元聖女は奴隷に転生する

麻生空

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プロローグ

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世界を救った。

この身と引き換えに。

けど、後悔はない。

私は私の聖女としての使命を全うしたのだから。


天から柔らかな光が射し込み私を包んで行く。

フワリと先程まで重かった体が宙に浮いた。

ああ、これが本当の天に召されると言う事なのでしょうか?

眼下に広がる民衆が祈りを捧げている姿が見える。

「人の子よ。そなたの心意気天晴れなり。そちのその心意気に褒美をやろう。願いはないか?」

私はぼんやりと天より降りてくる声を聞いていた。

「私の………願い………」

家族も友も恋人も居なかった。

私はいつも一人で皆の先頭に立っていたのだ。

「対等な立場で心通わせられる人………」

そんな人と歩みたかった………。


「そちの願い叶えたり」

一際強い光が私を包むと世界が一変していた。
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