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王太子ルート回避出来ません4
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エマが私の愛撫で悶えている。
潤んだ瞳で私を見つめてくる。
そして、私に興奮している。
(ここ、前話の終わりでの可哀想な位のセドリックの勘違いです)
あぁ食べたい。
早くその身体の中心に己の欲望を思うままに吐き出したい。
そして子を孕ませたい。
どんどんと思いが競り上がり自身の欲望を持て余す。
ギンギンとそそり起つ自身の息子を突き付けたい衝動を何とか抑える。
己がこれ程鬼畜だなどとは知らなかった。
あぁ。
君は正しかったよエマ。
逃げる女の外堀を埋めて逃げ道を無くす様に追い立てる。
まだだ……まだ足りない。
もっと確実に私に縛りつけなくては……
どうしたら満足出来る?
どうしたら君は私だけを愛してくれる?
欲望に満ちた自身の心がこれ程制御し難いとは……
あぁ。
早く私の所へ堕ちて欲しい。
切に願いながら今日も君に口付けする。
☆☆☆☆☆☆☆
「もういい加減にして下さい」
涙を称えたその潤んだ瞳が抗議の光を宿す。
「まだまだ今日の分が足りないよ。結婚式用に用意する衣装に合わせる為には、まだまだ胸が足りない」
普通は体型に衣装を合わせる物だ。
決して服に体を合わせる訳ではない。
「あの……精密な採寸をしたのだから衣装は大丈夫なのでは?」
はい。正論ですよね。
普通ならそう思うよね。
「フフフ……。デザイナーにはエマは成長途中だから胸は10センチプラスでお願いしているんだ」
「……」
何馬鹿言ってますかね?
「デザイナーも10センチ違えば見た目も美しくなると喜んでいたよ。理想の体型だそうだ。まぁ、標準とも言い換えられるか?」
標準ですか?
それって暗に私の胸が標準以下と言いたいのですかね?
以前言われた『小さい胸』が私の頭の中で連呼する。
「うっ……五月蝿い。胸の大きさなんてどうでも良いと言っているでしょう。そんなもの、詰め物でもすればいいんだから。私は豊満な胸なんて要らないって言っているのよ」
怒気を含んで抗議する。
決して10センチをパットで埋められるとは思えないけど、何となく馬鹿にされているように思えてならない。
「あれ?エマってそんな言葉使いをするんだ。昨日も思ったけど、それが素なのかな?」
驚いた様に言うセドリック。
「まさか。この対応は貴方限定ですから」
とんだ勘違いだとキリリと睨む。
「ふ~ん。それは光栄だね。でも、『あなた』なんてまるで夫婦みたいだな。名前より親しみがあって良いかな」
セドリックの熱の籠った瞳で嬉しそうに囁く。
何てポジティブな考えなのか?
普通なら嫌われているって思うよね。
それなのに、セドリックはあろう事か「なら私の物だという証を」と嬉しそうに囁きながら私の胸元へとキスを落とす。
チュっと幾度もきつく吸われながら胸を揉まれる。
「なっ……」
パクパクと金魚の様に口を動かしているとセドリックは更に笑う。
「今日はこの位で止めておくね」
下から伺うようにセドリックは私を見つめた。
そして、視線が合うと妖しく笑む。
私の心臓がトクンと跳ねた。
これは……そう美形だからだ。
きっとイケメン顔にドキリとしただけ。
私はそう自身に言い聞かせる。
そんな私にお構い無しとセドリックは
「だから、最後に私の名前を呼んで」
と首からつっと舌で舐め上げながら耳元で甘く囁かれた。
バクバクと耳の直ぐ近くで心臓の音を感じる。
艶めいたセドリックの声に脳まで犯されている様な変な錯覚に陥る。
ハクハクと口を開閉するだけでなかなか名前を言わない私にセドリックは耳朶を咬む。
「ひゃぁ~!!何するんですか」
顔を赤らめながら耳に手をやり思いっきり抗議してしまう。
「何故名前を呼ばないんだ」
セドリックはそう言うと耳の中に舌を這わせた。
何プレイですか!!
効果音で言うなら『プシュ~』って擬音が出そうな程赤面してしまう。
「で……」
「ん?」
悪戯っぽく笑むこの小悪魔な様なイケメン顔に思いっきり血が沸騰してしまう。
「殿下の名前が長いんですよ~」
私はそう言うと半泣き状態でセドリックの胸に突っ伏す。
有り得ない。
何なのこの人。
エロ過ぎるよ……。
思考回路ショートしそう。
そんな風に私が身を委ねる様に身体をセドリックに預けているとガッチリと抱き締められた。
「エマ……。もう好き過ぎて頭がおかしくなりそうだよ」
ペロリと首筋を舐められ身体がゾクリとする。
「エマ。責任とってね」
セドリックはそう言いながら更に首筋に吸い付く。
「エマ。名前が長いと言うなら『セディ』と呼んで。その方が私も嬉しい」
蕩けそうな笑みを惜し気もなく私に灌ぐ。
「王太子殿下を愛称で……無理です」
そんな恐ろしい事出来る分けない。
誰に聞かれるか分かったものではない。
こう見えて王太子なだけあり令嬢方の人気は厚いのだ。
まだ死にたくないよ。
「何故?」
愛しそうにセドリックは私を見つめる。
「他の令嬢に殺されかねない……」
鬼畜でも所詮王太子、人気あるんだから分かれよ。
あんた顔だけのお馬鹿さんか?と聞きたい。
「エマを殺させるなんて事させないよ」
目を反らさずセドリックは私を見つめる。
「いえ、物の例えで気持ちの問題です」
貴方ゲームでは結構策略家だったよね。
これくらい悟れよ。
「数日前の私ならそんな事どうとでも出来ると言えただろうけど、心を動かすのが難しい事はここ数日で学習したから何も言えない……けど」
セドリックは言葉を一旦切り私に近付く。
あまりにも真剣な表情に再び思考が停止する。
「エマは私だけを見ていれば良い」
ギシリとベットが軋む音がやけに耳に残った。
口付けをされながらパタンとベットに身を沈めた私が思考を取り戻すまで散々弄ばれたのはお約束である。
腹黒どS王子って、こんなにめんどくさいものなの?
私の問に答える者は今だ所居ず。
潤んだ瞳で私を見つめてくる。
そして、私に興奮している。
(ここ、前話の終わりでの可哀想な位のセドリックの勘違いです)
あぁ食べたい。
早くその身体の中心に己の欲望を思うままに吐き出したい。
そして子を孕ませたい。
どんどんと思いが競り上がり自身の欲望を持て余す。
ギンギンとそそり起つ自身の息子を突き付けたい衝動を何とか抑える。
己がこれ程鬼畜だなどとは知らなかった。
あぁ。
君は正しかったよエマ。
逃げる女の外堀を埋めて逃げ道を無くす様に追い立てる。
まだだ……まだ足りない。
もっと確実に私に縛りつけなくては……
どうしたら満足出来る?
どうしたら君は私だけを愛してくれる?
欲望に満ちた自身の心がこれ程制御し難いとは……
あぁ。
早く私の所へ堕ちて欲しい。
切に願いながら今日も君に口付けする。
☆☆☆☆☆☆☆
「もういい加減にして下さい」
涙を称えたその潤んだ瞳が抗議の光を宿す。
「まだまだ今日の分が足りないよ。結婚式用に用意する衣装に合わせる為には、まだまだ胸が足りない」
普通は体型に衣装を合わせる物だ。
決して服に体を合わせる訳ではない。
「あの……精密な採寸をしたのだから衣装は大丈夫なのでは?」
はい。正論ですよね。
普通ならそう思うよね。
「フフフ……。デザイナーにはエマは成長途中だから胸は10センチプラスでお願いしているんだ」
「……」
何馬鹿言ってますかね?
「デザイナーも10センチ違えば見た目も美しくなると喜んでいたよ。理想の体型だそうだ。まぁ、標準とも言い換えられるか?」
標準ですか?
それって暗に私の胸が標準以下と言いたいのですかね?
以前言われた『小さい胸』が私の頭の中で連呼する。
「うっ……五月蝿い。胸の大きさなんてどうでも良いと言っているでしょう。そんなもの、詰め物でもすればいいんだから。私は豊満な胸なんて要らないって言っているのよ」
怒気を含んで抗議する。
決して10センチをパットで埋められるとは思えないけど、何となく馬鹿にされているように思えてならない。
「あれ?エマってそんな言葉使いをするんだ。昨日も思ったけど、それが素なのかな?」
驚いた様に言うセドリック。
「まさか。この対応は貴方限定ですから」
とんだ勘違いだとキリリと睨む。
「ふ~ん。それは光栄だね。でも、『あなた』なんてまるで夫婦みたいだな。名前より親しみがあって良いかな」
セドリックの熱の籠った瞳で嬉しそうに囁く。
何てポジティブな考えなのか?
普通なら嫌われているって思うよね。
それなのに、セドリックはあろう事か「なら私の物だという証を」と嬉しそうに囁きながら私の胸元へとキスを落とす。
チュっと幾度もきつく吸われながら胸を揉まれる。
「なっ……」
パクパクと金魚の様に口を動かしているとセドリックは更に笑う。
「今日はこの位で止めておくね」
下から伺うようにセドリックは私を見つめた。
そして、視線が合うと妖しく笑む。
私の心臓がトクンと跳ねた。
これは……そう美形だからだ。
きっとイケメン顔にドキリとしただけ。
私はそう自身に言い聞かせる。
そんな私にお構い無しとセドリックは
「だから、最後に私の名前を呼んで」
と首からつっと舌で舐め上げながら耳元で甘く囁かれた。
バクバクと耳の直ぐ近くで心臓の音を感じる。
艶めいたセドリックの声に脳まで犯されている様な変な錯覚に陥る。
ハクハクと口を開閉するだけでなかなか名前を言わない私にセドリックは耳朶を咬む。
「ひゃぁ~!!何するんですか」
顔を赤らめながら耳に手をやり思いっきり抗議してしまう。
「何故名前を呼ばないんだ」
セドリックはそう言うと耳の中に舌を這わせた。
何プレイですか!!
効果音で言うなら『プシュ~』って擬音が出そうな程赤面してしまう。
「で……」
「ん?」
悪戯っぽく笑むこの小悪魔な様なイケメン顔に思いっきり血が沸騰してしまう。
「殿下の名前が長いんですよ~」
私はそう言うと半泣き状態でセドリックの胸に突っ伏す。
有り得ない。
何なのこの人。
エロ過ぎるよ……。
思考回路ショートしそう。
そんな風に私が身を委ねる様に身体をセドリックに預けているとガッチリと抱き締められた。
「エマ……。もう好き過ぎて頭がおかしくなりそうだよ」
ペロリと首筋を舐められ身体がゾクリとする。
「エマ。責任とってね」
セドリックはそう言いながら更に首筋に吸い付く。
「エマ。名前が長いと言うなら『セディ』と呼んで。その方が私も嬉しい」
蕩けそうな笑みを惜し気もなく私に灌ぐ。
「王太子殿下を愛称で……無理です」
そんな恐ろしい事出来る分けない。
誰に聞かれるか分かったものではない。
こう見えて王太子なだけあり令嬢方の人気は厚いのだ。
まだ死にたくないよ。
「何故?」
愛しそうにセドリックは私を見つめる。
「他の令嬢に殺されかねない……」
鬼畜でも所詮王太子、人気あるんだから分かれよ。
あんた顔だけのお馬鹿さんか?と聞きたい。
「エマを殺させるなんて事させないよ」
目を反らさずセドリックは私を見つめる。
「いえ、物の例えで気持ちの問題です」
貴方ゲームでは結構策略家だったよね。
これくらい悟れよ。
「数日前の私ならそんな事どうとでも出来ると言えただろうけど、心を動かすのが難しい事はここ数日で学習したから何も言えない……けど」
セドリックは言葉を一旦切り私に近付く。
あまりにも真剣な表情に再び思考が停止する。
「エマは私だけを見ていれば良い」
ギシリとベットが軋む音がやけに耳に残った。
口付けをされながらパタンとベットに身を沈めた私が思考を取り戻すまで散々弄ばれたのはお約束である。
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