寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

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第79話 9-4日目 ワルシャイ伯爵の不正の証拠を入手せよ!

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ワルシャイ伯爵の屋敷に侵入したユウヤは3階にあるワルシャイ伯爵の部屋を調べてた。

しかし、不正の証拠と呼べるモノは何一つ発見する事は出来なかった。

「やはり本命はマイヤとメイヤも入った事がない地下の部屋だな。とりあえず地下への入り口まで行ってみるか。いつもは地下への階段の所に1人立っていて、誰も入らない様にしてる。って話だからな。」

ユウヤは3階から1階に降りて、地下へ降りる階段を見つけた。

(それにしてもマイヤとメイヤがいてくれて助かったな。あの2人の情報のお陰で誰にも見つからず屋敷に侵入できてるんだからな。おっ!!やっぱり階段の所に1人入ってるな。)

地下への階段の前には眠そうな感じで鎧を着た騎士が1人立っていた。鎧は付けているが兜は付けていなかった。

(マイヤの話じゃそろそろ交代の時間だよな。小説みたいにうまく交代の隙を狙って地下に降りれるか・・・)

マイヤの話では1人でずっと警備してる訳ではなく、何人かで交代で警備をしているとの事。そして交代の時間は決まっており、そろそろマイヤに聞いた時間がせまっていた。

ユウヤは警備が交代になるときに注意がそれるタイミングですばやく下に降りようと考えていた。

(おっ!誰か階段の所に向かうな。鎧着てるしあれが交代のヤツだろうな。)

ユウヤは集中する。警備以外にメイド達はいない。どのタイミングでも行動できるように身体強化も発動済みだ。

今は階段の前で警備の2人が話しをしている。なかなか隙を見せない2人。
(クソっ!!そううまくは行かないか・・・どうする?どうする?)

引継ぎが終わったのか先ほどまで警備をしていた者が離れて行く。
(まてよっ!これなら!!)

ユウヤはとっさに離れて行く警備の騎士の足元に軽い雷魔法を発動させた。

すると、雷を足元にうけた警備の騎士は「うっ!」という声とともにその場で足がからまってバランスを崩す。倒れるまでにはならなかったが膝を付く形になった。

すると階段の前にいた警備の兵士は
「おい!!大丈夫か?」

と膝を付く警備の兵士に向かって行く。
「ああ。ちょっとつまづいたみたいだ。」
「ははは。寝不足なんだろ?すぐに休めよ。」
「そうさせてもらうよ。」

ユウヤはその隙を見逃さなかった。
(よし!今だ!)

警備の兵士が階段から離れたタイミングでユウヤは素早く地下への階段を降りた。

(やった!成功だ。俺も案外やれるもんだな。忍者とか目指してみるか・・・読んだ事ないけど渦巻きの忍者の漫画でも読んでみるかな・・・)

地下に降りたユウヤは自身に隠密スキルが発動している事を再度確認した。

(ここからは情報にない所だからな。どんな場所なのか?どんな部屋があるのか?誰かいるのか。スマホがあればカメラで撮影して録音もできるんだけど・・・)

地下の情報はマイヤとメイヤも知らなかった。知っている事は階段の前に警備が1人必ずいる。という事と、知らない人が出入りしてるのを時々見かけるという事だった。

(・・・待てよ!俺ってスマホ持ってるんじゃね。)

ユウヤはアイテムボックス内を確認していく。

(無い・・・無い・・・無い・・・なぜだ・・・)

ユウヤはアイテムボックスにスマホが入ってると思って中を見てみるがそれらしきものはなかった。

(は!?そういう事か!!あっちでアイテムボックスに入れてないわ!!なるほど。たしかにならこっちに無いのも当然か~・・・ミスったな・・・ちょっと考えればわかる事なのにそこまで頭が回らなかった。)

次の時はスマホを持って来ようと決めるユウヤだった。

地下に入ると通路があり、部屋が3つあった。
右側に一つ、左側に一つ、奥に一つだ。

「部屋が3つあるな・・・気配察知のスキルからすると左と右の部屋には人の気配があるけど、奥の部屋にはない。奥から行ってみるか。」

ユウヤは人の気配がない奥の部屋ヘ進む。奥の部屋のドアも鍵がかかっていたがユウヤ解錠スキルでなんなくドアは開いた。

中に入ると、先ほどのワルシャイ伯爵の部屋と同じようなテーブルに本棚があった。

「こっちが裏の仕事部屋って感じかな・・・なんかカッコいいな・・・っていやいやそんな事言ってる場合じゃないな。探すか。」

ユウヤは先ほどと同じようにデスクを探し、本棚を見て、上・・・は隠し部屋なんかはなかったから証拠になるようなモノがある場所をひたすら探す。

すると、
「あった!!!これは・・・ワルシャイ伯爵とドミノって奴隷商の契約書?かな。ドミノから王女?・・・・王女!?フランク王国ってここだよな・・・第三王女セレス・・・。これはかなりヤバそうだな。回収しよう。ワルシャイ伯爵とドミノ両方のサインもあるし決定的だろ。」

奥の部屋で必要な書類を見つけたユウヤは侵入した事がバレないように動かしたモノを元に戻して奥の部屋から出る。

「さてどうするか・・・。右の部屋には3人。左の部屋には1人。人の気配がある。とりあえず1人の部屋の方に入るか・・・。敵でも1人なら問題なく対処できるだろ。」

ユウヤは左の部屋のドアを開けて、中を確認する。

すると・・・

中には首と手に鎖を繋がれ動けなくなった女性がいた。
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