッドへと向かった。夜空がベッドの上に乗る所をじっと眺めている。
「……ヴァートさん?」
しばらく夜空を眺めた後、ヴァートは、はあ、と溜息をついた。
「……お前といると、本当に調子が狂う」
「え……?」
「……お前は、贄にするために呼び出した。私は、あと一ヶ月も経たないうちに、お前のことを殺そうとしている。それなのに、あまりにも私に構い過ぎているし、恐怖すら見せてない」
迷惑がっている、というよりは、戸惑いに似た響きの声だった。今までされたことがないから、どうしたらいいのか分からない、という雰囲気。
「でも、ヴァートさんも、俺に対して、優しくしてくださってるので……」
「何度も何度も言っているだろう……? 私がしていることは、されたくなかったことをしたくないだけで、ただの自己満足だ」
「……。ヴァートさんは、優しい人ですよ……」
確かに、雰囲気はひんやりとはしているし、ヴァートが放つ言葉は、強い響きがある。でも、優しい人だ、というのははっきりと分かっていた。
夜空の答えを聞いたヴァート。また、溜息をつくのが聞こえた。その溜息には、どこか戸惑いと呆れの響きが含まれる。
「殺される相手に対して、優しい、だなんて、本当に、お前は、おかしな奴だ……」
それまでのことを思い出す。「されたくなかったことをしたくない」なのかもしれない。でも、夜空にとって、それは、「優しさ」でしかなかった。
「ヴァートさん」
「なんだ? まだ何か言いたいことがあるのか?」
「……俺、こうやって、明日の話が出来る、とか、あんまり、したことなかったので。楽しいんですよ。誰かがいながら寝る、っていうことも、あんまりなかったので……」
家にいても、ほとんど一人。明日何しよう、と言い合える相手もいなかったから、幸せを感じていた。
「……そう、か」
その声は、今までの声よりも、ずっと柔らかいものだった。戸惑いの響きに似た、さっさと寝るんだ。という声が聞こえてきた。夜空はベッドの上に横になる。
「……はい。おやすみなさい」
「ああ」
ペンの音に紛れて、はっきりとした、ああ、が聞こえてきた。
返事を返してくれた。今まで、気のせいかもしれない返事は返ってきていたけれど、今日ははっきりと耳に届いた。決して、聞き間違いではない。
夜空は口角を上げる柔らかく、穏やかな気持ちのまま、夜空は眠りについた。
ヴァートと一緒に過ごす、奇妙ながらも、穏やかな日々が続いていた。そして、日が経つにつれて、ヴァートにも変化があった。
「……美味しい」
七日目の朝の事だった。ヴァートが、夜空の作ったポタージュスープを口にして、はっきりとそう言った。今までは「美味しいと思う」だったのに。
「あ、ありがとうございます……!」
突然の「美味しい」にびっくりしたけれど、夜空の中に嬉しさが広がった。
それ以外に会話はほとんどない。けれども、どこか、緩やかな空気を味わっていた。
七日目になると、夜空は蔵書庫の整理だけではなくて、家の掃除も任されていた。ヴァートの空気もやはり少し緩んだ気がする。
その日は廊下の掃除を行っていた。几帳面な彼であったから掃除がきちんと行き届いていて、そこまで苦労するものでもなかった。けれども、一人で掃除をするには骨が折れるだろう、と思いながら掃除をしていた。
「終わりました……!」
終わった後、夜空はヴァートの元へと向かった。ヴァートはやはり机に向かっていた。たくさんの本に囲まれながら、紙の上でペンを動かしている。
「ああ、ご苦労だった。休憩してもいい」
紙の方に視線を向けながら、ヴァートは夜空に対して言う。
「ありがとうございます。それじゃあ、夕飯までの間、蔵書庫に行って来ますね」
夜空が向かおうとしていたのは蔵書庫。休憩中はほとんどそこで時間を過ごしていた。魔法の本を読みたい、という想いと、そして、研究に熱中するヴァートを邪魔しない方がいいだろう、という考えからだった。
夜空が、部屋を出ようとした時だった。
「……お前」
「は、はい。なんでしょうか?」
部屋から出ようとしたところで、ヴァートに呼び止められた。追加の仕事だろうか。あまりないことだったから少し驚いた。ヴァートの方に視線を向ける。ヴァートの視線は紙の上に向けられていたものの、ペンの音が止まっていた。表情は全く窺えなかった。何か言おうと悩んでいるような、口元だけが見えている。笑ってもいないし怒っている様子でもない。緊張が少し走る。
「……これまでだって、私一人で過ごせていた。私も、ずっと一人で過ごしていたのだ」
「は、はい……」
再び、沈黙が走る。何か気に入らないことがあったのだろうか。少し、緊張しながら、ヴァートの言葉を待った。
「…………でも、お前がいなければ、出来ないことだってあった。助かっている。礼は言う」
引きとめてすまなかった、と言い、ヴァートは再び、手を動かし始めた。
「…………ありがとう、ございます」
胸がいっぱいで、それだけ言うのが精一杯だった。夜空は部屋の外に出て、しゃがみ込む。顔を押さえる。心臓が跳ねている。
――でも、お前がいなければ、出来ないことだってあった。助かっている。礼は言う
夜空は頭の中で、その言葉を繰り返す。
気を遣ってくれたのかもしれない。他の誰であっても、その言葉を言ったのかもしれない。それでも、自分がいなければ、と言われたのは初めてだったから、嬉しかった。
嬉しさのあまり、夜空はしばらくその場にうずくまって、動くことが出来なかった。
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