寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

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第64話 8-3日目 紹介された奴隷は・・・

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王都おススメの奴隷商の店主セイロンに案内されて奴隷商の中を進んで行くユウヤ達。案内された先は応接室だった。

ソファが二つとテーブルがあり、絵画やツボなどの展示品が並んでいる。
ソファに座るユウヤ達。対面にセイロンが座り話出した。

「ユウヤ様の噂は知っております。史上最短でBランクになった冒険者だと。」
「噂になってるんですか?」
「それはもう。高ランクの冒険者は私どもの良いお客様ですから。」

(なるほど。顧客になる人の情報は常に集めているって感じだな。Bランクになったのが昨日なのに、もうその情報を知ってるって事はかなり優秀なんだな。この人。)

「まあ運がよかったんだよ。それで今は3人でパーティを組んでるんだが、これからの事を考えるとパーティーメンバーを増やした方が良いかと思ってね。」
「そうですか。それはけっこうな事ですね。たしかにパーティーが3名というのは少ないように感じますね。」
「やっぱりそうなのか?」
「はい。冒険者のパーティーは4名~5名が一般的です。前衛~後衛、サポーターまで考えるとそれぐらいの人数になるのは必然ですね。そもそも冒険者はかなりの危険が伴います。安全面でも人数は多い方がいいでしょう。かといって人数が多くなると分配などの問題も増えてきます。ですので、高ランク冒険者程、奴隷を求める者が多いのです。」
「なるほど。勉強になります。すいません。まだ冒険者になって日が浅いもので。」

「いえいえかまいませんよ。私ども奴隷商は保有している奴隷が活躍しているか。役に立っているか。とても気にしています。お客様に合った奴隷を紹介して購入頂けるよう、その方の背景や要望はできる限り聞くようにしていますので。」

(ギルドがおススメしてくれるだけはあるな。この奴隷商は雰囲気も店主の感じも良い。後は希望に合う奴隷がいるかどうかだな。)

「それはすばらしいですね。私どもは先ほど言ったようにパーティーメンバーを増やしたいと思ってます。条件に合う奴隷はいますか?」
「もちろんです。それではどうしましょう?候補を何人かこちらに連れてきましょうか?」
「お願いします。」

セイロンは裏に下がり、奴隷を選びに行った。10分程すると奴隷を連れて戻ってきた。候補は5人いるようだ。

一番左から

身長150㎝程、猫耳に尻尾、幼い感じの女性
身長180㎝程、体格がっしり、きつめな感じの女性
身長160㎝程、すらっとした眼鏡が印象のインテリな感じの女性
身長170㎝程、スタイルが良い、ナイスバディの女性
身長150㎝程、両サイドにしばった髪が印象のかわいらしい女性

がいた。

セイロンからそれぞれの奴隷の特徴を教えてもらう。
左から

前衛タイプの猫獣人、スピード特化系
前衛タイプの竜人、主に近接戦闘のタンク系
後衛タイプの人族、見た目通りの回復支援系
後衛タイプの人族、デバフとバフを使う支援系
後衛タイプの人族、火魔法を得意とする攻撃魔法系

との事。

説明を受けたユウヤは、全員を鑑定して能力を確認する。
(さすが、セイロンが勧める事はあるな。全員レベルが20を越えてる。これなら即戦力にはなるだろうな。だが、猫獣人はルリとタイプがかぶるから無しだな。竜人もタンクは魅力だが圧が・・・。残りは後衛タイプだけど一番バランスが良いのは右から二番目の人と、一番右の子だな。ただ、スタイルの良い美人の人はこっちが緊張しそうだし、一番右の子はロリコンだと思われそうだ・・・)

「ユウヤ様、どうですか?よろしければそれぞれから話を聞く事もできますが?」
「じゃあお願いしようかな?」

セイロンの指示で、奴隷が一人ずつ自己紹介を始める。どの奴隷も買ってもらいたいのかアピールが凄かった。一通りのアピールタイムが終わった。

「セイロンさん。ちょっとメンバーを相談しても良いですか?」
「もちろんです。では私どもは席を外すとしましょう。」
そういってセイロンと奴隷達は部屋から離れて行った。

「ルリ。エミリ。2人から見てどうだった?」
「ルリは一番左の子が気になったです。妹みたいです。」
「たしかに同じ獣人の子だったもんな。でもルリ、冒険者をするなら同じタイプはちょっと難しいな。」
「わかってるです。でもルリは仲間が増えるなら誰でも大丈夫です。」

「エミリは?」
「そうですね。竜人の方がバランス的にはベストではないかと思いました。」
「まあ能力的にはな。でもエミリ。あの女性と仲良くできそうか?」
「それは・・・」
「だよな~。そこが問題なんだよな~。レベルとかステータス的には問題ないんだけどな~。一緒にやっていくとなると冒険だけじゃないから色々考えてしまうよな~。」

「ユウヤ様。思ったのですが、レベルとかステータスは少ない方が良いのではないでしょうか?私とルリはレベルがそれほど高くない時にユウヤ様に買って頂きました。ですが、ユウヤ様の力でステータスは大きく上昇しました。その事を考えるとレベルが高い奴隷ではなく、むしろレベルが低い方が良いのではないでしょうか?」

「!!!???」

(たしかにエミリの言う通りだ!ルリとエミリはレベルアップ時に能力倍のスキルを使ってるから他の人よりもステータスの上がり幅が大きい。それは今後も同様だ。新しくメンバーに入れる者もレベルは低い方がスキルの恩恵を得られる。これは前回のように欠損奴隷みたいなレベルの低そうな奴隷を探す方がいいかもしれないな。)

「エミリ!たしかにその通りだ。それを考えると欠損奴隷とかレベルが低そうな奴隷を紹介してもらった方が将来的に考えるとベストだな。」

時間が来て、セイロンが戻ってきたので、紹介された奴隷は今回は遠慮する事。他の奴隷も一通りみせてほしいとお願いした。
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