寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

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第74話 9-2日目 2日でできる依頼を探そう

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ユウヤ達はギルドに来ていた。メンバーはルリとエミリの3人だ。マイヤとメイヤは家で留守番中だ。

「マイヤとメイヤは連れてこなくてよかったんですか?」
「ああ。とりあえず今回は2日でできるA級かB級の討伐依頼を受けようと思う。」

「討伐依頼・・・ですか?」
「ああ。2日後にワルシャイ伯爵の屋敷に忍び込む予定にしてるだろ?ワルシャイ伯爵がいないとはいえ、地下とかもしかしたら強い護衛がいるかもしれない。もちろん隠密のスキルを取ってから向かうから見つからないかもしれないけど・・・」

「ルリも!ルリも隠密とってユウヤ様のお供するです!」
「ありがとうな。でも屋敷に忍び込むだけじゃだめだ。重要な書類。証拠となるモノを見付けないといけない。そう考えた時にイレギュラーがあっても対応できるように2日間でできるだけ強くなりたい。」

「ダンジョンじゃダメなんですか?」
「ダンジョンでも大丈夫だとは思うけど、ダンジョンじゃ冒険者ランクが上がらないらしいからな。」

「でも今まではダンジョン攻略で冒険者ランクが上がっていませんでしたか?」
「Bランクまではダンジョン攻略の功績でも上がるらしいんだが、それ以上になるともっとレベルの高いダンジョン攻略をするか。他のギルドの依頼を受けて功績を積まないといけないらしい。」

「それで討伐依頼ですか?」
「ああ。ギルドへの貢献。短期間でのレベル上げ。お金稼ぎと一石三鳥にもなると思ってな。まあどんな討伐依頼があるかわからないから受けるかどうかはまだわからないけどな。」

ユウヤ達がギルドに入るとちょうどギルドマスターがいた。
「ロールマインさん。おはようございます。」
「おっ!ユウヤ君おはよう。どうだい?依頼の方は?」

「まあぼちぼちですね。あっ3日後に行動にうつしますよ。」
「む?そうなのか・・・詳しく聞かせてくれるか。ああ部屋に行こうか。」

ユウヤ達はギルドマスターの部屋に入って、3日後にワルシャイ伯爵の屋敷に侵入し、証拠の書類、証拠の違法奴隷を探す事を話した。

「なるほどね。ワルシャイ伯爵がいないならやってみる価値はあるね。なら3日後まで休めばいいじゃないか?なんで今日はギルドにいるんだい?」

「ちょっとでも成功確率を上げる為と時間を無駄にしない為ですね。2日でできる討伐依頼を探しに来たんですよ。ギルドへの貢献にもなって、レベルも上がるしお金にもなる。と思いまして。」
「ユウヤ君は真面目なんだな。それなら丁度いい依頼があるんだが受けてみないか?」

「本当ですか?」
「ああ。今の条件にピッタリの依頼があるよ。」

ギルドマスターの持ってきた依頼はワイバーンの討伐だった。
「ワイバーンがこの近くの山に巣を張ってるみたいなんだ。Dランクの冒険者が発見してくれてね。見る限り5体はワイバーンがいるらしい。ワイバーンの脅威ランクはBだ。だが、群れでいる場合は脅威ランクが1段階上がる。この場合はAランクの脅威という事だ。」

「ワイバーンですか・・・」
「場所も近い。魔物の脅威も丁度いいだろ?どうだい?」

(今の装備がワイバーンの皮を使ってたよな。って事は素材はけっこう使用頻度が高いって事だ。お金稼ぎにもなるな。それにワイバーンの肉はおいしいって聞いた事もあるし)

「わかりました。その依頼受けます。」
「さすがユウヤ君だ。この依頼を受けてくれるとギルドとしても助かる。頼んだよ。」
「はい。わかりました。」

「ルリ。エミリ。山までは1時間で着くだろう。今日は近くまで行ってみて様子を伺おうか。5体は居るって話だけど、5体だけとは限らない。その辺りを調べてから討伐しようと思う。」

「はいです。」
「わかりましたわ。」

ユウヤとルリとエミリは早速ワイバーンが巣を張っている山に向かう事にした。山は王都からも見えるので1時間走れば辿り着いた。

「ここだな。ルリ!ワイバーンの気配はわかるか?」
「まだ全然わからないです。」

(そうだな。俺の気配察知にもひっかからない。着いたらすぐに見付けれるかと思ったけど・・・めんどうだな。)

「とりあえず、慎重に山を登って行こうか。ワイバーンは空を飛んでいるから空も警戒しながら進んで行こう。」

慎重に山を登っていると・・・
「待て!!魔物の気配がする。」

ユウヤ達は岩に隠れて様子を伺った。すると上空にワイバーンが見えた。
「あれだな。たしかに5体空をとんでいるのが確認できるな。」

「ユウヤ様。空を飛んでいるのは5体ですが、気配は8つするです。」
「って事は少なくとも8体はワイバーンがいるって事だな。」

ワイバーンの体長は3m程だ。色はレッド、イエロー、グリーンとカラフルな色をしていた。

「色が違うけど強さが違うのか・・・」
ユウヤはワイバーンを鑑定してみた。

【名 称】 ワイバーン(グリーン)
【レベル】 50
【H  P】 1000
【M  P】 350
【体 力】 400
【筋 力】 450
【敏 捷】 300
【知 力】 100
【魔 力】 200

【名 称】 ワイバーン(イエロー)
【レベル】 55
【H  P】 1100
【M  P】 400
【体 力】 450
【筋 力】 500
【敏 捷】 350
【知 力】 150
【魔 力】 250

【名 称】 ワイバーン(レッド)
【レベル】 60
【H  P】 1200
【M  P】 500
【体 力】 500
【筋 力】 500
【敏 捷】 350
【知 力】 200
【魔 力】 300

(かなり強いな。さすが脅威Aランクの魔物か。さてどうするか・・・)

「ルリ。エミリ。8体を同時に相手するのはやばそうだ。一度様子を見よう。ワイバーンが群れから離れたら1体ずつ倒すのが安全だ。まだ時間はある。確実に倒して行こう。」

ユウヤ達はその場を離れて遠目からワイバーンを確認できる所まで離れていった。
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