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第54話 幹部研修に参加してみた
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眼を覚ますと現実世界だった。
「今日は金曜日だな。東京へ出張して明日明後日が幹部研修だったよな。今更幹部研修とかちょっと憂鬱な所もあるけど、この4日間の異世界で知力は倍ぐらいにはなったし他のステータスも上がった。今の所、多分知力は現実でも反映されてるとは思うけど、他の能力は影響してるかわからないからな。まあ体力はある程度反映してるだろう。敏捷はあんまり反映してないよな。まあ、電車並みに早く走れたら怖いしな・・・」
ユウヤは仕事に行く準備をして会社に向かった。
「おはようございます。」
「おはよう小林さん。」
「おはようございます小林さん。」
ユウヤは出社早々で部長の所に向かう。
「部長おはようございます。今日は東京への出張でしたよね。いついけばいいんですか?」
「小林君おはよう。夕方の飛行機を手配してるから総務の者に聞いてみてくれ。一応今日と明日はホテルの手配もしていると思う。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「幹部研修で分からない事もあるとは思うが、小林君には期待している。頼んだぞ。」
「はい。わかりました。」
ユウヤは部長へ幹部研修の詳細を聞いた後、出張のスケジュール確認の為に総務に向かった。
「すいません。今日から東京に出張にいく小林ですけど、飛行機の時間とかホテルとかの確認に来ました。
「小林さん。おはようございます。はい。準備できてますよ。帰りはどうしますか?部長からは日曜日か月曜日かわからない。って言われてたんですが?」
「日曜日でお願いします。何日もホテルに泊まるのは悪いですから。」
「気にしなくていいですよ。でも、日曜日ですね。今帰りの飛行機も予約するので少しお待ちください。」
幹部研修のスケジュールを確認したユウヤは夕方までは本来の仕事に向かった。
(明日、明後日の幹部研修が終わるまでは異世界にいけないから、こっちで頑張らないとな。は~やっていけるかな・・・きっと年下ばっかりだよな~・・・)
小林ユウヤは現在40歳である。今まで会社でもパッとしなかったので、18年間幹部研修に参加した事などなかった。同期でエリート達は役員や部長、課長などの役職についている者も多い。幹部研修は入社して将来の幹部候補を早々に見つけて育成していくプロジェクトなので、参加者は基本的に22歳~30歳の人ばかりだ。その中に参加するユウヤは1人浮くだろう事は簡単に予想できた。
夕方から飛行機で移動の為、あまり難しい仕事はできないと思いユウヤは余力を残して仕事をしていた。といっても昨日を比べて知力が倍になっているのだ。普通に仕事をしていても、今まで気づかなかった所に気づき、テキパキと仕事をこなしていく。自分では余力を残して仕事をしている気だったが、夕方になると、今日も契約を2件とっていた。
「小林さん。さすがですね。最近毎日契約取ってきて成績がうなぎ昇りですよ。」
「たまたまですよ。40歳にしてコツをつかんだ。というかなんというか・・・」
「契約した相手の社長さんも小林さんの事褒めてましたよ。」
「それはありがたいですね。まあ今まで会社に貢献できてなかったから今から頑張るって感じですかね。」
「会社の鏡ですね。」
同僚達と雑談しながら、後処理を行い、東京へ向かう為ユウヤは会社を後にした。
「では幹部研修に行ってきます。」
「いってらっしゃい。がんばってください。」
(よし。東京に向かうか。東京に行くのも久しぶりだな。借金が増えだした頃から基本、会社と家の往復で、休みはひたすら家にいたもんな。)
ユウヤは借金が1000万円程ある。でかけるとお金がかかるので、休みの日は専ら家でパソコンや携帯、テレビを見て過ごしていた。
東京行きの飛行機に乗って、東京へついたユウヤはその足でホテルに向かってチェックインする。部屋に入るとベットに倒れ掛かった。
「着いた~。って行っても遊びに行くほど金があるわけじゃないしな~。いや金は換金したらあるのか?」
ユウヤはアイテムボックスを確認する。すると16500ゴールドあった。
「これを換金したら16万5千円になる。16万あったらけっこう豪遊できるよな・・」
ユウヤは換金するか迷ったが、一日仕事と移動で疲れていたので換金するのをやめた。
「今日は換金しなくていいか。向こうでのお金も必要だしな。まあ時間があったらルリとエミリのお土産を買うのもいいかもしれないな。」
そんな事を思いながらユウヤは明日の幹部研修に備えて眠りについた。
翌朝、会社の本店に向かった。土曜日なので人は少なかったが、受付に幹部研修の事を話すと会議室を案内された。
「あまり来ることがないからあんまり場所知らないんだよな~。」
何度も言うが、小林ユウヤはこの会社で18年間お荷物として過ごしていた。なので、本社に来ることもあまりなかった。年一回の決算報告時か年初にくるぐらいだった。
会議室に向かっていると声を掛けられた。
「おお小林じゃないか?久しぶりだな。幹部研修初参加するんだって??」
ユウヤは声を掛けられたので振り返るとそこにはよく知ってる同期の人がいた・・・
「今日は金曜日だな。東京へ出張して明日明後日が幹部研修だったよな。今更幹部研修とかちょっと憂鬱な所もあるけど、この4日間の異世界で知力は倍ぐらいにはなったし他のステータスも上がった。今の所、多分知力は現実でも反映されてるとは思うけど、他の能力は影響してるかわからないからな。まあ体力はある程度反映してるだろう。敏捷はあんまり反映してないよな。まあ、電車並みに早く走れたら怖いしな・・・」
ユウヤは仕事に行く準備をして会社に向かった。
「おはようございます。」
「おはよう小林さん。」
「おはようございます小林さん。」
ユウヤは出社早々で部長の所に向かう。
「部長おはようございます。今日は東京への出張でしたよね。いついけばいいんですか?」
「小林君おはよう。夕方の飛行機を手配してるから総務の者に聞いてみてくれ。一応今日と明日はホテルの手配もしていると思う。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「幹部研修で分からない事もあるとは思うが、小林君には期待している。頼んだぞ。」
「はい。わかりました。」
ユウヤは部長へ幹部研修の詳細を聞いた後、出張のスケジュール確認の為に総務に向かった。
「すいません。今日から東京に出張にいく小林ですけど、飛行機の時間とかホテルとかの確認に来ました。
「小林さん。おはようございます。はい。準備できてますよ。帰りはどうしますか?部長からは日曜日か月曜日かわからない。って言われてたんですが?」
「日曜日でお願いします。何日もホテルに泊まるのは悪いですから。」
「気にしなくていいですよ。でも、日曜日ですね。今帰りの飛行機も予約するので少しお待ちください。」
幹部研修のスケジュールを確認したユウヤは夕方までは本来の仕事に向かった。
(明日、明後日の幹部研修が終わるまでは異世界にいけないから、こっちで頑張らないとな。は~やっていけるかな・・・きっと年下ばっかりだよな~・・・)
小林ユウヤは現在40歳である。今まで会社でもパッとしなかったので、18年間幹部研修に参加した事などなかった。同期でエリート達は役員や部長、課長などの役職についている者も多い。幹部研修は入社して将来の幹部候補を早々に見つけて育成していくプロジェクトなので、参加者は基本的に22歳~30歳の人ばかりだ。その中に参加するユウヤは1人浮くだろう事は簡単に予想できた。
夕方から飛行機で移動の為、あまり難しい仕事はできないと思いユウヤは余力を残して仕事をしていた。といっても昨日を比べて知力が倍になっているのだ。普通に仕事をしていても、今まで気づかなかった所に気づき、テキパキと仕事をこなしていく。自分では余力を残して仕事をしている気だったが、夕方になると、今日も契約を2件とっていた。
「小林さん。さすがですね。最近毎日契約取ってきて成績がうなぎ昇りですよ。」
「たまたまですよ。40歳にしてコツをつかんだ。というかなんというか・・・」
「契約した相手の社長さんも小林さんの事褒めてましたよ。」
「それはありがたいですね。まあ今まで会社に貢献できてなかったから今から頑張るって感じですかね。」
「会社の鏡ですね。」
同僚達と雑談しながら、後処理を行い、東京へ向かう為ユウヤは会社を後にした。
「では幹部研修に行ってきます。」
「いってらっしゃい。がんばってください。」
(よし。東京に向かうか。東京に行くのも久しぶりだな。借金が増えだした頃から基本、会社と家の往復で、休みはひたすら家にいたもんな。)
ユウヤは借金が1000万円程ある。でかけるとお金がかかるので、休みの日は専ら家でパソコンや携帯、テレビを見て過ごしていた。
東京行きの飛行機に乗って、東京へついたユウヤはその足でホテルに向かってチェックインする。部屋に入るとベットに倒れ掛かった。
「着いた~。って行っても遊びに行くほど金があるわけじゃないしな~。いや金は換金したらあるのか?」
ユウヤはアイテムボックスを確認する。すると16500ゴールドあった。
「これを換金したら16万5千円になる。16万あったらけっこう豪遊できるよな・・」
ユウヤは換金するか迷ったが、一日仕事と移動で疲れていたので換金するのをやめた。
「今日は換金しなくていいか。向こうでのお金も必要だしな。まあ時間があったらルリとエミリのお土産を買うのもいいかもしれないな。」
そんな事を思いながらユウヤは明日の幹部研修に備えて眠りについた。
翌朝、会社の本店に向かった。土曜日なので人は少なかったが、受付に幹部研修の事を話すと会議室を案内された。
「あまり来ることがないからあんまり場所知らないんだよな~。」
何度も言うが、小林ユウヤはこの会社で18年間お荷物として過ごしていた。なので、本社に来ることもあまりなかった。年一回の決算報告時か年初にくるぐらいだった。
会議室に向かっていると声を掛けられた。
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