寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

文字の大きさ
上 下
48 / 90

第48話 7-2日目 赤と青の宝石ゲット!価値があるかも!?

しおりを挟む
スキルポイントを振り分けたユウヤ達は6階層へと降りて行った。
能力を上げた事もあり、順調に下へ下へとダンジョンを進んでいった。

8階層でアントの集団に遭遇したが壁を背にしてユウヤとエミリが耐えず魔法を使って次々と殲滅し、打ち漏れをルリが短剣で倒して行ったのでそれほど脅威にはならなかった。

今は10階層のボス部屋前だ。前に2組の冒険者パーティがいたので順番待ちをしていた。
「ここのボスは何が出るんだろうな?テヘランの10階層はたしかキラーエイプだったよな?」
「はいです。大きな猿でした。でも特に苦戦しなかったです。ルリの短剣で切り裂いたです。」
「そうだったな。」
「油断は禁物ですよルリ。8階層のアントの集団も一歩間違えればやられていたんですから。いくらレベルが低いと言ってもあれほど多くの魔物はやっぱり脅威でしたよ。」
「たしかにな。8階層なら全然余裕と思っていたからちょっとあせったよな。100体ぐらいはいたんじゃないかな?」

(アリってやっぱり脅威だよな。向こうでもアリがあんな小ささじゃなくてもっと大きかったら考えたらゾッとするな。)

ユウヤ達は10階層のボス部屋に突入した。突入すると部屋の中心に先ほど倒したアントが10体と銀色に光ったアントが1体現れた。
「アントです。」
「でも一体色が違うのがいますわ。」

ユウヤは銀色のアリを鑑定した。
【種 族】 クイーンアント
【レベル】 25
【H  P】 300
【M  P】 150
【体 力】 150
【筋 力】 200
【敏 捷】 80
【知 力】 150
【魔 力】 100

「あれはクイーンアントっていうみたいだ。レベルは25。10階層のボスのレベルはだいたい15~20ぐらいのはずだからレアモンスターだな。アントは楽勝だけどクイーンアントはなかなか強そうだ。油断するなよ。」

エミリは支援魔法を全員にかけて、ルリは周りのアントを短剣で倒して行く。ユウヤは雷魔法でアントを攻撃した。8階層でも100体程のアントを倒していたユウヤ達にとってアントは楽勝だった。

残りはクイーンアント1体となった。残ったクイーンアントはルリに向かって突撃してくる。ルリは攻撃されないように移動しながらクイーンアントを攻撃していく。さすがレアモンスター。ルリの短剣を受けてもなかな倒れなかった。

「ルリ!!」
ユウヤが声をかけるとルリは後退した。ルリが離れたのを見てユウヤはライトニングの魔法を放った。それに合わせてエミリもウインドカッターを放つ。

ライトニングの魔法はクイーンアントに直撃し、麻痺したのかクイーンアントの動きが止まった。
「ルリ!今だ!」
「はいです。」

ルリは短剣をクイーンアントに突き刺した。ルリの短剣はクイーンアントに深々と刺さりクイーンアントは倒れた。
「やったです。」

クイーンアントが倒れた場所から宝箱が現れた。宝箱の色は木箱だった。
「木箱か~。レアモンスターだから銀箱を期待したんだけどな。」
「でも宝箱がドロップする事自体珍しいんですよね。」
「まあな。」

ユウヤ達は宝箱を開けた。なかから出てきたのはマジックポーションだった。
「なんか微妙だけどまああって困るものじゃないな。」
「はい。10階層ですからそれほど良い物はありませんね。もっと下の階層にいけば良い物が出るんじゃないでしょうか?」
「そうだな。じゃあ11階層に行くか。」

そのまま順調に攻略していくユウヤ達は15階層で採掘できそうな所を発見した。
「なんかここ採掘できそうだな。」
「はい。私もそう思いました。」
「ルリもです。」
「採掘のスキルのお陰かな??とりあえず採掘してみるか」

15階層で採掘ポイントを発見した3人はここで採掘する事にした。
ユウヤとルリがツルハシを使って壁を削って行く。削られた壁はエミリが風魔法で他所へ避けていく。壁の色と違う色の鉱石が出てくるとユウヤが鑑定し収納していった。

「ミスリルとかオリハルコンとかヒヒイロカネとかアダマンタイトとかが出てきたらすごいんだが、そううまくはいかないな。てかそんな鉱石この世界にあるのか?」
「そうですね。どれも聞いた事はありますが、貴重な鉱石は中級ダンジョンではなかなか出ないんではないでしょうか?」
「そりゃそうだな。」
「でも銀とかプラチナは出たです。」
「そうだな。それだけでも価値がありそうだな。」

その後もユウヤ達は採掘を続けた。最終的にミスリル、オリハルコン、ヒヒイロカネ、アダマンタイトは出てこなかった。その代わりに赤い宝石と青い宝石をそれぞれ1個ビー玉ぐらいのサイズだが採掘する事ができた。

「よし今日はこのくらいにして安全地帯で休むとするか。」
「はいです。宝石が2つも出たのでルリは満足です。」
「そうだな。鑑定したらルビーとサファイアだったからな。売ればかなりの金額になるんじゃないか??」
「宝石の価値はわかりませんが高そうな気がします。」

(ビー玉サイズの宝石ってかなり大きい方だよな。これって現実世界で売った方か金になるんじゃ??でもどこで手に入れた?とか色々聞かれたら困るよな・・・・とりあえず、ギルドで売却の方向で金額を聞いてみよう。ルリとエミリにそれぞれ似合いそうだから装飾品に加工するっていうのも一つの手だな。)

ユウヤ達は採掘に満足し、その日は休む事にした。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。 魔物が跋扈する異世界で転生する。 頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。 《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。 ※以前完結した作品を修正、加筆しております。 完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

処理中です...