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番外
出会い
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「アカリ様。その後調子はどうですか?」
「アイリスさん!なんか万全って感じで、封印する前より強いかも私!」
数週間ぶりに会いにきたアイリスさんは私の返事を聞いて渋い顔をした。
「力が強まっているのですか?制御はできていますか?」
「大丈夫です!ちゃんと祈らないと力使えないし。その力がちょっと早くなって、ちょっと強くなったって感じで」
なんか婚約者さんに会った後ぐらいから力使いやすくなったんだよね。なんでだろ。
考え込んでいたアイリスさんはふと会いにきた理由を思い出したのか顔を上げた。
「数ヶ月後には学園の入学式ですから。マナーの確認をしようかと思うのですが」
「あぁ!それなら大丈夫です。ベンネルが先生してくれるって」
「…ベンネル様が?教会に来られているのですか?」
「そうじゃなくて。王宮に呼んでくれてるんです」
婚約者がまだいるから、一応友人として。
「…そうですか」
何故か諦めた顔をしてアイリスさんが言った。
「アカリ!よく来てくれたね」
「ベンネル!久しぶり!」
王宮のベンネルの部屋で、手を広げて迎えてくれたベンネルに抱きつく。久しぶりって言っても1週間ぐらいだけどね。
「…ベンネル様。この方は」
突然知らない声がして私は肩をびくつかせた。びっくりしたベンネルだけだと思ってた。
「レーブ、ブレイグ、カル。彼女が僕の恋人、聖女のアカリだよ」
ベンネルに紹介されてそっちを見る。おぉ、タイプの違うイケメン3人。ベンネルとは違うタイプのカッコ良さ。
にっこり笑ってこっちを見ているのはレーブさん。夜空みたいな青系の短い髪が男らしい感じがする。真っ黒の瞳がなんだか親近感が湧く。今私黒じゃないけど。
ちょっと眉を顰めてるのがカルさん。炎みたいに真っ赤な長い髪を後ろで結んでる。ちょっと眇められた青い瞳が海みたいな色だった。
なんか無表情なのがブレイグさん。濃い色の銀髪と夏の葉っぱみたいな薄い黄緑の目の人。手首に何故か鈴を付けてた。猫みたい。
3人は王太子のベンネルの側近やってる人らしくて、小さい頃からの付き合いなんだって。
「こ、こんにちは。聖女をやってるアカリです」
ぺこりとお辞儀をする。その途端少しだけ空気が冷たくなった。
「…ベンネル様。彼女はまだ、最低限のマナーも覚えていないようですが」
「彼女は異世界出身でこの世界のマナーには詳しくない。まだ数ヶ月なんだ。きっと覚えられるよ」
レーブさんに言って、ベンネルがぎゅっと抱きしめてくれる。
そうだね。学校に行くためにも、ベンネルのお嫁さんになるためにも頑張らなくちゃ。
「アイリスさん!なんか万全って感じで、封印する前より強いかも私!」
数週間ぶりに会いにきたアイリスさんは私の返事を聞いて渋い顔をした。
「力が強まっているのですか?制御はできていますか?」
「大丈夫です!ちゃんと祈らないと力使えないし。その力がちょっと早くなって、ちょっと強くなったって感じで」
なんか婚約者さんに会った後ぐらいから力使いやすくなったんだよね。なんでだろ。
考え込んでいたアイリスさんはふと会いにきた理由を思い出したのか顔を上げた。
「数ヶ月後には学園の入学式ですから。マナーの確認をしようかと思うのですが」
「あぁ!それなら大丈夫です。ベンネルが先生してくれるって」
「…ベンネル様が?教会に来られているのですか?」
「そうじゃなくて。王宮に呼んでくれてるんです」
婚約者がまだいるから、一応友人として。
「…そうですか」
何故か諦めた顔をしてアイリスさんが言った。
「アカリ!よく来てくれたね」
「ベンネル!久しぶり!」
王宮のベンネルの部屋で、手を広げて迎えてくれたベンネルに抱きつく。久しぶりって言っても1週間ぐらいだけどね。
「…ベンネル様。この方は」
突然知らない声がして私は肩をびくつかせた。びっくりしたベンネルだけだと思ってた。
「レーブ、ブレイグ、カル。彼女が僕の恋人、聖女のアカリだよ」
ベンネルに紹介されてそっちを見る。おぉ、タイプの違うイケメン3人。ベンネルとは違うタイプのカッコ良さ。
にっこり笑ってこっちを見ているのはレーブさん。夜空みたいな青系の短い髪が男らしい感じがする。真っ黒の瞳がなんだか親近感が湧く。今私黒じゃないけど。
ちょっと眉を顰めてるのがカルさん。炎みたいに真っ赤な長い髪を後ろで結んでる。ちょっと眇められた青い瞳が海みたいな色だった。
なんか無表情なのがブレイグさん。濃い色の銀髪と夏の葉っぱみたいな薄い黄緑の目の人。手首に何故か鈴を付けてた。猫みたい。
3人は王太子のベンネルの側近やってる人らしくて、小さい頃からの付き合いなんだって。
「こ、こんにちは。聖女をやってるアカリです」
ぺこりとお辞儀をする。その途端少しだけ空気が冷たくなった。
「…ベンネル様。彼女はまだ、最低限のマナーも覚えていないようですが」
「彼女は異世界出身でこの世界のマナーには詳しくない。まだ数ヶ月なんだ。きっと覚えられるよ」
レーブさんに言って、ベンネルがぎゅっと抱きしめてくれる。
そうだね。学校に行くためにも、ベンネルのお嫁さんになるためにも頑張らなくちゃ。
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