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キース視点19
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あの猛烈な日々を何とか終えた俺は1日の休養を取って直ぐに登城した。
現在進行形でアルフレッドに直談判中の俺。
「何故ダメなんだ」
アンジェラ王女との婚約話を白紙に戻して欲しいと再三訴えていたが
「まだ時期じゃない」
「結論は急ぐな」
「もう少し様子を見よう」
と、意味の分からない理由をぶちかまされている。
そして、同時に進行させているメイドのアンの探索も暗礁に乗り上げてしまった。
侍女頭のキャサリンさんに何度も確認しているのだが
「アンという名前の娘はいません」
「何かの間違いでは?」
「聞いた事もありませんわ」
と全然相手にしてくれない。
臨時のメイドの名簿を確認したいと言うとあっさり見せてくれるのに、それ以上の介入を許さない。
大体名前を聞いただけで「いない」と断言するとか、どれだけ女性使用人を把握出来ているんだよ。
そして、何故だか知らないが、滅茶苦茶上から目線で俺に対応してくる。
まぁ、公爵家の嫡男だけど、爵位はまだ継いでいないし、もしかしたら廃嫡になるかもしれない自分はそれほど大きく出れない。
万が一、王女との縁談を蹴ってアンと添い遂げたいなどと父に知れたらそれこそ廃嫡まっしぐらだからだ。
それに、先日我が領土で害虫による農作物の被害が出てただでさえ父はピリピリしているのだ。
下手をすると首を切られかねない雰囲気だし、それに、アンともう一度出会うまでは、ある程度貯えておかなければならない。
何せ王宮勤め。
給料が良い。
そして、本日もアルフレッドに日課になりつつある婚約白紙の話をしに王太子の執務室へと向かうのだった。
現在進行形でアルフレッドに直談判中の俺。
「何故ダメなんだ」
アンジェラ王女との婚約話を白紙に戻して欲しいと再三訴えていたが
「まだ時期じゃない」
「結論は急ぐな」
「もう少し様子を見よう」
と、意味の分からない理由をぶちかまされている。
そして、同時に進行させているメイドのアンの探索も暗礁に乗り上げてしまった。
侍女頭のキャサリンさんに何度も確認しているのだが
「アンという名前の娘はいません」
「何かの間違いでは?」
「聞いた事もありませんわ」
と全然相手にしてくれない。
臨時のメイドの名簿を確認したいと言うとあっさり見せてくれるのに、それ以上の介入を許さない。
大体名前を聞いただけで「いない」と断言するとか、どれだけ女性使用人を把握出来ているんだよ。
そして、何故だか知らないが、滅茶苦茶上から目線で俺に対応してくる。
まぁ、公爵家の嫡男だけど、爵位はまだ継いでいないし、もしかしたら廃嫡になるかもしれない自分はそれほど大きく出れない。
万が一、王女との縁談を蹴ってアンと添い遂げたいなどと父に知れたらそれこそ廃嫡まっしぐらだからだ。
それに、先日我が領土で害虫による農作物の被害が出てただでさえ父はピリピリしているのだ。
下手をすると首を切られかねない雰囲気だし、それに、アンともう一度出会うまでは、ある程度貯えておかなければならない。
何せ王宮勤め。
給料が良い。
そして、本日もアルフレッドに日課になりつつある婚約白紙の話をしに王太子の執務室へと向かうのだった。
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