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ユイナお嬢様はそれからすくすくと成長された。
もともと愛嬌のあるお嬢様は使用人皆から愛されていた。
あの、変態執事でさえも暇を見てはユイナお嬢様に勉強を教えていた。
はっきり言ってユイナお嬢様は人タラシだと思う。
何せ、使用人皆が持てる知識の全てをユイナお嬢様に教える始末。
気付いたら、使用人の中でユイナお嬢様が一番の実力者になってしまう位には。
けど、決してご家族の前には出ようとしない。
まぁ、気持ちも分かりますよ。
ルミナお嬢様は我儘で、使用人を人とすら見てはくれない。
最近では、母親に似たのか気に入らない使用人を鞭で打つ事もある。
鞭で打たれて喜んでいるのはあの変態エドモンド位だ。
そんなユイナ様も17歳を過ぎ、社交界デビューも出来ないのかと懸念していた所、王宮からユイナお嬢様に舞踏会の案内が届いた。
本人にの他にも家族が2名招待される事から、急遽舞踏会に出席する事になった。
何せ、本人が出席出来ない時は招待状は無効と書かれていたからだ。
「あんたには私のお古で良いでしょう」
先月仕立てたドレスを無造作にユイナお嬢様へと投げつける。
「わたくし、一度袖を通したドレスは着ませんの」
見下すようにルミナお嬢様はそう言うと新しいドレスを購入する為に、母親と共に出掛けて行った。
どうやら二人とも新しいドレスを作るらしい。
「第一王子様が今年20歳になられるので、その伴侶をお探しになっているらしいの。次期王妃はこのわたくしよ」
「オーホッホッホッ」
と、高らかに笑うルミナお嬢様。
その自信は何処から来るのか。
この国の第一王子様はとても優秀な方だともっぱらの評判だ。
そんな優秀な王子が、あんな性悪女に捕まえられるのだろうか?
せめて、ユイナお嬢様が優しくて経済力のある男性に見初められるように使用人一同お祈りさせて頂きます。
もともと愛嬌のあるお嬢様は使用人皆から愛されていた。
あの、変態執事でさえも暇を見てはユイナお嬢様に勉強を教えていた。
はっきり言ってユイナお嬢様は人タラシだと思う。
何せ、使用人皆が持てる知識の全てをユイナお嬢様に教える始末。
気付いたら、使用人の中でユイナお嬢様が一番の実力者になってしまう位には。
けど、決してご家族の前には出ようとしない。
まぁ、気持ちも分かりますよ。
ルミナお嬢様は我儘で、使用人を人とすら見てはくれない。
最近では、母親に似たのか気に入らない使用人を鞭で打つ事もある。
鞭で打たれて喜んでいるのはあの変態エドモンド位だ。
そんなユイナ様も17歳を過ぎ、社交界デビューも出来ないのかと懸念していた所、王宮からユイナお嬢様に舞踏会の案内が届いた。
本人にの他にも家族が2名招待される事から、急遽舞踏会に出席する事になった。
何せ、本人が出席出来ない時は招待状は無効と書かれていたからだ。
「あんたには私のお古で良いでしょう」
先月仕立てたドレスを無造作にユイナお嬢様へと投げつける。
「わたくし、一度袖を通したドレスは着ませんの」
見下すようにルミナお嬢様はそう言うと新しいドレスを購入する為に、母親と共に出掛けて行った。
どうやら二人とも新しいドレスを作るらしい。
「第一王子様が今年20歳になられるので、その伴侶をお探しになっているらしいの。次期王妃はこのわたくしよ」
「オーホッホッホッ」
と、高らかに笑うルミナお嬢様。
その自信は何処から来るのか。
この国の第一王子様はとても優秀な方だともっぱらの評判だ。
そんな優秀な王子が、あんな性悪女に捕まえられるのだろうか?
せめて、ユイナお嬢様が優しくて経済力のある男性に見初められるように使用人一同お祈りさせて頂きます。
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