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ヤリチン仲間のダニエル
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あのイザベラとかいう男爵令嬢にはきっぱりと引導を渡しておいた。
メアリーからは冷めた目を向けられて
「旦那様にご報告致します」
と再三言われ、その勢いのままイザベラとは逆方向へと歩いて行った。
もう女遊びはしない。
彼女に誠実に生きて行く。
そう決めた。
その為ならもうプライドもへったくれもない。
そう思い、走り行くイザベラの後ろ姿に深く頭を下げた。
昨日までの自分と決別する為に。
それにしても、侍女のメアリーには今朝から変な所ばかり見られているように思う。
その最もたるや『ヤっている最中』である。
もうメアリーには何を見られても恥ずかしくないようにさえ思ってしまった。
☆☆☆☆☆☆☆
夜は友人達も泊まる事になっており、令嬢方の目に凄い闘志が見て取れる。
昨夜よりも更に勝負服に磨きが掛けられており侍女達の奮闘振りが目に浮かぶようだ。
胸の谷間をいかにも見せつけるようなドレス達。
酷い令嬢になると乳首が見えるかどうかの際どいラインだ。
あれじゃあポロリと飛び出しそうだな。
そう思うと違う意味で胸に釘付けである。
何人かの友人も凄い眼差しでその胸を見ている。
そんな視線をどう解釈したのか、その令嬢はとても得意気に他の令嬢達を牽制している。
今の俺からしたらとても滑稽な姿だ。
何故なら、今盛っていてもヤっている最中には何も意味を成さないからだ。
こんな茶番劇、早く終わらせてあの豊満な胸ににむしゃぶりつきたい。
まるで、おしゃぶりを覚えたばかりの赤子のように。
そう思うだけで俺の息子が起き上がる。
隣にいた友人のダニエルがそれを見て小声で話し掛けて来た。
「おいおい。もうヤル気か?いつもとは今日は勝手が違うからな。その辺解ってんだろう?」
こいつとは良きハンター仲間だった。
時には同じ令嬢を落とし合い、アレの具合も語り合った事もあるし、時にはどれだけの処女を食ったかも競ったりした。
そして、同じ公爵家の令息として、お互いに色々切磋琢磨したものだ。
悪友もここまで来ると何でもありになる。
けど、あの女だけはこいつに譲る訳にはいかない。
「最初に言っておくが、妻だけは共有しないからな」
そう断言しておいた。
そんな俺に
「おや?もう意中の女でも出来たか?」
と楽しそうに言い、吟味するように令嬢達を眺めるダニエルは猛禽類のような目で一人一人を物色する。
「まぁ良いけどね。でも、君の意中の令嬢を俺が先に落とすかもしれないけど、良いの?」
ニヤリと笑う友人に嘆息してしまう。
こいつが先に落とすとは思えないが、取り敢えず同意しておいた。
「そこは恨みっこなしだ」
俺の女には会わせないがな。
そう思って。
そんな爛々とした空気の中、ロバートだけは涼しい顔をしながら令嬢達と話すでもなく俺の友人達と話をしている。
本当に優等生だな……そう思ってしまった。
あぁ……早くハニーに会いたいな~。
そう思いながら食事を進めた。
☆☆☆☆☆☆☆
夜の晩餐の後は昨日に引き続き談話室での団欒となった。
その時父から執務室へと呼び出されてしまい、楽しい見合いの会を中断。
そのままお開きとなった。
多分、今朝の事と今日の見合いの件なのだろう。
それなら先手必勝しか道はない。
父に何かを言われる前に話を付けなければ。
執務室の前で大きく息を吸いノックをする。
「入れ」
父の声と同時に扉を開き一礼した。
「父上。折り入ってお話があります」
力強くそう言うと大きく一歩を踏み出し扉を閉めた。
ここからが戦いだ。
そう思い先制攻撃とばかりに口を開いた。
メアリーからは冷めた目を向けられて
「旦那様にご報告致します」
と再三言われ、その勢いのままイザベラとは逆方向へと歩いて行った。
もう女遊びはしない。
彼女に誠実に生きて行く。
そう決めた。
その為ならもうプライドもへったくれもない。
そう思い、走り行くイザベラの後ろ姿に深く頭を下げた。
昨日までの自分と決別する為に。
それにしても、侍女のメアリーには今朝から変な所ばかり見られているように思う。
その最もたるや『ヤっている最中』である。
もうメアリーには何を見られても恥ずかしくないようにさえ思ってしまった。
☆☆☆☆☆☆☆
夜は友人達も泊まる事になっており、令嬢方の目に凄い闘志が見て取れる。
昨夜よりも更に勝負服に磨きが掛けられており侍女達の奮闘振りが目に浮かぶようだ。
胸の谷間をいかにも見せつけるようなドレス達。
酷い令嬢になると乳首が見えるかどうかの際どいラインだ。
あれじゃあポロリと飛び出しそうだな。
そう思うと違う意味で胸に釘付けである。
何人かの友人も凄い眼差しでその胸を見ている。
そんな視線をどう解釈したのか、その令嬢はとても得意気に他の令嬢達を牽制している。
今の俺からしたらとても滑稽な姿だ。
何故なら、今盛っていてもヤっている最中には何も意味を成さないからだ。
こんな茶番劇、早く終わらせてあの豊満な胸ににむしゃぶりつきたい。
まるで、おしゃぶりを覚えたばかりの赤子のように。
そう思うだけで俺の息子が起き上がる。
隣にいた友人のダニエルがそれを見て小声で話し掛けて来た。
「おいおい。もうヤル気か?いつもとは今日は勝手が違うからな。その辺解ってんだろう?」
こいつとは良きハンター仲間だった。
時には同じ令嬢を落とし合い、アレの具合も語り合った事もあるし、時にはどれだけの処女を食ったかも競ったりした。
そして、同じ公爵家の令息として、お互いに色々切磋琢磨したものだ。
悪友もここまで来ると何でもありになる。
けど、あの女だけはこいつに譲る訳にはいかない。
「最初に言っておくが、妻だけは共有しないからな」
そう断言しておいた。
そんな俺に
「おや?もう意中の女でも出来たか?」
と楽しそうに言い、吟味するように令嬢達を眺めるダニエルは猛禽類のような目で一人一人を物色する。
「まぁ良いけどね。でも、君の意中の令嬢を俺が先に落とすかもしれないけど、良いの?」
ニヤリと笑う友人に嘆息してしまう。
こいつが先に落とすとは思えないが、取り敢えず同意しておいた。
「そこは恨みっこなしだ」
俺の女には会わせないがな。
そう思って。
そんな爛々とした空気の中、ロバートだけは涼しい顔をしながら令嬢達と話すでもなく俺の友人達と話をしている。
本当に優等生だな……そう思ってしまった。
あぁ……早くハニーに会いたいな~。
そう思いながら食事を進めた。
☆☆☆☆☆☆☆
夜の晩餐の後は昨日に引き続き談話室での団欒となった。
その時父から執務室へと呼び出されてしまい、楽しい見合いの会を中断。
そのままお開きとなった。
多分、今朝の事と今日の見合いの件なのだろう。
それなら先手必勝しか道はない。
父に何かを言われる前に話を付けなければ。
執務室の前で大きく息を吸いノックをする。
「入れ」
父の声と同時に扉を開き一礼した。
「父上。折り入ってお話があります」
力強くそう言うと大きく一歩を踏み出し扉を閉めた。
ここからが戦いだ。
そう思い先制攻撃とばかりに口を開いた。
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