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第82話 これからの事を考えよう
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12月4日(火曜日)
ユウヤは目を覚ますと地球にいるのを確認した。
(ふぁ~。もう4日異世界での時間が過ぎたのか~。今回も無事ミッションをこなして内容の濃い4日だったな。)
土日に東京で幹部研修に参加していたのでユウヤは昨日と今日は会社に休みをもらっていた。
「さ~て。今日はどうするかな・・・。昨日はたしか、パソコンで異世界関係の小説を読み漁ってから買い物したんだよな~。あ~でもせっかく買い物したのにアイツらにハンバーガーも牛丼もドーナツも渡してないや。」
地球で購入した商品はユウヤのアイテムボックスを通じて異世界に持って行く事ができた。
「小物とかも買ってたのにすっかり忘れてたな・・・」
普段から休みの日と言っても、特にする事もなかったユウヤ。いつもの休日は昼過ぎまで寝て、パソコンを見ながらダラダラ過ごす。夜になるとビール片手に、やはりパソコン見ながらダラダラ過ごす。が定番となっていた。
そんな休みを15年程ずっと続けてきたユウヤにとって、日々の生活が充実してきたからと言って、休みの過ごし方をすぐに変える事などできなかった。
「まあ。いつもはルリ達と一緒い過ごしてるんだ。4日に1回ぐらいは1人でゆっくりと考える時間を過ごすのも悪くないよな。てか普段と同じ休日を過ごすだけだけど。」
そう言いながらユウヤは冷蔵庫に入ってるビールを飲みながら定番のパソコンを開いてダラダラと過ごし始めた。
「とりあえず異世界に行ったら、これからどうしたらいいのか考えておかないとな。ゲームじゃないんだから、目的地が決まってる訳じゃないしな。予定としては王様からの呼び出しだろ?それに生活の為にはお金も定期的に稼がないといけないし、レベルも上げていかないといけない。なんか結局はやる事はあんまり変わらないな。」
異世界と言っても代わる代わるイベントが発生する訳ではなかった。やる事と言えば地球と同じで毎日毎日同じ事の繰り返しが普通だ。
地球で言えば、日々の生活の為、月曜日から金曜日まで仕事をする。ユウヤの場合は取引企業を回って新商品の販売を行う日々を過ごす。1カ月仕事をして給料をもらって生活をする。一生がこの繰り返しだった。
異世界で言えば、日々の生活の為、魔物を狩って報酬を得る。この繰り返しだ。
(でも安定って最高だよな。毎日毎日魔物を狩って、不自由なく生活できる報酬を得る。ルリ達とイチャイチャして過ごす毎日も悪くないし。)
「異世界じゃけっこう金稼いでるもんな。お金を稼ぐ感覚はサラリーマン生活が長いからだろうな~。あっちじゃ無駄にお金を使う事もないから貯まる一方だし。こっちにお金を使う誘惑が多すぎるんだよなーー」
ユウヤには1000万程の借金がある。そんな人間が、異世界で25万ゴールド(価値にして2500万円)もの大金を稼いでいるとはとても思えないが、なんの事はない。異世界ではギャンブル、ゲームの課金など誘惑が全くなく、ルリ、エミリ、マイヤ、メイヤのように一緒に過ごす仲間がいる為、無駄なお金が出て行かない。というだけだった。
「投資、消費、浪費のバランスだよな~。こっちでもこれからはしっかりやっていかないとな。浪費はダメ、投資は積極的にってヤツだな。」
ユウヤは地球でも借金を早期に返済して、つまらない生活を改善しようと決めたのだった。だが、その手には浪費の代表のビールが強く握られていた。
「そうと決まればこれからの人生設計でも考えるか。」
ユウヤはパソコンを使って、人生設計を決めていった。と言っても成功者の生活を見ながら、自分がそうなったらどうしようかと想像するだけなのだが・・・
「まずは借金の返済だ。これは異世界で500万円は稼ごう。向こうのお金で50万ゴールドだな。そして残りはこっちでがんばろう。最近は契約も取れてきて幹部研修にも参加してきた。2年ぐらい必死に仕事すればなんとかなるだろ。後は・・・・年末の宝くじに期待・・・だな。」
宝くじに期待する時点で、見込みが薄い気もするが、ユウヤは気づいていなかった。
女神から与えられた幸運スキルがこの後、最大限の効果を発揮する事にユウヤはまだ気づいていなかった。
「本当は朝からビール飲みながらダラダラするのもダメなのかもしれないけど、40歳で独り身で休日ってなったらちょっとぐらいはしょうがないよな・・・」
自分に甘いユウヤは、自分に厳しくと何度も心に決めるが行動には反映されていなかった。
そんな一日を過ごしたユウヤは、気づけばビールは5本も空き、時間は晩の10時になっていた。
「は~。休日って気づいたら夜になってるよな~。なんでだろ?せっかくの休みなのに一瞬で終わって、又仕事の繰り返しか・・・。まあ今は仕事もおもしろくなってきたからいいんだけど、もっと休みほしいよな~。」
異世界で忙しかった反動からダラダラとダメモードを出しまくるユウヤだったが、
朝からずっとお酒を飲んでテンションが上がったのか。
「異世界で成功して、地球でも成功する。こんなボロアパートからは来年には引っ越しだ。テレビで見るような豪華なマンションに引っ越すぞーーー!!!」
9割の人間が普通に夢見る欲望を口に出して、意外に休日を楽しむのだった。
飲み過ぎたのか、そのままユウヤは眠ってしまったのだった。
ユウヤは目を覚ますと地球にいるのを確認した。
(ふぁ~。もう4日異世界での時間が過ぎたのか~。今回も無事ミッションをこなして内容の濃い4日だったな。)
土日に東京で幹部研修に参加していたのでユウヤは昨日と今日は会社に休みをもらっていた。
「さ~て。今日はどうするかな・・・。昨日はたしか、パソコンで異世界関係の小説を読み漁ってから買い物したんだよな~。あ~でもせっかく買い物したのにアイツらにハンバーガーも牛丼もドーナツも渡してないや。」
地球で購入した商品はユウヤのアイテムボックスを通じて異世界に持って行く事ができた。
「小物とかも買ってたのにすっかり忘れてたな・・・」
普段から休みの日と言っても、特にする事もなかったユウヤ。いつもの休日は昼過ぎまで寝て、パソコンを見ながらダラダラ過ごす。夜になるとビール片手に、やはりパソコン見ながらダラダラ過ごす。が定番となっていた。
そんな休みを15年程ずっと続けてきたユウヤにとって、日々の生活が充実してきたからと言って、休みの過ごし方をすぐに変える事などできなかった。
「まあ。いつもはルリ達と一緒い過ごしてるんだ。4日に1回ぐらいは1人でゆっくりと考える時間を過ごすのも悪くないよな。てか普段と同じ休日を過ごすだけだけど。」
そう言いながらユウヤは冷蔵庫に入ってるビールを飲みながら定番のパソコンを開いてダラダラと過ごし始めた。
「とりあえず異世界に行ったら、これからどうしたらいいのか考えておかないとな。ゲームじゃないんだから、目的地が決まってる訳じゃないしな。予定としては王様からの呼び出しだろ?それに生活の為にはお金も定期的に稼がないといけないし、レベルも上げていかないといけない。なんか結局はやる事はあんまり変わらないな。」
異世界と言っても代わる代わるイベントが発生する訳ではなかった。やる事と言えば地球と同じで毎日毎日同じ事の繰り返しが普通だ。
地球で言えば、日々の生活の為、月曜日から金曜日まで仕事をする。ユウヤの場合は取引企業を回って新商品の販売を行う日々を過ごす。1カ月仕事をして給料をもらって生活をする。一生がこの繰り返しだった。
異世界で言えば、日々の生活の為、魔物を狩って報酬を得る。この繰り返しだ。
(でも安定って最高だよな。毎日毎日魔物を狩って、不自由なく生活できる報酬を得る。ルリ達とイチャイチャして過ごす毎日も悪くないし。)
「異世界じゃけっこう金稼いでるもんな。お金を稼ぐ感覚はサラリーマン生活が長いからだろうな~。あっちじゃ無駄にお金を使う事もないから貯まる一方だし。こっちにお金を使う誘惑が多すぎるんだよなーー」
ユウヤには1000万程の借金がある。そんな人間が、異世界で25万ゴールド(価値にして2500万円)もの大金を稼いでいるとはとても思えないが、なんの事はない。異世界ではギャンブル、ゲームの課金など誘惑が全くなく、ルリ、エミリ、マイヤ、メイヤのように一緒に過ごす仲間がいる為、無駄なお金が出て行かない。というだけだった。
「投資、消費、浪費のバランスだよな~。こっちでもこれからはしっかりやっていかないとな。浪費はダメ、投資は積極的にってヤツだな。」
ユウヤは地球でも借金を早期に返済して、つまらない生活を改善しようと決めたのだった。だが、その手には浪費の代表のビールが強く握られていた。
「そうと決まればこれからの人生設計でも考えるか。」
ユウヤはパソコンを使って、人生設計を決めていった。と言っても成功者の生活を見ながら、自分がそうなったらどうしようかと想像するだけなのだが・・・
「まずは借金の返済だ。これは異世界で500万円は稼ごう。向こうのお金で50万ゴールドだな。そして残りはこっちでがんばろう。最近は契約も取れてきて幹部研修にも参加してきた。2年ぐらい必死に仕事すればなんとかなるだろ。後は・・・・年末の宝くじに期待・・・だな。」
宝くじに期待する時点で、見込みが薄い気もするが、ユウヤは気づいていなかった。
女神から与えられた幸運スキルがこの後、最大限の効果を発揮する事にユウヤはまだ気づいていなかった。
「本当は朝からビール飲みながらダラダラするのもダメなのかもしれないけど、40歳で独り身で休日ってなったらちょっとぐらいはしょうがないよな・・・」
自分に甘いユウヤは、自分に厳しくと何度も心に決めるが行動には反映されていなかった。
そんな一日を過ごしたユウヤは、気づけばビールは5本も空き、時間は晩の10時になっていた。
「は~。休日って気づいたら夜になってるよな~。なんでだろ?せっかくの休みなのに一瞬で終わって、又仕事の繰り返しか・・・。まあ今は仕事もおもしろくなってきたからいいんだけど、もっと休みほしいよな~。」
異世界で忙しかった反動からダラダラとダメモードを出しまくるユウヤだったが、
朝からずっとお酒を飲んでテンションが上がったのか。
「異世界で成功して、地球でも成功する。こんなボロアパートからは来年には引っ越しだ。テレビで見るような豪華なマンションに引っ越すぞーーー!!!」
9割の人間が普通に夢見る欲望を口に出して、意外に休日を楽しむのだった。
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