35 / 37
3話-12 戦士の墓場
しおりを挟む
「・・・」
常闇が続く空間、そこにピクッと何かが動く。
だが、それはほんの一瞬の間だけであり、それ以外の動きはない。
「・・・」
空間に広がる音の反響に似た何か、その後に瞳がゆっくりと広がる。
片目だけの目、それは開き、ずっと何かを見ていた。
何もないのか、ゆっくりとそれは閉じる。
「・・・」
目を閉じ、その空間は元に戻った。
何かしらの衝撃がその後に起こった。それはナルや瑠奈のいる場所へと響く。
「・・・地震?いえ、違う」
何かが響く。地面が揺れる。これは自然でもなんでもない。何かが目覚めようとしてるのか、もしくはただの前振りなのかは分からない。
ナルは地震が止んだのを確認し、周りを見渡す。
「・・・嫌な予感」
汗が流れる。深呼吸しながら前へと進み始める。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
常闇の空間。その声が響く。
「チカラモドリ・・・ワレハメザメ」
その声が響くと同時に衝撃走る。その空間のどこかで亀裂が走る音が響く。外から漏れる光はその物体を映し出す。
丸い繭に覆われたそれは微かに振動していた。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
その言葉がエコーで響く。空間そのものに響き、やがて亀裂は大きくなる。
繭の中にある瞳はゆっくりと開き、繭の外観は崩落、その中にあった物体は姿を現した。
「ワレハ・・・メザメ」
瞳をゆっくりと開き、その人物はゆっくりと空間を見続けた。
衝撃が何度も走る。衝撃で地面は崩落する箇所もある。それと同時に地面は揺れ続ける。
何が起こってるのか理解できない。何が起こってるのか現状が把握出来ない。
戦っていた魔物はなぜかその場で断末魔をあげながら消滅していたぐらいしか分からない。
「何が・・・何が起こって」
振動で体が思うように動けない。私の能力を使用しようとしても、うまく発動しない。
「ですです・・・動かないです」
白雪もジタバタしていた。していたが、多分彼女もうまく動けてない。どうにか動こう私達はもがいていた。
うまく、重力が掛かれば・・・。
そう思っていた。その時、突然に地響きは止んだ。
「止んだ・・・?」
私達は立ち上がる。地響きの影響で体がうまく立てないが、それでも立とうとする。
「でも・・・何これ」
私達は第一に目が入ったのは、世界の変わりようだった。世界は崩落した。そう感じるような雰囲気を醸し出していた。
空の色は混色したような感じになり、大地は消滅した物もある。だが、あっちこっちに無数の武器が地面に刺さっていた。
それはまるで戦士達の墓場と呼ぶべき場所だと思えた。
常闇が続く空間、そこにピクッと何かが動く。
だが、それはほんの一瞬の間だけであり、それ以外の動きはない。
「・・・」
空間に広がる音の反響に似た何か、その後に瞳がゆっくりと広がる。
片目だけの目、それは開き、ずっと何かを見ていた。
何もないのか、ゆっくりとそれは閉じる。
「・・・」
目を閉じ、その空間は元に戻った。
何かしらの衝撃がその後に起こった。それはナルや瑠奈のいる場所へと響く。
「・・・地震?いえ、違う」
何かが響く。地面が揺れる。これは自然でもなんでもない。何かが目覚めようとしてるのか、もしくはただの前振りなのかは分からない。
ナルは地震が止んだのを確認し、周りを見渡す。
「・・・嫌な予感」
汗が流れる。深呼吸しながら前へと進み始める。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
常闇の空間。その声が響く。
「チカラモドリ・・・ワレハメザメ」
その声が響くと同時に衝撃走る。その空間のどこかで亀裂が走る音が響く。外から漏れる光はその物体を映し出す。
丸い繭に覆われたそれは微かに振動していた。
「メザメ・・・ワレハメザメ」
その言葉がエコーで響く。空間そのものに響き、やがて亀裂は大きくなる。
繭の中にある瞳はゆっくりと開き、繭の外観は崩落、その中にあった物体は姿を現した。
「ワレハ・・・メザメ」
瞳をゆっくりと開き、その人物はゆっくりと空間を見続けた。
衝撃が何度も走る。衝撃で地面は崩落する箇所もある。それと同時に地面は揺れ続ける。
何が起こってるのか理解できない。何が起こってるのか現状が把握出来ない。
戦っていた魔物はなぜかその場で断末魔をあげながら消滅していたぐらいしか分からない。
「何が・・・何が起こって」
振動で体が思うように動けない。私の能力を使用しようとしても、うまく発動しない。
「ですです・・・動かないです」
白雪もジタバタしていた。していたが、多分彼女もうまく動けてない。どうにか動こう私達はもがいていた。
うまく、重力が掛かれば・・・。
そう思っていた。その時、突然に地響きは止んだ。
「止んだ・・・?」
私達は立ち上がる。地響きの影響で体がうまく立てないが、それでも立とうとする。
「でも・・・何これ」
私達は第一に目が入ったのは、世界の変わりようだった。世界は崩落した。そう感じるような雰囲気を醸し出していた。
空の色は混色したような感じになり、大地は消滅した物もある。だが、あっちこっちに無数の武器が地面に刺さっていた。
それはまるで戦士達の墓場と呼ぶべき場所だと思えた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
メサイアの劣等
すいせーむし
ファンタジー
記憶喪失の少年チヨは真っ白な病室で目覚める。何かの病気で入院を余儀なくされたようだ。また、チヨその病のせいで特殊な力を持っていた。記憶を取り戻すため、他の患者を救うため、患者兼医者助手として"現の夢病院"で過ごす話。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる