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9(ここよりエラ視点)
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私の名前はエラ・マキュリー。
母は実を隠そう魔王様と27番目妃様の一番目の子供です。
27番目の妃様……つまり、おばあ様は銀の子羊の獣魔と珍しい種族で、何でも魔力は低いけど、お相手の潜在魔力を引き出したり孕みやすかったりするんだとか。
雄も同じで、雌と違うのは孕ませやすい所らしい。
でも、それを知っているのは一部の高位魔族だけ、それに、銀の子羊は魔族には珍しく引っ込み思案の所もあり、小さな集落で細々と生活をしていたの。
でも、あんまり弱っちいので、昔他の魔族に乱獲されたんだって。
ほら、魔族って残虐な事が好きでしょう?
粗悪で馬鹿な魔族の狩り場にされた銀の子羊の集落に気付いた高位魔族が、その馬鹿な魔族を根絶やし……いえ、粛清した時には、その集落には銀の子羊の生き残りは居なかったと言う。
だから、その生き残り事態珍しいんだ。
でも、高位魔族達はその存在の貴重性から大捜索された。
だって、潜在能力を上げるんだよ。
それも、高位の魔族の高い魔力でさえも。
ただし、潜在能力を引き出すのは一時的な為に、定期的にまぐわう必要があるんだとか。
だから27番目の妃様は何人もお子様がいるんだよね。
魔王様の潜在能力を上げる為にかな?
でも、確か銀の子羊の獣魔が処女や童貞を上げたら相手の潜在能力をワンランク上の存在に上げるとか聞いたような……。
まぁ、関係ないか。
「おい。エラ。お前何時まで食事をしないんだ」
お兄様達が何時も心配して言ってくれている。
「キスだけじゃもう体を維持出来ないだろうが」
「もう一日待ってよ。私、先輩にダメ元でアタックして見るから」
そう。
淫魔族にとっての食事をして来なかった私の体はもう限界に近い。
普通なら消滅してもおかしくない所を獣魔の血のお陰でなんとか今まで生きてこれた。
もしかしたら魔王様の遺伝子のお陰かも知れないけど。
「あのプレイボーイのキリト先輩だろう?高嶺の華も甚だしい。エラ見たいな地味な娘は一回でヤリ捨てられるのがオチだよ」
「それでも良いんだもん」
優しいお兄様達は困った顔をした。
でも、一度言ったら聞かない私の性格も十分知っている。
「分かった。今日だけだ。無理だったら無理矢理でも食事をさせるからな」
「ありがとうお兄様達。でも、お兄様達もちゃんと食事をしてよ」
実はお兄様達も食事不摂取なのは知っている。
本当に、私の心配している場合じゃないのに、優しいお兄様達だ。
でも、男の人は女の人よりも成熟が遅い為に私よりはまだ余裕があるのだとか。
そして、私はダメ元でキリト先輩を目指した。
キリト先輩はエドモント公爵の三男で黒髪に赤い目のバンパイアだ。
バンパイア族は力が全てらしく、バンパイア族5代公爵と一人のバンパイアロードと言われる方達がバンパイア族を取り締まっている。
公爵位は血族の中から力の強い者が選ばれており世襲制ではないらしい。
故に、同じ家門の皆さんは同じ館に住んでいるらしい。
けど、バンパイアロードだけは別に居住を構えるらしく。
バンパイア一族の闇の森に自らの魔力で邸を建てるのだとか。
次代のバンパイアロードが現れると世代交代は直ぐに行われ、前ロードはそのまま補佐に入るらしい。
「キリト先輩はエドモント公爵次期当主候補の一人。奥さん愛人共になりたい女は山といる。私なんてガンスルーされるのがオチ。でも、頑張るのよエラ」
そうして、私は一歩を踏み出した。
母は実を隠そう魔王様と27番目妃様の一番目の子供です。
27番目の妃様……つまり、おばあ様は銀の子羊の獣魔と珍しい種族で、何でも魔力は低いけど、お相手の潜在魔力を引き出したり孕みやすかったりするんだとか。
雄も同じで、雌と違うのは孕ませやすい所らしい。
でも、それを知っているのは一部の高位魔族だけ、それに、銀の子羊は魔族には珍しく引っ込み思案の所もあり、小さな集落で細々と生活をしていたの。
でも、あんまり弱っちいので、昔他の魔族に乱獲されたんだって。
ほら、魔族って残虐な事が好きでしょう?
粗悪で馬鹿な魔族の狩り場にされた銀の子羊の集落に気付いた高位魔族が、その馬鹿な魔族を根絶やし……いえ、粛清した時には、その集落には銀の子羊の生き残りは居なかったと言う。
だから、その生き残り事態珍しいんだ。
でも、高位魔族達はその存在の貴重性から大捜索された。
だって、潜在能力を上げるんだよ。
それも、高位の魔族の高い魔力でさえも。
ただし、潜在能力を引き出すのは一時的な為に、定期的にまぐわう必要があるんだとか。
だから27番目の妃様は何人もお子様がいるんだよね。
魔王様の潜在能力を上げる為にかな?
でも、確か銀の子羊の獣魔が処女や童貞を上げたら相手の潜在能力をワンランク上の存在に上げるとか聞いたような……。
まぁ、関係ないか。
「おい。エラ。お前何時まで食事をしないんだ」
お兄様達が何時も心配して言ってくれている。
「キスだけじゃもう体を維持出来ないだろうが」
「もう一日待ってよ。私、先輩にダメ元でアタックして見るから」
そう。
淫魔族にとっての食事をして来なかった私の体はもう限界に近い。
普通なら消滅してもおかしくない所を獣魔の血のお陰でなんとか今まで生きてこれた。
もしかしたら魔王様の遺伝子のお陰かも知れないけど。
「あのプレイボーイのキリト先輩だろう?高嶺の華も甚だしい。エラ見たいな地味な娘は一回でヤリ捨てられるのがオチだよ」
「それでも良いんだもん」
優しいお兄様達は困った顔をした。
でも、一度言ったら聞かない私の性格も十分知っている。
「分かった。今日だけだ。無理だったら無理矢理でも食事をさせるからな」
「ありがとうお兄様達。でも、お兄様達もちゃんと食事をしてよ」
実はお兄様達も食事不摂取なのは知っている。
本当に、私の心配している場合じゃないのに、優しいお兄様達だ。
でも、男の人は女の人よりも成熟が遅い為に私よりはまだ余裕があるのだとか。
そして、私はダメ元でキリト先輩を目指した。
キリト先輩はエドモント公爵の三男で黒髪に赤い目のバンパイアだ。
バンパイア族は力が全てらしく、バンパイア族5代公爵と一人のバンパイアロードと言われる方達がバンパイア族を取り締まっている。
公爵位は血族の中から力の強い者が選ばれており世襲制ではないらしい。
故に、同じ家門の皆さんは同じ館に住んでいるらしい。
けど、バンパイアロードだけは別に居住を構えるらしく。
バンパイア一族の闇の森に自らの魔力で邸を建てるのだとか。
次代のバンパイアロードが現れると世代交代は直ぐに行われ、前ロードはそのまま補佐に入るらしい。
「キリト先輩はエドモント公爵次期当主候補の一人。奥さん愛人共になりたい女は山といる。私なんてガンスルーされるのがオチ。でも、頑張るのよエラ」
そうして、私は一歩を踏み出した。
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