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3話-13 変化する地表
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「最初に見た景色と一緒。埋もれていた物が地表へと出たのね」
ナルは座りながら、その惨劇を見ていた。
「でも、これだけの物を狩るとなるとどれだけの力を使ったの・・・」
掌にキューブ状の物を出現させる。それはくるくると回っているが、どこか欠けているようにも見える。雑音のようなざざっと画面が揺れるようなのが何度も何度もなっていた。
「このアイテムでも多分もう使用は不可能。折角脱出用キューブ用意したけど、意味なしか」
それを使えれば、封鎖された出入り口を無理やりこじ開ける事が出来る。だが、それすらも不可能になっていた。
「でも、ここは私の能力を更に解放する必要がある相手か・・・見定めてみましょう」
彼女は立ち上がる。前へと進み始めた。手に浮かせていたキューブは彼女手を握った時に消滅していった。
彼女にとってはほんの些細な出来事。ただ彼女は全力を出す事を嫌っていた。
「ナルは一体・・・」
彼女の言葉はここに来てから届いていない。いる感覚はするが、どこに何をしているのか理解出来てない。
「早く移動するですです」
白雪は前へと突き進む。私はただ彼女を追いかけているだけだった。
白雪は近くに刺さっていた剣を抜こうとしたが、硬く突き刺さっている為に抜けない。むしろ、柱のような感じで地面と一体化してるような感じだった。
「抜けないです・・・なんですです?」
「分からない。だけど、武器なのは確かね」
誰かの武器には見える。いつ、どこで、何をしたらここに刺さるのかは分からない。錆びている様子もなく、またはついさっき刺さったような痕跡も見当たらない。
本当にいつここに刺さったのかが分からない。
「抜けない以上、持って行くのは無理ね。行きましょう」
私は触っても抜ける感じではなかった。途中で辞めて、先に行く事にした。
でも、どこに?今は地形も何もかも変化してる。どこに行けばいい?
手掛かりが欲しい。いえ、見つけないと行けない。
前へと進み始めた時、突然と大きな揺れが来た。振動の勢いで空中へと一瞬浮いた。その瞬間、ありえない速度で地面は割れ、その爆風に飲み込まれた。
長い事気絶していた。起きた時には地形はさらに変化していた。もはや、最初に見えた景色とはだいぶかけ離れていた。
「・・・本当に何が・・・」
重く、痛い体を動かす。その場で立とうとすると、足が動かずにその場に倒れてしまう。
足に石が貫いていた。血がたらたらと流れる。足に痛みなどない。
「・・・そんな・・・」
私は鎌を取り出し、それを足にして立ち上がる。
「何が起こったか見てこないと」
そのまま一歩ずつ前へと進み始める。
ナルは座りながら、その惨劇を見ていた。
「でも、これだけの物を狩るとなるとどれだけの力を使ったの・・・」
掌にキューブ状の物を出現させる。それはくるくると回っているが、どこか欠けているようにも見える。雑音のようなざざっと画面が揺れるようなのが何度も何度もなっていた。
「このアイテムでも多分もう使用は不可能。折角脱出用キューブ用意したけど、意味なしか」
それを使えれば、封鎖された出入り口を無理やりこじ開ける事が出来る。だが、それすらも不可能になっていた。
「でも、ここは私の能力を更に解放する必要がある相手か・・・見定めてみましょう」
彼女は立ち上がる。前へと進み始めた。手に浮かせていたキューブは彼女手を握った時に消滅していった。
彼女にとってはほんの些細な出来事。ただ彼女は全力を出す事を嫌っていた。
「ナルは一体・・・」
彼女の言葉はここに来てから届いていない。いる感覚はするが、どこに何をしているのか理解出来てない。
「早く移動するですです」
白雪は前へと突き進む。私はただ彼女を追いかけているだけだった。
白雪は近くに刺さっていた剣を抜こうとしたが、硬く突き刺さっている為に抜けない。むしろ、柱のような感じで地面と一体化してるような感じだった。
「抜けないです・・・なんですです?」
「分からない。だけど、武器なのは確かね」
誰かの武器には見える。いつ、どこで、何をしたらここに刺さるのかは分からない。錆びている様子もなく、またはついさっき刺さったような痕跡も見当たらない。
本当にいつここに刺さったのかが分からない。
「抜けない以上、持って行くのは無理ね。行きましょう」
私は触っても抜ける感じではなかった。途中で辞めて、先に行く事にした。
でも、どこに?今は地形も何もかも変化してる。どこに行けばいい?
手掛かりが欲しい。いえ、見つけないと行けない。
前へと進み始めた時、突然と大きな揺れが来た。振動の勢いで空中へと一瞬浮いた。その瞬間、ありえない速度で地面は割れ、その爆風に飲み込まれた。
長い事気絶していた。起きた時には地形はさらに変化していた。もはや、最初に見えた景色とはだいぶかけ離れていた。
「・・・本当に何が・・・」
重く、痛い体を動かす。その場で立とうとすると、足が動かずにその場に倒れてしまう。
足に石が貫いていた。血がたらたらと流れる。足に痛みなどない。
「・・・そんな・・・」
私は鎌を取り出し、それを足にして立ち上がる。
「何が起こったか見てこないと」
そのまま一歩ずつ前へと進み始める。
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