召喚師学園の落ちこぼれ、追放されたので隠していた力を解放して更に上の学園で無双する。今更戻れだって?ふざけるな。俺はここで最強に君臨するんだ

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植物採集、アンデッドとの戦闘①

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 さて、そんな休日を終えた――というか徹夜で終えた俺たちは、ふらふらのまま学園に向かい初の授業を受けることになった。

 内容としては植物採集。いわゆる野外活動だ。
 野原の最奥、森の方での実習と言うこともあり、生徒たちは万全の注意を払って挑むことになる。

「ここが燭煙の森か」

 蝋燭から発せられる煙のような霧が常に渦巻いている。

「そうです! いやー、レイスくんと二人だけで森の中……燃えますね!」

 興奮気味のアンナを無視し、俺は森の中を突き進む。
 全く、野外活動の上にグループ活動だったとは。あまつさえアンナとペアとなるとかなり疲れてしまいそうだ。

 野草を見つけたので俺はしゃがみこみ、メモ帳に特徴とイラスト、水に濡らした際の反応を書き込む。

 ふむ。あまり興味のない分野ではあったがやってみると意外と面白いものだな。

 俺は興味深げに頷いていると、アンナが駆け寄ってきた。

「ねぇ……ヤバめの洞穴見つけたんだけど……。よかったら入ってみませんか?」

「おいおい、本気かよ」

 絶対に嫌だ。どうせ俺の不幸体質のことだから、入ってみるととんでもないモンスターが潜んでいたりするんだろ?

 ……でもまあ、興味はあるな。
 こう毎日戦い続きだと、逆に戦闘にならない日が暇で暇で仕方がなくなる。

「……よし。分かった、行ってみよう」

「わーい! 楽しみです!」

 ルンルンと鼻歌を歌っているアンナの後ろを着いていく。昔から危険なことが好きだったアンナだが、まさかここまでだったとは。

 よく今まで生きてこられたなとつくづく思う。

 しばらく進んでいると、洞穴が見えてきた。地面に向かって真っ直ぐに伸びているようだ。

「うっわ。明らかに人工物じゃん」

 もう既に嫌な気配がしている。
 こりゃアンデッド系のボスと戦うことになりそうだな。

 まあ、問題は無いが。

「よっし! さぁ、先入ってください!」

 物凄い笑顔でアンナが俺の背中を押してきた。
 コイツ……あとで覚悟しておけよ。

 思いながら、俺は真っ暗闇の洞穴へと闊歩していく。

「〈ライト〉」

 指先に魔力を集中させ、光の玉を発生させる。

「ええ! 召喚師なのに召喚魔法以外も使えるんですか!?」

「まあ、一応はな」

 言いながら、彼女は俺の手を握ってきた。
 ほんのり暖かく、少しだけドキッとする。
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