寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

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第69話 8-4日目 ワルシャイ伯爵の不正証拠を掴もう

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ギルドマスターからの指名依頼の内容はワルシャイ伯爵を捕まえてくれ!という依頼内容だった。それだけではよくわからないのでユウヤは詳細を尋ねた。

「ワルシャイ伯爵はね。違法奴隷を裏で何人も購入しているらしい。そして裏で他所に売り払ったりしているらしいんだ。マイヤ君とメイヤ君には申し訳ないけど、奴隷への暴力に関しては法では取り締まれない。だが、違法奴隷となれば話は別だ。」
「でもそれなら俺に依頼しないで乗り込んで捕まえればいいのではないですか?」

「証拠がないんだ。だから依頼としてはワルシャイ伯爵が違法奴隷を購入、売却、又はそういった奴隷商とのつながりを示す証拠を見つける事なんだ。それさえあれば、乗り込んで捕まえる事もできるからね。」
「なるほど。」

ギルドマスターからの依頼はワルシャイ伯爵を捕まえる為に、貴族の不正の証拠を探す事だった。

「違法奴隷というからには、どこかで攫ったりして強制的に奴隷にしたりしてるはずなんだ。それにその奴隷を売却しようとすると運ぶのにも護衛なんかも必要だろう。実力がないと証拠を見つける事もできないからね。」

(まあ、マイヤとメイヤの件もあるし、ワルシャイ伯爵の件は知ってしまったからには見過ごす事はできないよな。)
「わかりました。どこまでできるかはわかりませんが、やってみようと思います。ちなみに期限とかはあるんですか?」

「いや特には決まってないよ。期限を決めてするようなモノでもないしね。だけど、私個人的には早めに解決したい依頼ではある。ほっておくと関係のない人達が次々と奴隷にされていくんだからね。」
「そうですね。わかりました。色々調べて見ます。」
「助かるよ。何かあったら知らせてくれるかい?」
「わかりました。」

ギルドマスターからの指名依頼をうけたユウヤ達はギルドを出て、不動産屋に向かった。昨日購入した物件の鍵を貰う為だ。

不動産屋で鍵を受け取ったユウヤ達は新しい家に向かいながら指名依頼について話していた。

「そういえば、エミリって盗賊に襲われて奴隷にされたって言ってたよな?それって違法奴隷になるんじゃないのか?」
「そうですね。たしかにあれは違法奴隷だと思います。その奴隷商は王都にあったと思います。・・・ドミノ奴隷商ですね。」
「そうか。それは一度調べてみてもいいかもしれないな。ワルシャイ伯爵と繋がってるかもしれない。」
「そうですね。」

「マイヤやメイヤはワルシャイ伯爵の元でメイドをしていておかしな事はなかったか?」
「そうですね・・・近寄ったらいけない地下があったのと。柄の悪い人がよく出入りしていました。」
「まあ。王様が不正の証拠を見付けろ!っていうぐらいだから黒いのはまちがいないんだろうな。 」
「さっきエミリさんが言ってたドミノって奴隷商の名前は私。ワルシャイ伯爵の屋敷で聞いた事があります!!」
「本当か!?」
「はい。まちがいありません。」

(色々つながってきたな。後は証拠ってどうやって見付ければいいんだ?奴隷商に乗り込んで書類を見つけるのか?ワルシャイ伯爵の屋敷に入って書類を見つけるのか?それともドミノって奴隷商を捕まえて証言させればいいのか?)

「わかった。とりあえずその辺りを調べる事にしようか。でもその前に新しい家で生活に必要なモノを購入しよう。マイヤとメイヤのこれからも決めないといけないしな。」

そんな感じで話ながら歩いていると気づいたら購入した家に着いていた。
「でかいな・・・」

着いた家は部屋が10あって、広い庭があると聞いていたから大きいとは思っていたが予想を超える大きさだった。

3階建ての屋敷で入口の門から家の入口までは30メートルはある。家自体はそこまで古くなかったし、庭は手入れはされていなかったが、荒れている感じではなかった。

「ユウヤ様~。早く行くです。」
ルリが尻尾を左右に振って喜びを表していた。
「ああ。」

屋敷の鍵を開けて中に入ると、
「すごいな!?」

家に入るといきなり大きなホールがあり、奥には2階に上がる階段が見えた。
「大きな家ですね。ここに私達が住むんですか?」
「そうだな・・・。でもみんなは貴族に仕えていた事があるからそれに比べたらなんともないんじゃないのか?」

「う~ん。屋敷の大きさなら変わらないかもしれませんが、雇われていたのと自分の家。では印象が違います。こんな家に住めるなんてって感動の方が大きいですね。」
「「「うんうん。」」」

マイヤの答えに他の3人の奴隷が首を縦に振って同意していた。
「それはよかった。これからここが俺達の家だ。遠慮は禁止だ!!とりあえず家を見て回ろうか。」

それからユウヤ達は新しい家を見て回った。
1階はホールに食堂、キッチン、お風呂があり、
2階と3階にそれぞれ部屋が5つあった。

一通りみたユウヤ達はホールでこれからの事を話し合った。家具が一切ないので床に座り込んだ。

「まずは家具の購入だな。食堂のテーブルに椅子、調理道具、各部屋のベットと布団は最低限必要だよな。その辺のモノをとりあえず買いに行こうか。」

「ユウヤ様。でしたらその間に私とメイヤは屋敷を掃除します。まだ汚れが気になる所がありますし、庭も手入れしないといけませんから。」
「そうだな。二手に分かれた方がよさそうだな。よし!じゃあマイヤとメイヤに掃除を任せて、俺とルリとエミリは必要なモノを買いに行こうか。」

ユウヤは早速、家具や調理道具、ベットや布団を購入していった。
アイテムボックスを持っているユウヤはいくら荷物があっても問題がなかった。

「疲れた~。でも必要最低限のモノはそろったな。」
購入した家具を家の中に設置し、今は食堂で食事をした後のティータイムだった。

「さて、じゃあこれからの事を話し合うか。」
ユウヤは今後の事を話し始めた。
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