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私は国王の忠実な僕。
決してあのクソガキどもにおべっかを使う日々を甘受している訳ではない。
優秀な兄だからこそ忠誠を誓い今まで使えて来たのだ。
そんな尊敬する兄は先日呪いにかかったらしく、国の聖人や聖女ではその呪いを解く事は出来ないと言う。
もともとこの国の聖人聖女はお飾りの者が多く、回復魔法を使えるのは本当に少数派だ。
その中でも特に実力者である大神官にお願いした所、呪いを完全に押さえる事は出来なかったが、呪いの効果を遅らせる事には成功したとの話があった。
しかし、ここで問題なのは何故兄が呪われたかだ。
兄のここ最近の行動は全て把握している。
それこそ、トイレの回数に至るまでだ。
私はそれ程兄に崇高している。
決してストーカーではない。
だから言える、呪いに触れるような事はなかったと。
つまり、これは誰かが意図的に兄を呪ったと言う事だ。
そして、大神官が言うには、呪いを掛けた者にはその呪いの対価で何らかの影響が出るとの事。
そして、先日神殿で魔除けの中でも呪いの魔除けを大量に購入した者がいる事が分かった。
その事も含めて大神殿に問合せした所、あれ程の呪いの影響なら1日から2日までしかその魔除けは効かないとの話。
つまり、先日大量の呪いの魔除けを購入した者が怪しい。
そして、肝心の購入者については個人情報との事で教えては貰えなかった。
私の情報網を駆使して購入者を割り出した結果、第一王子ユリウスの側近カイの侍従が購入した事が判明した。
もしや、先日兄が王位を第二王子のノアに譲ろうか悩み、ノアが20歳になった時に王太子を決めると言う話を聞いて先手を打ったのでは?
冗談ではない。
次期国王の座の為に兄が呪われるなど、許される訳ではない。
もともとユリウスの母親は隣の帝国より嫁がれた方。
それも、今の側妃であるアンジェ様と兄はその時婚約者で、二人はとても仲が良かった、それを無理矢理生妃の座にゴリ押しして来たのがあの女だ。
それに、不可解な事にユリウスが誕生する前にアンジェは第一子を流産している。
色々疑わしい事もあったが、その話は直ぐに第一王子の誕生で闇へと消えた。
あれ以来、水面下では色々な動きもあるが、私の領分までは入っていなかったので目を瞑っていたが、兄を呪うなど、あってはならない事だ。
大神官には今日もお願いし、呪いの緩和をして貰っている。
必ず、その呪いのをかけた術者を見つけて呪いを解いて貰った暁には、犯人を白状させその罪を償わせてやらねば。
既に犯人は分かっているのだから。
だから敢えて先日立太子させたのだ。
どうせ、後でその罪を証明して廃嫡にする事も出来るのだから。
馬鹿な魚がどうやって泳ぐか、見物だ。
決してあのクソガキどもにおべっかを使う日々を甘受している訳ではない。
優秀な兄だからこそ忠誠を誓い今まで使えて来たのだ。
そんな尊敬する兄は先日呪いにかかったらしく、国の聖人や聖女ではその呪いを解く事は出来ないと言う。
もともとこの国の聖人聖女はお飾りの者が多く、回復魔法を使えるのは本当に少数派だ。
その中でも特に実力者である大神官にお願いした所、呪いを完全に押さえる事は出来なかったが、呪いの効果を遅らせる事には成功したとの話があった。
しかし、ここで問題なのは何故兄が呪われたかだ。
兄のここ最近の行動は全て把握している。
それこそ、トイレの回数に至るまでだ。
私はそれ程兄に崇高している。
決してストーカーではない。
だから言える、呪いに触れるような事はなかったと。
つまり、これは誰かが意図的に兄を呪ったと言う事だ。
そして、大神官が言うには、呪いを掛けた者にはその呪いの対価で何らかの影響が出るとの事。
そして、先日神殿で魔除けの中でも呪いの魔除けを大量に購入した者がいる事が分かった。
その事も含めて大神殿に問合せした所、あれ程の呪いの影響なら1日から2日までしかその魔除けは効かないとの話。
つまり、先日大量の呪いの魔除けを購入した者が怪しい。
そして、肝心の購入者については個人情報との事で教えては貰えなかった。
私の情報網を駆使して購入者を割り出した結果、第一王子ユリウスの側近カイの侍従が購入した事が判明した。
もしや、先日兄が王位を第二王子のノアに譲ろうか悩み、ノアが20歳になった時に王太子を決めると言う話を聞いて先手を打ったのでは?
冗談ではない。
次期国王の座の為に兄が呪われるなど、許される訳ではない。
もともとユリウスの母親は隣の帝国より嫁がれた方。
それも、今の側妃であるアンジェ様と兄はその時婚約者で、二人はとても仲が良かった、それを無理矢理生妃の座にゴリ押しして来たのがあの女だ。
それに、不可解な事にユリウスが誕生する前にアンジェは第一子を流産している。
色々疑わしい事もあったが、その話は直ぐに第一王子の誕生で闇へと消えた。
あれ以来、水面下では色々な動きもあるが、私の領分までは入っていなかったので目を瞑っていたが、兄を呪うなど、あってはならない事だ。
大神官には今日もお願いし、呪いの緩和をして貰っている。
必ず、その呪いのをかけた術者を見つけて呪いを解いて貰った暁には、犯人を白状させその罪を償わせてやらねば。
既に犯人は分かっているのだから。
だから敢えて先日立太子させたのだ。
どうせ、後でその罪を証明して廃嫡にする事も出来るのだから。
馬鹿な魚がどうやって泳ぐか、見物だ。
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