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番外
聖女の力
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後から聞いた話。
私が異世界に来た時、王都にある教会に神託が降りたらしい。
『新しき乙女、力持つもの、異なる土地から現れり』
神託を受けたのは先代聖女のアイリスさん。
アイリスさんはそれを受けて、新しい聖女が生まれた事を知り、それっぽいひとを探していたらしい。騎士さんが教会にピンク色の髪と瞳をした少女がいる、と伝えた事で私を迎えに来たらしい。
「アカリ様、アカリ様ー」
呼ばれて目を開ける。私の目の前の花壇には大輪の花が咲き誇っていた。私が祈るまでは土だけだった花壇だ。
「よしっ、はーい、今行きまーす!」
今、私はこの国の聖女として駆け回っている。
神父さんに教会に連れてこられた私はその後、聖女についての説明を先代のアイリスさんに説明してもらった。
アイリスさんに聖女としての修行をつけてもらったところ、私の力が歴代で最強だと教えてもらった。
軽く祈るだけで病気を治したり、植物を育てるなんてことは今までになかったことらしい。
「アカリ様が来られた今、先代となる私の力は数年かけてゆっくりと無くなっていきます。教えられることは僅かですが、この国のため、どうかよろしくお願いいたします」
頭を下げたアイリス様に私は、聖女として頑張ることを宣誓した。
日本に帰りたい。って思わなくもないけど、多分あの時、車に撥ねられて私死んじゃったし、異世界でチートも貰ったし、この世界にいるしか多分無いし。
私は聖女として頑張ろうと決めていた。
「アカリ様、どうか娘を…」
「聖女様、うちの畑が…」
「聖女様!急患です!」
私を呼ぶ声、声、声。それに私は笑顔で答える。
「はーい!今行きます!」
この世界で、みんなを助けるチート聖女として生きていく。
そんな私の考えが消し飛んだのは一月後のことだった。
私が異世界に来た時、王都にある教会に神託が降りたらしい。
『新しき乙女、力持つもの、異なる土地から現れり』
神託を受けたのは先代聖女のアイリスさん。
アイリスさんはそれを受けて、新しい聖女が生まれた事を知り、それっぽいひとを探していたらしい。騎士さんが教会にピンク色の髪と瞳をした少女がいる、と伝えた事で私を迎えに来たらしい。
「アカリ様、アカリ様ー」
呼ばれて目を開ける。私の目の前の花壇には大輪の花が咲き誇っていた。私が祈るまでは土だけだった花壇だ。
「よしっ、はーい、今行きまーす!」
今、私はこの国の聖女として駆け回っている。
神父さんに教会に連れてこられた私はその後、聖女についての説明を先代のアイリスさんに説明してもらった。
アイリスさんに聖女としての修行をつけてもらったところ、私の力が歴代で最強だと教えてもらった。
軽く祈るだけで病気を治したり、植物を育てるなんてことは今までになかったことらしい。
「アカリ様が来られた今、先代となる私の力は数年かけてゆっくりと無くなっていきます。教えられることは僅かですが、この国のため、どうかよろしくお願いいたします」
頭を下げたアイリス様に私は、聖女として頑張ることを宣誓した。
日本に帰りたい。って思わなくもないけど、多分あの時、車に撥ねられて私死んじゃったし、異世界でチートも貰ったし、この世界にいるしか多分無いし。
私は聖女として頑張ろうと決めていた。
「アカリ様、どうか娘を…」
「聖女様、うちの畑が…」
「聖女様!急患です!」
私を呼ぶ声、声、声。それに私は笑顔で答える。
「はーい!今行きます!」
この世界で、みんなを助けるチート聖女として生きていく。
そんな私の考えが消し飛んだのは一月後のことだった。
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