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遺憾ながら婚約発表致します4
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突然の主人公宣言に私の頭はフリーズした。
「18禁で、エロしかなくて、複数あり、逆ハーありの私が主人公?」
思わず息も出来ず顔を青くする私にキャサリン(もう様は付かない)が同情の眼差しを向ける。
「まぁ。ライアン様は私が頂きますから安心していいわよ」
なんかその『頂く』がエロい方にしか聞こえないのは私の被害妄想だろうか?
「もうこの際、エマは殿下で良いのではなくって?誰とも結婚しなければ貴女逆ハーよ。正直身体が持たないと思うし」
キャサリンは溜め息混じりにそう言うと
「逆ハー……」
私は途方に暮れる。
「それに殿下って結構執着愛だけど、法とかモラルとかは守るから大丈夫よ」
モラル?
あれで?
「えっ?どういう事ですか?」
思わず食い付いてしまったのは致し方ないない。
「え~と、攻略対象の説明を少しするからね。まずは宰相の息子のライアン・トレストはヤンデレキャラなの。クーデレでもいけるんじゃないかって思う所だけど、それじゃあ他の攻略対象との釣り合いが取れないし話題性に乏しいでしょう?」
「はぁ……そうなんですか?」
既に○○デレと付いた時点でノーマルではないよね。
……と思うんだけど。
「次に将軍の息子のジョセフ・アガンだけど、体力馬鹿って言うの?あっちの方はとても激しい上に絶倫だから」
「絶倫ですか……」
激しいって何が?とは聞かなくても想像出来るだけに嫌だ。
「私の兄のオーウェンはSMプレイが好きで特にロープでのプレイを好むわ。その他にも色々な道具を使うんだけどね」
「SM……」
あの知略家がそんなプレイを……人は見かけによらないのだなと思いキャサリンをマジマジと見た。
それに気付いたのか
「私は兄達と違っていたって普通です。ノーマルなんですからね」
とキャサリンがマジ顔で言って来る。
私は思わず顔が引きつるも『兄達?』と疑問に思う。
もう一人の攻略対象も変な性癖が?と疑問に思う。
「もう一人の兄のジャックはメンヘラで独り善がりな所があるの。」
「メンヘラ……」
あの弟キャラがメンヘラ……恐ろしい……変な性癖どころではなかった。
ジャックには極力接触しない様にしなくては
「付き合うならメンヘラよりヤンデレの方が良いでしょう?だから私はライアン様を頂くわね」
「あの……因みに殿下は?」
キャサリンは一瞬遠い目になる。
「えっ。殿下はファーストシーズンと同じでどSで鬼畜かな」
視線を外したままキャサリンはそう告げる。
エマは『やはり鬼畜』と頭を抱える。
それってサドデレって言わない?と思ったとたん『さーっ』と血の気が引く。
「やっぱり無理……」
うつむきながらポツリと言えば
「でもエマ。誰とも結婚しないと逆ハーになって皆の相手を永遠にする事になるわよ。殿下で手を打っていた方が良いんじゃなくって?」
「うっ……」
こう言うのを袋小路と言うのでは……。
正直いっぱいいっぱいの私は、だから気付かなかった。
キャサリンがセドリックの事を言う時に目がさ迷っていた事を……。
「18禁で、エロしかなくて、複数あり、逆ハーありの私が主人公?」
思わず息も出来ず顔を青くする私にキャサリン(もう様は付かない)が同情の眼差しを向ける。
「まぁ。ライアン様は私が頂きますから安心していいわよ」
なんかその『頂く』がエロい方にしか聞こえないのは私の被害妄想だろうか?
「もうこの際、エマは殿下で良いのではなくって?誰とも結婚しなければ貴女逆ハーよ。正直身体が持たないと思うし」
キャサリンは溜め息混じりにそう言うと
「逆ハー……」
私は途方に暮れる。
「それに殿下って結構執着愛だけど、法とかモラルとかは守るから大丈夫よ」
モラル?
あれで?
「えっ?どういう事ですか?」
思わず食い付いてしまったのは致し方ないない。
「え~と、攻略対象の説明を少しするからね。まずは宰相の息子のライアン・トレストはヤンデレキャラなの。クーデレでもいけるんじゃないかって思う所だけど、それじゃあ他の攻略対象との釣り合いが取れないし話題性に乏しいでしょう?」
「はぁ……そうなんですか?」
既に○○デレと付いた時点でノーマルではないよね。
……と思うんだけど。
「次に将軍の息子のジョセフ・アガンだけど、体力馬鹿って言うの?あっちの方はとても激しい上に絶倫だから」
「絶倫ですか……」
激しいって何が?とは聞かなくても想像出来るだけに嫌だ。
「私の兄のオーウェンはSMプレイが好きで特にロープでのプレイを好むわ。その他にも色々な道具を使うんだけどね」
「SM……」
あの知略家がそんなプレイを……人は見かけによらないのだなと思いキャサリンをマジマジと見た。
それに気付いたのか
「私は兄達と違っていたって普通です。ノーマルなんですからね」
とキャサリンがマジ顔で言って来る。
私は思わず顔が引きつるも『兄達?』と疑問に思う。
もう一人の攻略対象も変な性癖が?と疑問に思う。
「もう一人の兄のジャックはメンヘラで独り善がりな所があるの。」
「メンヘラ……」
あの弟キャラがメンヘラ……恐ろしい……変な性癖どころではなかった。
ジャックには極力接触しない様にしなくては
「付き合うならメンヘラよりヤンデレの方が良いでしょう?だから私はライアン様を頂くわね」
「あの……因みに殿下は?」
キャサリンは一瞬遠い目になる。
「えっ。殿下はファーストシーズンと同じでどSで鬼畜かな」
視線を外したままキャサリンはそう告げる。
エマは『やはり鬼畜』と頭を抱える。
それってサドデレって言わない?と思ったとたん『さーっ』と血の気が引く。
「やっぱり無理……」
うつむきながらポツリと言えば
「でもエマ。誰とも結婚しないと逆ハーになって皆の相手を永遠にする事になるわよ。殿下で手を打っていた方が良いんじゃなくって?」
「うっ……」
こう言うのを袋小路と言うのでは……。
正直いっぱいいっぱいの私は、だから気付かなかった。
キャサリンがセドリックの事を言う時に目がさ迷っていた事を……。
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