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第83話 10-1日目 王城からの使者が来た!!
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ギルドマスターからの指名依頼を受けて、ワルシャイ伯爵を無事に捕まえたユウヤ達。報酬も含めて王城から呼び出しがあるとの事なので、ユウヤ達はそれまでゆっくりと休む事にした。
ユウヤはダイニングで一人ゆっくりとコーヒーを飲んでると、、
「ユウヤ様。何してるですか~。」
ルリとエミリがダイニングに入ってきた。
「ああ。ここ最近忙しく動いたからな。ティータイム中だ。ルリとエミリは何してたんだ。」
「ルリと一緒に庭に種を植えてました。まだ何もないのでちょっと庭が寂しいですから。」
「エミリに手伝ってルリも種まきしたです。」
「おお!!そうだな。まだ土を整地したぐらいだもんな。」
「そうなんです。全体的に芝生を植えて、花の種も植えてきました。」
「それは楽しみだな。こっちに来て一緒にコーヒー飲むか?」
「コーヒー・・・ですか?」
「ああ。俺の世界で一番飲まれてる飲み物だ。苦いヤツとか甘いヤツとか色々あるから試してみろよ。」
「ルリは甘いのがいいです。」
「では私は苦いというモノに挑戦してみましょうか。」
ユウヤは某コーヒーショップでテイクアウトしたコーヒーを出す。それに合わせてドーナツも出そうとした所で、階段からマイヤとメイヤが下りてきた。
「マイヤとメイヤも丁度よかった。よかったら一緒にティータイムにしないか?」
「はい。丁度掃除もひと段落した所だったので。紅茶をお入れしましょうか?」
「いや。俺が飲みものを持ってるからそれを試してみてくれ。それにお菓子もあるから。」
「お菓子!?」
メイヤが階段を走って降りてくる。
「あっ!!メイヤ!走ったら危ないわ。」
マイヤがメイヤの後を追ってくる。ユウヤは人数分の珈琲を出して、更にドーナツも出した。
「この黒い飲み物を飲むんですか?」
「ああ。俺の世界の飲み物でな。俺の世界じゃ、けっこう有名な飲み物なんだ。苦手な人もいるけど、ハマればおいしいぞ。」
「ユウヤ様の世界??」
ユウヤはマイヤとメイヤに自分が他の世界から来ている事を言ってなかった事に気付き、マイヤとメイヤにその事を話していく。
「まあ!!じゃあユウヤ様は勇者様なんですね?」
「どうしてそうなる!?そういえばエミリもよく言ってたよな?」
「はい。神様から呼ばれた勇者様は未知の力で魔王を討ち世界に平和をもたらした。子供の頃に一度は読む大人気の冒険譚ですから。」
「なるほどな。でも俺は勇者じゃない。もちろん女神様からの依頼はあったから魔王は倒したい。とは思ってる。でも未知の力なんかないだろ?」
「私にはスキルを与えられる時点で十分、未知の力なんですけどね。」
「まあそれは・・・」
(まあこの世界の人からしたら俺ってけっこうチートだよな。レベルの上がりは早いし能力の上がりも多い、おまけに好きなスキルも取れるんだから。えっ!?じゃあ俺ってその物語の勇者なの??いやいやいやいや、ないないないない。ただの普通のサラリーマンだから。)
「ユウヤ様は、女神様から依頼を受ける程の人物って事ですね。そんな方に買われた私達は幸せですね。」
「その分危険も多いけどな。」
準備が終わったユウヤはコーヒーとドーナツをテーブルに広げる。
「よし!好きに食べてくれ。まずはコーヒーを試してみてくれ。」
ルリ、エミリ、マイヤ、メイヤそれぞれがコーヒーを試す。
エミリとマイヤはブラックコーヒーを
ルリとメイヤはエスプレッソとカフェオレをそれぞれ選ぶ。
「苦いけど、癖になる味ですね。」
「甘くておいしいです。」
(よかった。コーヒーは受け入れられたぞ。こっちの世界にない飲み物だし、地球でたくさんテイクアウトしておかないとな。コーヒーショップもたくさんあるから他の店のコーヒーを買って味比べとかもおもしろそうだな。)
地球でユウヤは女性とお茶会をする事など全くなかった。
今、異世界で女性4人に囲まれてティータイム(お茶会)を楽しむ事はユウヤの夢だった。今、ユウヤの夢が一つ叶ったのだった。
「コーヒーが受け入れられてよかったよ。他にもジュースとかも色々あったんだけど、それは次に出すな。それとドーナツも食べてみてくれ。俺の世界で定番のお菓子なんだ。」
それぞれがドーナツに手を伸ばす。
「これ!おいしいです。」
「おいしいですね。何個でも食べられそうです。」
ルリ達がおいしそうに食べるのを見て、スイーツも追加でたくさん買っておこうと決めるユウヤであった。
そんな感じで5人でゆっくりな時間を過ごしていると、入り口のドアが叩かれユウヤを呼ぶ声が聞こえた。
「誰か来たみたいですね。」
「誰だろ?ここを知ってるのって・・・ああ多分王城からの使者じゃないかな?ギルドマスターにここの場所教えたし。」
「見てきますね。」
マイヤが入口に向かい対応する。
「ユウヤ様。王城からの使者です。」
「わかった。ここで対応しよう。急いで片付けてくれ。」
ダイニングのコーヒーとドーナツを急いで片付けた。お客さんが来ることを想定していなかったので、リビングみたいな部屋を作っていなかった為だ。
簡素な所だったが、王城からの使者は何も言わず、王城からの連絡を伝えただけだった。
王城からの使者を見送った後、
「ユウヤ様、王城の使者様からは何だったのですか?」
「ああ。この前の依頼の報酬の件だな。4日後に王城に来てくれってさ。」
「「「「王城!?」」」」
「ああ。もちろんみんなで行くぞ。服とか準備しないとな。」
「「「「え~!?」」」」
(さて、4日後という事は一度、地球に戻るな。王家とのマナーなんかはその時に調べてみるか・・・)
王城からの使者への対応が終わったユウヤ達は再度お茶会を楽しむのだった。
ユウヤはダイニングで一人ゆっくりとコーヒーを飲んでると、、
「ユウヤ様。何してるですか~。」
ルリとエミリがダイニングに入ってきた。
「ああ。ここ最近忙しく動いたからな。ティータイム中だ。ルリとエミリは何してたんだ。」
「ルリと一緒に庭に種を植えてました。まだ何もないのでちょっと庭が寂しいですから。」
「エミリに手伝ってルリも種まきしたです。」
「おお!!そうだな。まだ土を整地したぐらいだもんな。」
「そうなんです。全体的に芝生を植えて、花の種も植えてきました。」
「それは楽しみだな。こっちに来て一緒にコーヒー飲むか?」
「コーヒー・・・ですか?」
「ああ。俺の世界で一番飲まれてる飲み物だ。苦いヤツとか甘いヤツとか色々あるから試してみろよ。」
「ルリは甘いのがいいです。」
「では私は苦いというモノに挑戦してみましょうか。」
ユウヤは某コーヒーショップでテイクアウトしたコーヒーを出す。それに合わせてドーナツも出そうとした所で、階段からマイヤとメイヤが下りてきた。
「マイヤとメイヤも丁度よかった。よかったら一緒にティータイムにしないか?」
「はい。丁度掃除もひと段落した所だったので。紅茶をお入れしましょうか?」
「いや。俺が飲みものを持ってるからそれを試してみてくれ。それにお菓子もあるから。」
「お菓子!?」
メイヤが階段を走って降りてくる。
「あっ!!メイヤ!走ったら危ないわ。」
マイヤがメイヤの後を追ってくる。ユウヤは人数分の珈琲を出して、更にドーナツも出した。
「この黒い飲み物を飲むんですか?」
「ああ。俺の世界の飲み物でな。俺の世界じゃ、けっこう有名な飲み物なんだ。苦手な人もいるけど、ハマればおいしいぞ。」
「ユウヤ様の世界??」
ユウヤはマイヤとメイヤに自分が他の世界から来ている事を言ってなかった事に気付き、マイヤとメイヤにその事を話していく。
「まあ!!じゃあユウヤ様は勇者様なんですね?」
「どうしてそうなる!?そういえばエミリもよく言ってたよな?」
「はい。神様から呼ばれた勇者様は未知の力で魔王を討ち世界に平和をもたらした。子供の頃に一度は読む大人気の冒険譚ですから。」
「なるほどな。でも俺は勇者じゃない。もちろん女神様からの依頼はあったから魔王は倒したい。とは思ってる。でも未知の力なんかないだろ?」
「私にはスキルを与えられる時点で十分、未知の力なんですけどね。」
「まあそれは・・・」
(まあこの世界の人からしたら俺ってけっこうチートだよな。レベルの上がりは早いし能力の上がりも多い、おまけに好きなスキルも取れるんだから。えっ!?じゃあ俺ってその物語の勇者なの??いやいやいやいや、ないないないない。ただの普通のサラリーマンだから。)
「ユウヤ様は、女神様から依頼を受ける程の人物って事ですね。そんな方に買われた私達は幸せですね。」
「その分危険も多いけどな。」
準備が終わったユウヤはコーヒーとドーナツをテーブルに広げる。
「よし!好きに食べてくれ。まずはコーヒーを試してみてくれ。」
ルリ、エミリ、マイヤ、メイヤそれぞれがコーヒーを試す。
エミリとマイヤはブラックコーヒーを
ルリとメイヤはエスプレッソとカフェオレをそれぞれ選ぶ。
「苦いけど、癖になる味ですね。」
「甘くておいしいです。」
(よかった。コーヒーは受け入れられたぞ。こっちの世界にない飲み物だし、地球でたくさんテイクアウトしておかないとな。コーヒーショップもたくさんあるから他の店のコーヒーを買って味比べとかもおもしろそうだな。)
地球でユウヤは女性とお茶会をする事など全くなかった。
今、異世界で女性4人に囲まれてティータイム(お茶会)を楽しむ事はユウヤの夢だった。今、ユウヤの夢が一つ叶ったのだった。
「コーヒーが受け入れられてよかったよ。他にもジュースとかも色々あったんだけど、それは次に出すな。それとドーナツも食べてみてくれ。俺の世界で定番のお菓子なんだ。」
それぞれがドーナツに手を伸ばす。
「これ!おいしいです。」
「おいしいですね。何個でも食べられそうです。」
ルリ達がおいしそうに食べるのを見て、スイーツも追加でたくさん買っておこうと決めるユウヤであった。
そんな感じで5人でゆっくりな時間を過ごしていると、入り口のドアが叩かれユウヤを呼ぶ声が聞こえた。
「誰か来たみたいですね。」
「誰だろ?ここを知ってるのって・・・ああ多分王城からの使者じゃないかな?ギルドマスターにここの場所教えたし。」
「見てきますね。」
マイヤが入口に向かい対応する。
「ユウヤ様。王城からの使者です。」
「わかった。ここで対応しよう。急いで片付けてくれ。」
ダイニングのコーヒーとドーナツを急いで片付けた。お客さんが来ることを想定していなかったので、リビングみたいな部屋を作っていなかった為だ。
簡素な所だったが、王城からの使者は何も言わず、王城からの連絡を伝えただけだった。
王城からの使者を見送った後、
「ユウヤ様、王城の使者様からは何だったのですか?」
「ああ。この前の依頼の報酬の件だな。4日後に王城に来てくれってさ。」
「「「「王城!?」」」」
「ああ。もちろんみんなで行くぞ。服とか準備しないとな。」
「「「「え~!?」」」」
(さて、4日後という事は一度、地球に戻るな。王家とのマナーなんかはその時に調べてみるか・・・)
王城からの使者への対応が終わったユウヤ達は再度お茶会を楽しむのだった。
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