寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

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第65話 8-3日目 購入した奴隷は・・・

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王都の奴隷商の店主セイロンからおススメの奴隷を5人商会されたが、気に入る奴隷がいなかったので、他の奴隷を見せてもらえるようにセイロンにお願いしたユウヤ達。

今はセイロンの案内で奴隷がいる所に直接向かっている所だ。

セイロンは色々な奴隷を見せてくれた。
戦闘奴隷は男性が多いみたいで、マッチョな奴隷がたくさんいた。

(奴隷なのによくその筋肉を維持できるな。食事とかどうしてるんだ?大事な商品だからプロテインとかを与えてるのだろうか?)

「やっぱり戦闘奴隷は男性が多いんですね?」
「そうですね。この辺りは貴族様が良く買いに来られますね。護衛だったり警護だったりと。」

一応鑑定してステータスを確認していくが、めぼしい奴隷は居なかった。

犯罪奴隷の中にも戦闘ができる奴隷がいるとの事で見せてもらったが、鑑定すると犯罪歴がわかってしまったので遠慮した。

「一応これで一通りの奴隷を案内したのですが気になるのはいなかったですか?」
「そうですね。見せてもらった中にはこれと言って気になる人はいなかったですね。」
「そうですか・・・」
「まだあそこの部屋は行ってませんが、あの部屋には奴隷はいないんですか?」

ユウヤは一番奥の部屋はまだ見てなかったので、セイロンに尋ねた。
(多分あの部屋が訳アリの奴隷がいる部屋だよな?まだ見せてもらってないし。さすがにいないって事はないだろう。)

「ああ。あそこにいる奴隷は訳ありの奴隷ばかりなんですよ。奴隷にしたばっかりとか。身体に欠損がある。とか、まだ若い。とかですね。」
「一応見せてもらっていいですか?」
「それは構いませんよ。」

セイロンに案内されて一番奥の部屋に入った。するとそこは10か所に区切られていてそれぞれに奴隷がいた。

「一応ここにいる者達も奴隷ではありますが、ユウヤ様が探している奴隷はいないと思いますよ。身体に欠損がある者は戦闘には向かないでしょうし、最近奴隷になったばかりのモノは戦闘とは無縁の者ですから。」

セイロンからそう言われたが、ユウヤは1人ずつ鑑定していく。
(おっ。あそこの2人はレベルが3で丁度いいな。問題は戦闘できるかどうかだよな・・・。欠損は治してやれるが、戦闘したくない人はさすがに購入する事はできないし、とりあえず話は聞いてみるか。)

「あそこにいる2人に話を聞いてみていいですか?」
ユウヤは一つの場所に2人入っている奴隷を指さした。

「ああ。構いませんよ。あの二人は姉妹でしてね。ある貴族にメイドとして仕えていたんですが、なんか貴族の大事にしてる皿を割ってしまったとかで、妹の方が髪の毛を全て燃やされてしまってね。それで姉が止めに入ったら足を切断されてね。使えなくなったからってここに売りに来たんだよ。」
「「ひどい!?」」
ルリとエミリが揃えて声を上げる。

「まあここだけの話だけど、その貴族っていうのは悪い噂が多くてね。あの子達にとっては不運で、とてもかわいそうだけどあれじゃ買い手は付かないよ。」
「あの二人を買います!!」

「えっ・・・・いいんですか?こう言っちゃなんですが不憫だと思って購入するなら止めた方がいいですよ。」
「いえ。そういうんではないです。あっ、もちろん話を聞いてかわいそうっ思ったのもありますが、元々この2人を見て直感的にいいなっと思ったのが一番です。」

「ユウヤ様。あなたは戦闘ができる奴隷を探していましたよね。その条件には到底当てはまるとは思えません。ユウヤ様は高位の冒険者。無いとは思いますが購入した奴隷をぞんざいに扱ったりする場合はこちらも販売する事はできませんが・・・」

(まあそう思うよな。てかこの人メッチャ良い人じゃん。)
「セイロンさん。安心してください。絶対に無碍には扱いません。それとこれはここだけの話にしてほしいんですが一緒に来たルリとエミリも欠損奴隷だったんです。この意味わかりますよね?」
「・・・なるほど。そういう事ですか・・・。わかりました。」

「あっ!でもその前にこの二人と話しをさせてもらっていいですか?話す前に買うって決めちゃいましたけど話をしてみないと2人の事がわかりませんので。」
「もちろんです。」
「あっそれと2人の金額はいくらになるんですか?それと欠損ってここで治してもかまいませんか?」
「!?ユウヤ様はエリクサーをお持ちなのですか?いやあれは一個人が何個も持てるものではない。もしや!?回復魔法を使えるのですか?」

(いや。エリクサー・・・・持ってるけど。)
「その辺は秘密でお願いします。」
「そうでしょうね。すいません。私も誰にも言わないと誓いましょう。それとこの場で治しても大丈夫です。金額ですが2人で10,000ゴールドでどうでしょう?」
「ありがとうございます。購入した場合、このまま連れていくのはかわいそうだと思いまして・・・」

ユウヤは2人の女性にやさしく話しかけた。
「初めまして。俺はユウヤって言うんだけど2人を購入しようと思ってるんだ。2人は俺と一緒に来てくれるかい?」

妹の方は生きる気力を失っているのか、目が虚ろになっていた。だが、妹と一緒にいた姉の方が答えた。
「妹と一緒に買ってくれるのでしたら何でもします。片足しかありませんが精一杯させて頂きます。」

(よし。決まったな。買おう。冒険はできないかもしれないけど、元はメイドをしてたってセイロンさんも言ってたし、家を借りて管理とかしてもらうのもいいかもしれない。宿屋生活より家を借りた方が落ち着くもんな。)

「ありがとう。じゃあ始めに2人の欠損を治すね。じっとしててよ。ハイヒール!もういっちょハイヒール!さらに、ハイヒール!」
ユウヤは2人を購入すると決めた後、治癒魔法をLV8に上げていた。ルリとエミリを治したミドルヒールでも治るとは思ったが念の為だ。

ハイヒールを何度も掛けると、2人の女性の欠損は無事に治った。姉の方は足が・・・生えてきた。妹の方はやけどがひどくて頭皮が丸見えだったが姉と同じ色の髪が生えてきた。どちらも欠損があった事などまるでわからないレベルだった。

その光景をルリとエミリは温かく見守っていた。2人も自分達が欠損から救われた時の事を思い出していた。
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