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アンジェラ視点18
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真夜中にやっとキース様が熟睡された。
私は急いでマリーへ合図を送る。
数分程してマリーが現れた。
「姫様。大丈夫ですか?」
マリーに担がれながらキース様のベッドを抜け出す。
体はベタベタ、顔は唾液でベタベタ、陰部からは未だに液体が零れる感覚がある。
「なんとお痛わしい」
マリーはそう言うと近くにあったガウンを着せて私を部屋から脱出させる。
準備していた隣の部屋へ移動すると、問答無用で風呂へと入れられた。
「体液が固まってしまっている所もありますのでこのままお湯でうるかしましょう」
マリーはそう言うと一本の栄養剤の入ったビンを私に手渡す。
「最近開発された活力剤です」
勿論媚薬があるのだから活力剤位はある。
「老婆もピチピチギャル並みに元気になるとお墨付きですよ」
それって精力剤なのでは?
そうは思うが既に体力の限界な私は躊躇う事なくそれを受け取った。
ゴクゴクと一気に飲み干すが、そんなに元気にはならない。
そして、はっきり言って不味い。
でも、1日以上飲まず?食わずだったので、胃が満たされる思いだった。
「マリーありがとう。少しは生き返ったわ」
そう言っている間にもマリーは私にお湯を掛けて、固まった髪を解してくれる。
「あのキース様がここまで鬼畜で絶倫だったとは。チェリーボーイ恐るべしですね」
マリーの言葉に思わず頷いてしまった。
「私もいくらお慕いしていても、あのように激しく長く求められては体が持ちませんわ」
マリーから石鹸の付いたスポンジを貰うと顔や首回りを洗い出す。
「まぁ、姫様は今回初めてでしたから、慣れればそれぼどでもないかと……まだお若いんですし」
いや、あれはそんな生易しいものではなかった。
「私、今夜……いえ、昨夜からの事は良い初恋の思い出として胸に閉まっておこうと思うの」
そう言った瞬間ザパーっと頭からお湯が掛けられた。
「すみません。姫様。頭を洗おうと思いまして」
悪びれるでもなくマリーは言う。
「そう……なの。宜しくお願いするわ」
それから私は泡泡になりながらキース様に舐められたり体液がかかった場所を丹念に洗われた。
お風呂から解放されたのはそれから2時間後の事だった。
重い足取りのまま、私は自室へと戻り泥沼のように深い眠りについたのだった。
起きたのは丸1日過ぎた頃だった。
お陰で私は誕生日の翌日から丸2日をベッドで暮らした事になる。
「あぁ。体中が痛いわ」
「姫様。それは筋肉痛でございます。良い運動をなさったのですね」
事実を知るマリーの辛口な受け答えに私は沈黙した。
私は急いでマリーへ合図を送る。
数分程してマリーが現れた。
「姫様。大丈夫ですか?」
マリーに担がれながらキース様のベッドを抜け出す。
体はベタベタ、顔は唾液でベタベタ、陰部からは未だに液体が零れる感覚がある。
「なんとお痛わしい」
マリーはそう言うと近くにあったガウンを着せて私を部屋から脱出させる。
準備していた隣の部屋へ移動すると、問答無用で風呂へと入れられた。
「体液が固まってしまっている所もありますのでこのままお湯でうるかしましょう」
マリーはそう言うと一本の栄養剤の入ったビンを私に手渡す。
「最近開発された活力剤です」
勿論媚薬があるのだから活力剤位はある。
「老婆もピチピチギャル並みに元気になるとお墨付きですよ」
それって精力剤なのでは?
そうは思うが既に体力の限界な私は躊躇う事なくそれを受け取った。
ゴクゴクと一気に飲み干すが、そんなに元気にはならない。
そして、はっきり言って不味い。
でも、1日以上飲まず?食わずだったので、胃が満たされる思いだった。
「マリーありがとう。少しは生き返ったわ」
そう言っている間にもマリーは私にお湯を掛けて、固まった髪を解してくれる。
「あのキース様がここまで鬼畜で絶倫だったとは。チェリーボーイ恐るべしですね」
マリーの言葉に思わず頷いてしまった。
「私もいくらお慕いしていても、あのように激しく長く求められては体が持ちませんわ」
マリーから石鹸の付いたスポンジを貰うと顔や首回りを洗い出す。
「まぁ、姫様は今回初めてでしたから、慣れればそれぼどでもないかと……まだお若いんですし」
いや、あれはそんな生易しいものではなかった。
「私、今夜……いえ、昨夜からの事は良い初恋の思い出として胸に閉まっておこうと思うの」
そう言った瞬間ザパーっと頭からお湯が掛けられた。
「すみません。姫様。頭を洗おうと思いまして」
悪びれるでもなくマリーは言う。
「そう……なの。宜しくお願いするわ」
それから私は泡泡になりながらキース様に舐められたり体液がかかった場所を丹念に洗われた。
お風呂から解放されたのはそれから2時間後の事だった。
重い足取りのまま、私は自室へと戻り泥沼のように深い眠りについたのだった。
起きたのは丸1日過ぎた頃だった。
お陰で私は誕生日の翌日から丸2日をベッドで暮らした事になる。
「あぁ。体中が痛いわ」
「姫様。それは筋肉痛でございます。良い運動をなさったのですね」
事実を知るマリーの辛口な受け答えに私は沈黙した。
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