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アンジェラ視点35

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「ハァハァ」

物凄いアルコールの匂いに鼻が曲がるかと思った。

ベロベロと顔を舐めるキース様。

一瞬頭の思考が停止する。

「アン。こんな所に居たんだね。アン」

滅茶苦茶ラリっているキース様。

舐められた顔が既に酒臭くてしんどい。

「止めて、私はアンジェラよ」

耳朶を甘噛みしていたキース様は「アンの目印があるから間違わないよ」と耳の裏を舐めた。

「意味判らない。それよりお酒臭い」

クラクラする。

「お願い。お腹に子供がいるの……お腹には乗らないで」

懇願するようにそう言えばキース様は目を大きくした。
そして少し考えてから破顔する。

「あの時の子だね。俺がアンの乙女を貰った日の」

キース様は私を見て愛しそうにお腹にキスをした。

「って……何故服を着ていないの?」

確かに夜着を着て寝たはず。
なのに、気付けば何も着ておらず、それはキース様も同類で、何故こんな状態になったのか思考が追い付いて来ない。

「フフフ……それは、俺が俺のベッドで寝ようと服を脱いで布団に入ったら、アンが俺を待っていたからさ」

支離滅裂である。

そして、酒臭い。

「あぁ。可愛いアン。ずっと探していたんだよ。侍女頭にも散々聞いてさ~」


既に何も履いていない陰部をキース様は厭らしく触る。

「止めて……キース様。私はアンジェラよ」

つぷんと入れられた指に感じてしまっている自分。

一度知ってしまった快楽にもう一度身を委ねたいと思ってしまう自分。

でも……

「フフフ……。アンのここすっごく感じているね」

ヌルリとキース様の舌が私の膣の入り口を抉じ開けるように舐めて来る。

「止めて……キース様。私はアンじゃない」

自分が抵抗出来ない事なんか百も承知で懇願する。

「嫌じゃないだろう。ほら、また俺と繋がろう」

トロトロと愛液が滴るのが判ってしまう。
言葉とは裏腹に身体はキース様がくれる快楽を求めて腰が揺れる。

「アンは素直じゃないな……そんなところも可愛い」

チュッと最後にクリトリスにキスをしたキース様は自身の肉棒に手を添えた。

「今日は優しく射れてあげるよ」

ズブンと入れられた質量に「ひゃぁ~」と声が漏れる。

お腹に負担にならないように私を横に向かせたキース様はそのままの体制で抽送を開始した。

どこでそんな事を覚えて来たのか、はなはだ疑問である。

「今夜は離さないよ」

首筋にかぶりついたキース様に小さな悲鳴を上げた。
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