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3話-4 世界の住人
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「なにこれ・・・」
あるフロアに入った時、兵士が目の前で倒れた。他にも兵士があっちこっちに倒れている。奥には紫色のアーマーを着た人が立っていた。
「シャアア!?」
その人は叫んだ。両手にはサブマシンガンみたいな銃を持っていた。
「こいつが全てやったの!」
すぐに行動を起こす。私を見た瞬間にその人は私に目掛けて襲ってくる。
持っている銃を私に向けて、ただ撃ち続ける。
だが容易い。避けるのは簡単であり、鎌でも弾ける。弾きながら、一気に接近し、その胴体を真っ二つにした。
人は叫びながら、その場に倒れた。
「ハァハァ・・・。何なの一体」
兵士達の死体はいつの間にか地面に吸収されていた。だが、この銃を持った人に似た怪物は吸収されない。
「これはナルの用意した物ではないって事?」
疑問に思える所だ。だが、私は先を急ぐ必要があると思い、次の扉に向けて走り出した。
扉の先は通路になっているが、先ほどとはまるで別に思えた。
あたり一面が何かの戦闘の跡があり、壁や地面に銃痕がめり込むかのように付いていた。
「これは他と違う・・・一体何が」
少し走って先まで見てみる。するとさっきの紫の人に似た怪物が何体もいた。私を見るなり襲ってくる。
すぐに対処し、彼らを一撃で葬る。
「まるで部外から侵入されたような・・・」
早くナルと合流すべきだ。そう脳内に走る。彼らは問答無用で私に対して攻撃を仕掛けてくる。兵士の姿などもはやない。既に怪物共によって倒されたに過ぎない。
数はそんなに多くはない。大体2~3体程度で行動している。たまに単体で行動している者もいる。そこまで強くはないが、それでも兵士以上に強いのは明白だった。
「これは流石に異常かもしれない。これにナルが動かずにはいられないでしょうけど」
ナルは今どこで何をしているのか、今の私には知る余地もない。それでも、彼女が用意してくれたここをただ走り回っていた。
「たく、まさか無意識の住人が襲来するなんてね」
ナルは座りながらため息を付いていた。彼女の下には山のようになっていた紫の人形の怪物の死体の山が構築されていた。ここ一帯は既に彼女の手によって殲滅されていた。
「でも、下級程度の実力者か。今回は運がいい方ね」
ナルは立ち上がり、その場から飛び降りた。地面に着地した時、どこから現れたのか、紫の怪物共が集まる。
「シャアア!!」
「仲間をたくさん殺されて怒ってるよね。だから、すぐに送ってあげる」
彼女は持っていた鎌を回しながら、目元を鋭く怪物達に向けた。
あるフロアに入った時、兵士が目の前で倒れた。他にも兵士があっちこっちに倒れている。奥には紫色のアーマーを着た人が立っていた。
「シャアア!?」
その人は叫んだ。両手にはサブマシンガンみたいな銃を持っていた。
「こいつが全てやったの!」
すぐに行動を起こす。私を見た瞬間にその人は私に目掛けて襲ってくる。
持っている銃を私に向けて、ただ撃ち続ける。
だが容易い。避けるのは簡単であり、鎌でも弾ける。弾きながら、一気に接近し、その胴体を真っ二つにした。
人は叫びながら、その場に倒れた。
「ハァハァ・・・。何なの一体」
兵士達の死体はいつの間にか地面に吸収されていた。だが、この銃を持った人に似た怪物は吸収されない。
「これはナルの用意した物ではないって事?」
疑問に思える所だ。だが、私は先を急ぐ必要があると思い、次の扉に向けて走り出した。
扉の先は通路になっているが、先ほどとはまるで別に思えた。
あたり一面が何かの戦闘の跡があり、壁や地面に銃痕がめり込むかのように付いていた。
「これは他と違う・・・一体何が」
少し走って先まで見てみる。するとさっきの紫の人に似た怪物が何体もいた。私を見るなり襲ってくる。
すぐに対処し、彼らを一撃で葬る。
「まるで部外から侵入されたような・・・」
早くナルと合流すべきだ。そう脳内に走る。彼らは問答無用で私に対して攻撃を仕掛けてくる。兵士の姿などもはやない。既に怪物共によって倒されたに過ぎない。
数はそんなに多くはない。大体2~3体程度で行動している。たまに単体で行動している者もいる。そこまで強くはないが、それでも兵士以上に強いのは明白だった。
「これは流石に異常かもしれない。これにナルが動かずにはいられないでしょうけど」
ナルは今どこで何をしているのか、今の私には知る余地もない。それでも、彼女が用意してくれたここをただ走り回っていた。
「たく、まさか無意識の住人が襲来するなんてね」
ナルは座りながらため息を付いていた。彼女の下には山のようになっていた紫の人形の怪物の死体の山が構築されていた。ここ一帯は既に彼女の手によって殲滅されていた。
「でも、下級程度の実力者か。今回は運がいい方ね」
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「シャアア!!」
「仲間をたくさん殺されて怒ってるよね。だから、すぐに送ってあげる」
彼女は持っていた鎌を回しながら、目元を鋭く怪物達に向けた。
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