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第一章~魔王討伐編~
4.魔王城へ...
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俺らは今、森を進んでいる。
この森は安全だ。...とは絶対に言えたものではない。
「うわ!?なんじゃこりゃ!?」
青色スライムLv10に襲われているヴァニラたちを助けるため「危ない!!」と声をかけ、魔獣の前に立つ。
しかし、魔獣はすでに死んでいた。
「倒しちゃった。テヘペロ!?」
「嘘でしょ!?」
「わた...妾はなぁ。強いのじゃ。」
「お、おう。」
それを見ていたほかのスライムたちは磁石の同極をぶつけた時のようにはじけ逃げて行った。
「この木のこの枝のこのここのこのしわがとてもかわいらしいです。可愛すぎて萌え死んでしまいそうです。」
ヴァニラの奥でソフィアが気に顔を擦り付けている。しかも、真顔。
俺は思った...こいつ頭おかしいぞ。
「キモイよ。」
クラリアが単刀直入に言ってしまう。
「は?何言っているんですか?殺してあげましょうか?」
丁寧語で部ちぎれるソフィア。ヴァニラとクラリアはまったく気にしていないみたいだが、俺は内心めっちゃビビっている。なぜなら、スフィカたんのおかげで女の恐ろしさを知っているからだ。
「おいおいみんな、俺らはパーティーメンバーなんだぞ。喧嘩なんかするなよ!」
「「はいはい」」
「あ、小屋があるよ!誰かいるかもしれないよ!」
ヴァニラが木と木の間にある木の板が組み合わさった家らしきものを指さした。
「入ってみようか。いや、俺が一人で行ってくるよ。ちょっと待っていてくれ。」
「「うん。」」「同意いたします。」
「......そこは合わせようよ...。」
みんなと別れた後、俺は恐る恐る小屋に入っていった。人がいる気配は全くと言っていいほど無く、生活感に関してはまるで皆無だ。
「中は意外に薄暗いな。」
屋根はところどころ木材が抜けているが、うっそうと茂る緑の草木により太陽、そして、他四つの惑星から放たれる光はほとんど入ってこない。
「何も...ないのか?」
なんもないただの狭い小屋だったのでみんなのところへ帰ることにする。しかし、俺は自分の横にある唯一キレイ木材に違和感を覚えた。
「お待たせ。」
「どうだった?勇者どの。」
「何にもなかった。」
「本当に?妾がもう一度見てくるよ。」
そういうと、ヴァニラは何もない小屋へと走っていった。
三分後。
「戻ったよ?」
ヴァニラが満面の笑みでこっちに向ってくる。
「どうだった?」
「何にもなかった...。」
ヴァニラは右手を頭の後ろに置き、軽く舌を出しながらそう言った。
「じゃあ、行きましょうか。」
クラリアがそういったのでお絵たちはこの森の奥へと進み始めることにした。
「ちょっと待ってくれ。ヴァニラ。その左手に握りしめられている紙は何だ?行く前は持っていなかったような気がするのだが...。」
「あ、これかや?何でもないよ!!!!!!!!!!!!!」
点四で押し切ろうとするヴァニラに若干違和感を覚えたが、たかが紙だ。どうでもよかろう。そして、ヴァニラが先頭に立ち、俺が思っていた方向と真逆...というか戻る道に歩いて行った。そして、一瞬立ち止まり、
「じゃあ!早速出発にゃ!」
と言った。その後、紙を持っていないほうの手を思いっきり点に突き出してたみたいだ。
「おー!」と俺が言うと、「おー。」「おーでございます。」と聞こえてきた。
半日後
ハーレムパーティー(?)を結成してからはや一年と半日ほどが経過したのだったが俺たちはとある問題に直面することとなった。それは、ジャンジャジャジャジャーン!!『金(ゴールド)』が全然ないことだ。割とマジでない。
...。ちなみに、スフィカに魔獣討伐のクエストを止められたのが一番の原因である。
「ヴァニラ?」
「どうしたの?」
「俺たちに足りていないものって何だと思う?」
「...。魅力?」
「まあ、それもそうなんだが、そんなものではない。」
王女なので、このド貧困生活に嫌気が死しているはずなのだがヴァニラは座り込んでしまった。そんな事を感じていると、とたんにヴァニラは向くりと立ち上がった。
「作者の画力と文章力...?」
「メタいな!!期待させてそれかよ!?金だよ金!!金が足りていないんだ。」
「...。妾、王じゃぞ。金ならある。城に。」
「城じゃダメなんだよ!今、ここに無いと!!武器はおろか、宿すらまともに止まれないという状況じゃんか!どうすんだこりゃ、まだ魔王城までまだまだあるぞ。」
俺は熱く語り顔を上にあげた。そして、俺は圧倒された。なぜなら自分の上にそびえたつ魔王城があったからだ。
「も、もう魔王城についたのか...?」
「そうですわ。グランドドイッス地区から近いから、宿なんか不必要なんですわ。」
クラリアがそういったので俺は反射的に地図を取り出して地面にぱっと広げた。
「ほら、見てくれ!!グランドドイッスおよびアニマニクス同盟共和国からめっちゃ遠いところに『魔王城』がある。その距離なんと八十七キロメートルだ!こんなにすぐ着くものなのか?」
俺がそういうと隣にいるクラリアが顔をしかめて地面に広げてある地図を凝視する。
「これ、魔王城じゃなくて、『魔玉城』ですわ。」
「ゲゲッ!?」
クラリアの指差したところ、基俺が魔王城だと思っていたところは魔玉城だったのだ。どこだよそこ!!
「何がともあれ、なんで俺らは本物にたどり着いたんだ?」
俺がため息交じりにそういうと、先頭にいるヴァニラが振り返った。
「小屋のあたりからさぁ、私が先頭に立ったでしょ?なんか道が違うなあって思ったからだよ。」
「なんで教えてくれなかったんだ?」
「勇者どのみじめな姿が見てみたかったからじゃぞ。」
「嘘だろ!?恥ずかしいな...。」
ヴァニラに恥をかかされたが、ヴァニラを先頭とした俺をのぞいたパーティーメンバー二人は俺に話す間すら与えないほどのスピードでずかずかと魔王城の入口へと入っていく。
「お、おい。お前ら。ちょっと待てよ...。おい。」
この森は安全だ。...とは絶対に言えたものではない。
「うわ!?なんじゃこりゃ!?」
青色スライムLv10に襲われているヴァニラたちを助けるため「危ない!!」と声をかけ、魔獣の前に立つ。
しかし、魔獣はすでに死んでいた。
「倒しちゃった。テヘペロ!?」
「嘘でしょ!?」
「わた...妾はなぁ。強いのじゃ。」
「お、おう。」
それを見ていたほかのスライムたちは磁石の同極をぶつけた時のようにはじけ逃げて行った。
「この木のこの枝のこのここのこのしわがとてもかわいらしいです。可愛すぎて萌え死んでしまいそうです。」
ヴァニラの奥でソフィアが気に顔を擦り付けている。しかも、真顔。
俺は思った...こいつ頭おかしいぞ。
「キモイよ。」
クラリアが単刀直入に言ってしまう。
「は?何言っているんですか?殺してあげましょうか?」
丁寧語で部ちぎれるソフィア。ヴァニラとクラリアはまったく気にしていないみたいだが、俺は内心めっちゃビビっている。なぜなら、スフィカたんのおかげで女の恐ろしさを知っているからだ。
「おいおいみんな、俺らはパーティーメンバーなんだぞ。喧嘩なんかするなよ!」
「「はいはい」」
「あ、小屋があるよ!誰かいるかもしれないよ!」
ヴァニラが木と木の間にある木の板が組み合わさった家らしきものを指さした。
「入ってみようか。いや、俺が一人で行ってくるよ。ちょっと待っていてくれ。」
「「うん。」」「同意いたします。」
「......そこは合わせようよ...。」
みんなと別れた後、俺は恐る恐る小屋に入っていった。人がいる気配は全くと言っていいほど無く、生活感に関してはまるで皆無だ。
「中は意外に薄暗いな。」
屋根はところどころ木材が抜けているが、うっそうと茂る緑の草木により太陽、そして、他四つの惑星から放たれる光はほとんど入ってこない。
「何も...ないのか?」
なんもないただの狭い小屋だったのでみんなのところへ帰ることにする。しかし、俺は自分の横にある唯一キレイ木材に違和感を覚えた。
「お待たせ。」
「どうだった?勇者どの。」
「何にもなかった。」
「本当に?妾がもう一度見てくるよ。」
そういうと、ヴァニラは何もない小屋へと走っていった。
三分後。
「戻ったよ?」
ヴァニラが満面の笑みでこっちに向ってくる。
「どうだった?」
「何にもなかった...。」
ヴァニラは右手を頭の後ろに置き、軽く舌を出しながらそう言った。
「じゃあ、行きましょうか。」
クラリアがそういったのでお絵たちはこの森の奥へと進み始めることにした。
「ちょっと待ってくれ。ヴァニラ。その左手に握りしめられている紙は何だ?行く前は持っていなかったような気がするのだが...。」
「あ、これかや?何でもないよ!!!!!!!!!!!!!」
点四で押し切ろうとするヴァニラに若干違和感を覚えたが、たかが紙だ。どうでもよかろう。そして、ヴァニラが先頭に立ち、俺が思っていた方向と真逆...というか戻る道に歩いて行った。そして、一瞬立ち止まり、
「じゃあ!早速出発にゃ!」
と言った。その後、紙を持っていないほうの手を思いっきり点に突き出してたみたいだ。
「おー!」と俺が言うと、「おー。」「おーでございます。」と聞こえてきた。
半日後
ハーレムパーティー(?)を結成してからはや一年と半日ほどが経過したのだったが俺たちはとある問題に直面することとなった。それは、ジャンジャジャジャジャーン!!『金(ゴールド)』が全然ないことだ。割とマジでない。
...。ちなみに、スフィカに魔獣討伐のクエストを止められたのが一番の原因である。
「ヴァニラ?」
「どうしたの?」
「俺たちに足りていないものって何だと思う?」
「...。魅力?」
「まあ、それもそうなんだが、そんなものではない。」
王女なので、このド貧困生活に嫌気が死しているはずなのだがヴァニラは座り込んでしまった。そんな事を感じていると、とたんにヴァニラは向くりと立ち上がった。
「作者の画力と文章力...?」
「メタいな!!期待させてそれかよ!?金だよ金!!金が足りていないんだ。」
「...。妾、王じゃぞ。金ならある。城に。」
「城じゃダメなんだよ!今、ここに無いと!!武器はおろか、宿すらまともに止まれないという状況じゃんか!どうすんだこりゃ、まだ魔王城までまだまだあるぞ。」
俺は熱く語り顔を上にあげた。そして、俺は圧倒された。なぜなら自分の上にそびえたつ魔王城があったからだ。
「も、もう魔王城についたのか...?」
「そうですわ。グランドドイッス地区から近いから、宿なんか不必要なんですわ。」
クラリアがそういったので俺は反射的に地図を取り出して地面にぱっと広げた。
「ほら、見てくれ!!グランドドイッスおよびアニマニクス同盟共和国からめっちゃ遠いところに『魔王城』がある。その距離なんと八十七キロメートルだ!こんなにすぐ着くものなのか?」
俺がそういうと隣にいるクラリアが顔をしかめて地面に広げてある地図を凝視する。
「これ、魔王城じゃなくて、『魔玉城』ですわ。」
「ゲゲッ!?」
クラリアの指差したところ、基俺が魔王城だと思っていたところは魔玉城だったのだ。どこだよそこ!!
「何がともあれ、なんで俺らは本物にたどり着いたんだ?」
俺がため息交じりにそういうと、先頭にいるヴァニラが振り返った。
「小屋のあたりからさぁ、私が先頭に立ったでしょ?なんか道が違うなあって思ったからだよ。」
「なんで教えてくれなかったんだ?」
「勇者どのみじめな姿が見てみたかったからじゃぞ。」
「嘘だろ!?恥ずかしいな...。」
ヴァニラに恥をかかされたが、ヴァニラを先頭とした俺をのぞいたパーティーメンバー二人は俺に話す間すら与えないほどのスピードでずかずかと魔王城の入口へと入っていく。
「お、おい。お前ら。ちょっと待てよ...。おい。」
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