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6時は金なり
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スッと滑る様に肉を切るアルフィー殿下。
王妃様も添えられたトマトをナイフで切って優雅に食べる。
勿論物音は一切しない。
自分と比べるとその優雅さのレベルの違いを見せられているようで凄く居たたまれない。
綺麗な所作はやはり王族ならではないのか?と真面目に思ってしまった。
音を立てずに食事が進む中、王妃様がまず話を切り出した。
「アルフ。この子は私の実家の子でルーク・ゼファと言うの。幼い頃から体が弱くってね、自然の多い田舎で先日まで静養していたのよ」
そう。
先程打ち合わせした通りの内容だ。
「大きくなるにつれて少し体も丈夫になったからこうして王都に戻って来たの。会うのは初めてよね」
王妃様は当たり前の事を自然体でお話される。
「はい」
アルフィー殿下は王妃様に同意すると、私の方へ顔を向けフォークとナイフを置く。
「初めまして、アルフィー・セイドです」
と丁寧に自己紹介をして軽く会釈した。
「ルーク・ゼファです。こちらこそ宜しくお願い致します」
私もアルフィー殿下に習いフォークとナイフを置きお辞儀した。
「年齢は貴方の一個下の15歳で騎士団入隊希望なのよ。それで、実はこの後騎士団の方へ連れて行きたいの。勿論、アルフも先輩として一緒に来てくれるでしょう?」
王妃様はニコニコと言うけども、それって命令ですよね。
アルフィー殿下に拒否権ありませんよね。
「王妃様のお心のままに」
一瞬浮かない顔をしたアルフィー殿下は、けど、直ぐに表情を戻し返事をしていた。
まぁ、そりゃあ嫌だよなぁ。
ある意味「これから騎士団でお前面倒見ろよ」って言われているんだからさぁ。
パクパクと食事を進めている私とは対照的にゆっくりと食事をする二人。
『お貴族様って悠長に食事するよなぁ』と自分の出自を忘れた物思いに浸ってしまう。
全て食べ終わると給仕をしている侍女さん達が、私の目の前の食器を片付けて最後のデザートを置いて行く。
勿論王妃様とアルフィー殿下はまだ優雅に食事をしている最中だ。
意識を二人から目の前のデザートへと移す。
艶やかに焼き色のついたデザートは『アップルパイだ』。
結構好きで、狩りに出た時も持参したものだ。
フォークで豪快に切ると一口大の大きさをパクリと食べた。
そんな私の様子に王妃様は楽しそうに眺め、アルフィー殿下は呆れたような眼差しで私を見つめる。
「食欲があって良いわねぇ、男の子はやっぱりこうでなくっちゃ」
そう言って笑う王妃様とは対照的なアルフィー殿下。
って言うか、私一応女の子なんですけどね。
二人が食べ終わるまで、他のデザート。
つまり、果物を食べて待つ私。
『ああ。お腹いっぱい。今夜は何も食べなくっても大丈夫だよね』
と気持ちはルンルンだ。
丁度お昼過ぎに食べ終わった王妃様達。
騎士団でも食事に一時間の時間を作るのが分かった気持ちになる。
貴族って皆食べるの遅いんだろうなぁ。
家は貧乏貴族だったから色々忙しかったから皆食べるの早かったしなぁ。
そう『時は金なり』だ。
悠長に食べている暇があったらその分薪を割れ的な家族だった。
まぁ、私は専ら食材になりそうな獲物を森で刈っていたんだけどね。
王妃様も添えられたトマトをナイフで切って優雅に食べる。
勿論物音は一切しない。
自分と比べるとその優雅さのレベルの違いを見せられているようで凄く居たたまれない。
綺麗な所作はやはり王族ならではないのか?と真面目に思ってしまった。
音を立てずに食事が進む中、王妃様がまず話を切り出した。
「アルフ。この子は私の実家の子でルーク・ゼファと言うの。幼い頃から体が弱くってね、自然の多い田舎で先日まで静養していたのよ」
そう。
先程打ち合わせした通りの内容だ。
「大きくなるにつれて少し体も丈夫になったからこうして王都に戻って来たの。会うのは初めてよね」
王妃様は当たり前の事を自然体でお話される。
「はい」
アルフィー殿下は王妃様に同意すると、私の方へ顔を向けフォークとナイフを置く。
「初めまして、アルフィー・セイドです」
と丁寧に自己紹介をして軽く会釈した。
「ルーク・ゼファです。こちらこそ宜しくお願い致します」
私もアルフィー殿下に習いフォークとナイフを置きお辞儀した。
「年齢は貴方の一個下の15歳で騎士団入隊希望なのよ。それで、実はこの後騎士団の方へ連れて行きたいの。勿論、アルフも先輩として一緒に来てくれるでしょう?」
王妃様はニコニコと言うけども、それって命令ですよね。
アルフィー殿下に拒否権ありませんよね。
「王妃様のお心のままに」
一瞬浮かない顔をしたアルフィー殿下は、けど、直ぐに表情を戻し返事をしていた。
まぁ、そりゃあ嫌だよなぁ。
ある意味「これから騎士団でお前面倒見ろよ」って言われているんだからさぁ。
パクパクと食事を進めている私とは対照的にゆっくりと食事をする二人。
『お貴族様って悠長に食事するよなぁ』と自分の出自を忘れた物思いに浸ってしまう。
全て食べ終わると給仕をしている侍女さん達が、私の目の前の食器を片付けて最後のデザートを置いて行く。
勿論王妃様とアルフィー殿下はまだ優雅に食事をしている最中だ。
意識を二人から目の前のデザートへと移す。
艶やかに焼き色のついたデザートは『アップルパイだ』。
結構好きで、狩りに出た時も持参したものだ。
フォークで豪快に切ると一口大の大きさをパクリと食べた。
そんな私の様子に王妃様は楽しそうに眺め、アルフィー殿下は呆れたような眼差しで私を見つめる。
「食欲があって良いわねぇ、男の子はやっぱりこうでなくっちゃ」
そう言って笑う王妃様とは対照的なアルフィー殿下。
って言うか、私一応女の子なんですけどね。
二人が食べ終わるまで、他のデザート。
つまり、果物を食べて待つ私。
『ああ。お腹いっぱい。今夜は何も食べなくっても大丈夫だよね』
と気持ちはルンルンだ。
丁度お昼過ぎに食べ終わった王妃様達。
騎士団でも食事に一時間の時間を作るのが分かった気持ちになる。
貴族って皆食べるの遅いんだろうなぁ。
家は貧乏貴族だったから色々忙しかったから皆食べるの早かったしなぁ。
そう『時は金なり』だ。
悠長に食べている暇があったらその分薪を割れ的な家族だった。
まぁ、私は専ら食材になりそうな獲物を森で刈っていたんだけどね。
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