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2話-7 騎士長
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「では、この国の道案内をしましょう」
彼は突如とそう述べた。
道・・・案内・・・?っと疑問に思う。いきなりこいつは何を言っているんだ。笑顔の状態で何を言い出すんだ。
「兵士達の無礼もありました。あなたが武器を向けるのも理由に納得します。だからこそ、その償いをしたいのです」
彼はそう言いながら、振り返り歩き出す。どこに向かうのかは分からない。だが、彼は10歩ぐらい進んだ後にこちらへと振り向き、
「ついて来て下さい。街を色々と教えてあげます」
彼はそう言い、前へと歩き出す。私は武器を下さず、彼の後を追いかけた。
「ここが美味しいパン屋のあるお店です。今日はたまたまやってないみたいなのが残念ですが」
「・・・」
彼はただ話を続けていた。本当に案内をしている。何が目的だ。何がしたいのだ。
『夢の世界は全てが敵ではない。あんな感じの人人物も時折いる。だが、警戒はしておいた方がいい。たまに厄介な人物でもあるから』
ナルは言う。彼女はこの世界にいる以上、全ては怪しいと言う。
「・・・それでいつになったら、その警戒を解いてくれるのでしょうか?」
「生憎と解く事はない」
私はキッパリと言う。それを聞いた彼は少し残念そうにため息をついた。
「・・・やはり、あなたはただの訪問者ではないようですね」
指を鳴らす。三回、鳴らした後突然と笑い出す。
「解いた瞬間に殺したかったですが、やはり知恵ある者が吹き込んでいましたか」
『やはり、彼は当たりね。この世界の核そのもの』
彼の瞳は変わる。青黒い色へと変わり、一層不気味さが増す。
「少しの間相手しておいて下さい。僕はやる事があるので」
「了解しました」
地面から無数の兵士が現れる。彼らは武器を持ち、私を取り囲む。
その間にガルドラはどこかへと走って行った。
核であるなら、ここで潰したい。だが、兵士をどうにかしないと行けない。
「仕方ない。強行突破しかない」
持っている鎌を回しながら、兵士の方へと突撃した。
「痛い」
「ただ、それを振り回していたって何も出来ない。私にまだ指一本も傷負わせてないでしょ?」
ナルは倒れている私に向けて声を掛けた。
「・・・うぅ」
「そんなのでは世界をどのように行こうとやられるだけ。常に警戒を解かない。それが生き残る術でもある」
ただ、コテンパンにされていた。何度も死んだ。何度も生き返った。
彼女の実力は本物だ。ナルは武器の扱いに長けている。
これをあと何回何十回繰り返すのか分からない。それくらいならナルはやりかねない。
「死ぬな。生き残れ。私が教えられるのはそれだけだ」
倒れている私に対して、鎌を向けてくる。
「さあ、続きをしよう」
私はその言葉に従うように立ち上がり、鎌を強く握り、ナルに向けて走った。
「あの訓練と比べると弱い」
兵士達を全員斬り殺した。殺した故に彼を追いかけ始めた。
彼は突如とそう述べた。
道・・・案内・・・?っと疑問に思う。いきなりこいつは何を言っているんだ。笑顔の状態で何を言い出すんだ。
「兵士達の無礼もありました。あなたが武器を向けるのも理由に納得します。だからこそ、その償いをしたいのです」
彼はそう言いながら、振り返り歩き出す。どこに向かうのかは分からない。だが、彼は10歩ぐらい進んだ後にこちらへと振り向き、
「ついて来て下さい。街を色々と教えてあげます」
彼はそう言い、前へと歩き出す。私は武器を下さず、彼の後を追いかけた。
「ここが美味しいパン屋のあるお店です。今日はたまたまやってないみたいなのが残念ですが」
「・・・」
彼はただ話を続けていた。本当に案内をしている。何が目的だ。何がしたいのだ。
『夢の世界は全てが敵ではない。あんな感じの人人物も時折いる。だが、警戒はしておいた方がいい。たまに厄介な人物でもあるから』
ナルは言う。彼女はこの世界にいる以上、全ては怪しいと言う。
「・・・それでいつになったら、その警戒を解いてくれるのでしょうか?」
「生憎と解く事はない」
私はキッパリと言う。それを聞いた彼は少し残念そうにため息をついた。
「・・・やはり、あなたはただの訪問者ではないようですね」
指を鳴らす。三回、鳴らした後突然と笑い出す。
「解いた瞬間に殺したかったですが、やはり知恵ある者が吹き込んでいましたか」
『やはり、彼は当たりね。この世界の核そのもの』
彼の瞳は変わる。青黒い色へと変わり、一層不気味さが増す。
「少しの間相手しておいて下さい。僕はやる事があるので」
「了解しました」
地面から無数の兵士が現れる。彼らは武器を持ち、私を取り囲む。
その間にガルドラはどこかへと走って行った。
核であるなら、ここで潰したい。だが、兵士をどうにかしないと行けない。
「仕方ない。強行突破しかない」
持っている鎌を回しながら、兵士の方へと突撃した。
「痛い」
「ただ、それを振り回していたって何も出来ない。私にまだ指一本も傷負わせてないでしょ?」
ナルは倒れている私に向けて声を掛けた。
「・・・うぅ」
「そんなのでは世界をどのように行こうとやられるだけ。常に警戒を解かない。それが生き残る術でもある」
ただ、コテンパンにされていた。何度も死んだ。何度も生き返った。
彼女の実力は本物だ。ナルは武器の扱いに長けている。
これをあと何回何十回繰り返すのか分からない。それくらいならナルはやりかねない。
「死ぬな。生き残れ。私が教えられるのはそれだけだ」
倒れている私に対して、鎌を向けてくる。
「さあ、続きをしよう」
私はその言葉に従うように立ち上がり、鎌を強く握り、ナルに向けて走った。
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