12 / 76
王太子ルート回避出来ません3
しおりを挟む
本当に来たよ。
翌日朝も早くから仕立て屋がやって来た。
丁度食事を終え兄イヴァンとアンと三人でお茶をしようとしていた矢先だった。
正直私の憩い(想い出の君とアンのベストショットを見る為)の時間を取られた事に対して、心の中で王太子相手にマジで抗議したのは言うまでもない。
『あいつ。私からファーストキスを奪うだけじゃなく憩いの時間までも取り上げるつもり!!』
淹れたての紅茶を飲もうとカップを持ったまま固まる私に滅茶苦茶仕事人風の仕立て屋は無情な宣言をする。
「お嬢様。採寸だけ致しますのでどうぞ別室へ」
と言うや、とっとと仕事に取り掛かる。
そして、私は一口も紅茶を飲まないまま別室へとドナドナされたのだ。
何と言うか……その後の仕事が早く、メジャーを持った数人の仕立て屋さんに左右グルグル回されながら数字を記される。
勿論全員女性で何故か皆スタイルが良い。
出るとこ出て凹むところが凹んでいる。
そんな男性受けの良い彼女達に私の貧相な身体が採寸されて行くのだ。
そして、そんな彼女達に何故か指のサイズまでも計られ辟易していると細かな数字が書き込まれた紙が目に入った。
胸の部分の数字が気になるが、聞くにも聞けない。
だってさ~聞いた後に「気にされる事ありませんよ」なんて慰められたらどうする?
それも、こんなナイスバディなその道のプロ達に哀れみの目で見られながら言われるんだよ。
絶対立ち直れない。
セドリックにキスをされた時の様に開き直れないよ。
そんな感じで更に事細かく採寸される所採寸される所気にしつつ悶々としながら身体をくまなく測られ、気付くと既に昼を過ぎていた。
採寸ってこんなに疲れるものだったかしら?
大体手の指までは分かるけど、何故足の指まで長さを計られるのか全然理解出来ない、それともこれがこの世界の基本的な採寸方法なのだろうか?
そんな私の疑問が顔に出ていたのか、仕立て屋の方が帰り際にデザインがまだ決まっていない為にあらゆる部位を採寸する事になったと釈明していった。
正直こんなに採寸に時間が掛かるならデザインを先に決めて欲しかったと思う。
そして一人遅れて昼食を摂り、午前中を採寸に取られた私は疲れたとばかりに午後から昼寝をしようと自室で横になった。
だって、一昨日からの王太子の行動のせいで滅茶苦茶疲れているんだよ。
主に神経が……
疲れたせいか睡魔は直ぐにやって来る。
スヤスヤと昼寝にしては本気寝になっていた私の部屋の扉を、ノックも無しにそっと入って来る者がいた……
まさかのセドリック襲来である。
気持ち良く転た寝していると、どっしりと横に陣取り服の隙間から胸を揉みしだく。
その何とも言えない違和感で目を覚ますとセドリックが
「やぁ。今日も胸の育成に来たよ」
と宣う。
殴ったろうか?とも思うが『不敬罪』……と頭に過る。
「殿下」
反覚醒の状態でそう言うと
「セドリックだ」
と真顔で返された。
「セドリック様」
思考が徐々に覚醒して行く。
「今日から『様』も要らない。陛下から正式に婚約を認めて頂いたからね」
婚約………………
「……」
思いっきり覚醒しましたが言葉が出て来ません。
殿下って仕事早い……。
私は急に回転した頭で昨日の事を思い返し、思わず達観してしまう。
そして学習したばかりの言葉を紡ぐ様に
「セドリック」
と言うと、おもいっきり破顔された。
お兄様程でなくても美形は美形である。
イケメン眼福ものだな……って見惚れていると思いっきり口付けをされた。
そう。
濃厚なヤツですよ。
大体毎日来るとか暇なんでしょうか?と思ってしまう。
「婚約発表まで……否、婚姻するまで、エマに変な虫が付かない様に
巡回しなきゃね」
頬に触れる手が何か艶かしい。
へっ?
まさかのストーカー宣言ですか?
これって本当に愛なの?
それとも鬼畜仕様?
やめて恐いから。
私は「いやいや」と首を振ると「滅茶苦茶そそる」と熱を孕んだ瞳でセドリックが言う。
そして「思いっきり起ってきたよ」と自身の硬い物体を、私の下腹部へと押し当てて来る。
「あぁ。本当に婚姻まで持つのかな」
と熱い息を吐く。
「我慢が効かなくなったらごめんね」
と言って擦り寄せて来る。
いや……何か、こんな序盤から飛ばし過ぎなのでは?進行速すぎめではないのか?と思う。
大体ゲームだと基本的に恋愛シュミレーションでお互いに好感度を上げつつ最長三年でのエンディングであったはず。
一昨日会ったばかりの私達にどれだけの好感度を上げるイベントがあったのだろうか?
大体ゲームでもエンディングを迎えるまでの間セドリックは我慢出来ていたんだよね?と問いたい。
ん?
あれ?
でも、王太子ルートって結構攻略が簡単で、割りと早い一年でエンディング見れた様な……三年分のスチルを見る方が大変だった様な……。
そこまで思い至ると、さっと顔から血の気が引いた。
製作者にもの申したい。
王太子殿下に我慢と言う言葉を教えるべきだったのでは?と。
そしてここで補足しておこう、現在の私は知らなかったのだが、後からセドリックはモラルを守る為に18歳……つまり未成年には絶対一線を越えない様にしているのだと……故にゲーム開始時にセドリックルートへ突入すると、既に成人しているアンとあれよあれよと言う間に速攻で一線を越えてしまうらしい。
「まぁ。やってしまったら仕方がないけど、その時は出来るだけ孕ませない様に頑張るからね」
有り難くもない言葉を頂き、唯々絶句する私であった。
結論から言えば本日の貞操は死守出来ました。
そうです。
本日も上半身だけ弄ばれただけで済みました。
あれ?
可笑しい。
この場合、上半身の犠牲は良い事のなのだろうか?
段々と慣らされて行く自分が恐い。
このままでは本当に行き着く所まで行ってしまいそう。
ううう。
どうしてこうなったのだろうか?
私の知ってるエマ・マリクは攻略対象全員から歯牙にもかけて貰えない存在だった筈なのに。
蓋を開けて見れば、あのど鬼畜どS王子にベタ惚れされるだなんて。
誰が想像出来ただろうか?
まぁそうかと言って他の攻略対象もごめんなので今更なんだけど。
そう私の目指していたキャラは隠しキャラの『想い出の君』一本だったのだから。
しかし、それは今の私にはタブーのまさかの近親相姦である。
こうなったらとことん妹ポジションでスチルを見まくるしかない。
そしてあのど鬼畜王子からどうやって逃げるかだわ。
三年なんて待っていられない。
こうなったら王太子ルートの一年を上回る早さでお兄様達の結婚式に漕ぎ着けなければ、そして私はあの鬼畜仕様の王子から逃げてやるんだから。
そんな風に鼻息荒くしている私を見て、セドリックがとんでもない勘違いをしたのは仕方がない。
翌日朝も早くから仕立て屋がやって来た。
丁度食事を終え兄イヴァンとアンと三人でお茶をしようとしていた矢先だった。
正直私の憩い(想い出の君とアンのベストショットを見る為)の時間を取られた事に対して、心の中で王太子相手にマジで抗議したのは言うまでもない。
『あいつ。私からファーストキスを奪うだけじゃなく憩いの時間までも取り上げるつもり!!』
淹れたての紅茶を飲もうとカップを持ったまま固まる私に滅茶苦茶仕事人風の仕立て屋は無情な宣言をする。
「お嬢様。採寸だけ致しますのでどうぞ別室へ」
と言うや、とっとと仕事に取り掛かる。
そして、私は一口も紅茶を飲まないまま別室へとドナドナされたのだ。
何と言うか……その後の仕事が早く、メジャーを持った数人の仕立て屋さんに左右グルグル回されながら数字を記される。
勿論全員女性で何故か皆スタイルが良い。
出るとこ出て凹むところが凹んでいる。
そんな男性受けの良い彼女達に私の貧相な身体が採寸されて行くのだ。
そして、そんな彼女達に何故か指のサイズまでも計られ辟易していると細かな数字が書き込まれた紙が目に入った。
胸の部分の数字が気になるが、聞くにも聞けない。
だってさ~聞いた後に「気にされる事ありませんよ」なんて慰められたらどうする?
それも、こんなナイスバディなその道のプロ達に哀れみの目で見られながら言われるんだよ。
絶対立ち直れない。
セドリックにキスをされた時の様に開き直れないよ。
そんな感じで更に事細かく採寸される所採寸される所気にしつつ悶々としながら身体をくまなく測られ、気付くと既に昼を過ぎていた。
採寸ってこんなに疲れるものだったかしら?
大体手の指までは分かるけど、何故足の指まで長さを計られるのか全然理解出来ない、それともこれがこの世界の基本的な採寸方法なのだろうか?
そんな私の疑問が顔に出ていたのか、仕立て屋の方が帰り際にデザインがまだ決まっていない為にあらゆる部位を採寸する事になったと釈明していった。
正直こんなに採寸に時間が掛かるならデザインを先に決めて欲しかったと思う。
そして一人遅れて昼食を摂り、午前中を採寸に取られた私は疲れたとばかりに午後から昼寝をしようと自室で横になった。
だって、一昨日からの王太子の行動のせいで滅茶苦茶疲れているんだよ。
主に神経が……
疲れたせいか睡魔は直ぐにやって来る。
スヤスヤと昼寝にしては本気寝になっていた私の部屋の扉を、ノックも無しにそっと入って来る者がいた……
まさかのセドリック襲来である。
気持ち良く転た寝していると、どっしりと横に陣取り服の隙間から胸を揉みしだく。
その何とも言えない違和感で目を覚ますとセドリックが
「やぁ。今日も胸の育成に来たよ」
と宣う。
殴ったろうか?とも思うが『不敬罪』……と頭に過る。
「殿下」
反覚醒の状態でそう言うと
「セドリックだ」
と真顔で返された。
「セドリック様」
思考が徐々に覚醒して行く。
「今日から『様』も要らない。陛下から正式に婚約を認めて頂いたからね」
婚約………………
「……」
思いっきり覚醒しましたが言葉が出て来ません。
殿下って仕事早い……。
私は急に回転した頭で昨日の事を思い返し、思わず達観してしまう。
そして学習したばかりの言葉を紡ぐ様に
「セドリック」
と言うと、おもいっきり破顔された。
お兄様程でなくても美形は美形である。
イケメン眼福ものだな……って見惚れていると思いっきり口付けをされた。
そう。
濃厚なヤツですよ。
大体毎日来るとか暇なんでしょうか?と思ってしまう。
「婚約発表まで……否、婚姻するまで、エマに変な虫が付かない様に
巡回しなきゃね」
頬に触れる手が何か艶かしい。
へっ?
まさかのストーカー宣言ですか?
これって本当に愛なの?
それとも鬼畜仕様?
やめて恐いから。
私は「いやいや」と首を振ると「滅茶苦茶そそる」と熱を孕んだ瞳でセドリックが言う。
そして「思いっきり起ってきたよ」と自身の硬い物体を、私の下腹部へと押し当てて来る。
「あぁ。本当に婚姻まで持つのかな」
と熱い息を吐く。
「我慢が効かなくなったらごめんね」
と言って擦り寄せて来る。
いや……何か、こんな序盤から飛ばし過ぎなのでは?進行速すぎめではないのか?と思う。
大体ゲームだと基本的に恋愛シュミレーションでお互いに好感度を上げつつ最長三年でのエンディングであったはず。
一昨日会ったばかりの私達にどれだけの好感度を上げるイベントがあったのだろうか?
大体ゲームでもエンディングを迎えるまでの間セドリックは我慢出来ていたんだよね?と問いたい。
ん?
あれ?
でも、王太子ルートって結構攻略が簡単で、割りと早い一年でエンディング見れた様な……三年分のスチルを見る方が大変だった様な……。
そこまで思い至ると、さっと顔から血の気が引いた。
製作者にもの申したい。
王太子殿下に我慢と言う言葉を教えるべきだったのでは?と。
そしてここで補足しておこう、現在の私は知らなかったのだが、後からセドリックはモラルを守る為に18歳……つまり未成年には絶対一線を越えない様にしているのだと……故にゲーム開始時にセドリックルートへ突入すると、既に成人しているアンとあれよあれよと言う間に速攻で一線を越えてしまうらしい。
「まぁ。やってしまったら仕方がないけど、その時は出来るだけ孕ませない様に頑張るからね」
有り難くもない言葉を頂き、唯々絶句する私であった。
結論から言えば本日の貞操は死守出来ました。
そうです。
本日も上半身だけ弄ばれただけで済みました。
あれ?
可笑しい。
この場合、上半身の犠牲は良い事のなのだろうか?
段々と慣らされて行く自分が恐い。
このままでは本当に行き着く所まで行ってしまいそう。
ううう。
どうしてこうなったのだろうか?
私の知ってるエマ・マリクは攻略対象全員から歯牙にもかけて貰えない存在だった筈なのに。
蓋を開けて見れば、あのど鬼畜どS王子にベタ惚れされるだなんて。
誰が想像出来ただろうか?
まぁそうかと言って他の攻略対象もごめんなので今更なんだけど。
そう私の目指していたキャラは隠しキャラの『想い出の君』一本だったのだから。
しかし、それは今の私にはタブーのまさかの近親相姦である。
こうなったらとことん妹ポジションでスチルを見まくるしかない。
そしてあのど鬼畜王子からどうやって逃げるかだわ。
三年なんて待っていられない。
こうなったら王太子ルートの一年を上回る早さでお兄様達の結婚式に漕ぎ着けなければ、そして私はあの鬼畜仕様の王子から逃げてやるんだから。
そんな風に鼻息荒くしている私を見て、セドリックがとんでもない勘違いをしたのは仕方がない。
0
お気に入りに追加
113
あなたにおすすめの小説
シテくれない私の彼氏
KUMANOMORI(くまのもり)
恋愛
高校生の村瀬りかは、大学生の彼氏・岸井信(きしい まこと)と何もないことが気になっている。
触れたいし、恋人っぽいことをしてほしいけれど、シテくれないからだ。
りかは年下の高校生・若槻一馬(わかつき かずま)からのアプローチを受けていることを岸井に告げるけれど、反応が薄い。
若槻のアプローチで奪われてしまう前に、岸井と経験したいりかは、作戦を考える。
岸井にはいくつかの秘密があり、彼と経験とするにはいろいろ面倒な手順があるようで……。
岸井を手放すつもりのないりかは、やや強引な手を取るのだけれど……。
岸井がシテくれる日はくるのか?
一皮剝いだらモンスターの二人の、恋愛凸凹バトル。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
地味女で喪女でもよく濡れる。~俺様海運王に開発されました~
あこや(亜胡夜カイ)
恋愛
新米学芸員の工藤貴奈(くどうあてな)は、自他ともに認める地味女で喪女だが、素敵な思い出がある。卒業旅行で訪れたギリシャで出会った美麗な男とのワンナイトラブだ。文字通り「ワンナイト」のつもりだったのに、なぜか貴奈に執着した男は日本へやってきた。貴奈が所属する博物館を含むグループ企業を丸ごと買収、CEOとして乗り込んできたのだ。「お前は俺が開発する」と宣言して、貴奈を学芸員兼秘書として側に置くという。彼氏いない歴=年齢、好きな相手は壁画の住人、「だったはず」の貴奈は、昼も夜も彼の執着に翻弄され、やがて体が応えるように……
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる