寝ている間は異世界転移！？寝ている間にできる簡単なお仕事です

第44話 幹部研修で良い結果を残す為に

目が覚めると現実世界だった。
（は～。今回もずっと護衛任務でずっと歩きだった。正直体力的に疲れたよ～。体力はついてると思うけど・・・）

護衛任務を終えて王都についたユウヤだったが、道中ずっと歩きっぱなしだったため疲れ切っていた。と言ってもそれは異世界での話なので、現実世界では体力は減ってはいなかった。

（まあ王都には着いたんだ。これから色々できるから前向きに考えよう。）
ユウヤは準備をして会社に向かった。

（よし現実モードに頭を切り替えてっと。今日も外回りの営業と午後は商談が1件に会議だったよな。よしがんばるか）
人間やはり成果が出ると楽しいものである。会社に行くのがつらかったユウヤだが今では仕事が楽しみになっていた。といってもまだ異世界に行きだしてから現実世界では1週間もたっていないが・・・

会社につくと同僚が近づいてきてユウヤに話しかけた。
「なあ小林。お前幹部研修に呼ばれたって本当か？」
「何で知ってるんだ？」
「やっぱりそうなのか？いや噂になってたから直接聞いてみたんだ。ここ2、3日のお前の成果はすごいからな。」
「たまたまだよ。」

今日も午前中の外回りで契約を1件ゲットしたユウヤは午後の商談でも、相手の企業からプレゼン内容を絶賛された。会議でも新商品の内容がすぐに理解できたユウヤは不明点に対して説明を求めたり、改善点を思いついては提案していった。まるで凄腕営業マンのように。

「小林君。幹部研修はこの土日でやるから頼んだよ。」
「はい。わかりました。頑張って部長の期待に応えれるようにします。」

幹部研修はこの土日に東京の本社で行われるようだ。今日は木曜日なので、明日、飛行機で東京に向かいホテルで1泊する。その後土曜日日曜日に本社で幹部研修を行う事となった。

（研修って土日にあるんだな。せっかくの休みに仕事ってちょっとだるいな～。）
そんな事を考えていると、考えている事がバレたのか。
「安心しろ小林君。研修は土日だが、その次に月曜日と火曜日は休みにしてかまわないから。東京で観光してきてもいいぞ。」
「部長。ありがとうございます。」

（月曜日と火曜を休みにしていいなら幹部研修全然ありだな。でも明日から東京かから・・・今日家帰って寝て異世界で4日過ごすだろ。戻ってきて金曜日は東京のホテルだから異世界には行けない。土曜日と日曜日も東京のホテルだから異世界にはいけないから異世界4日行って、こっちで4日過ごして、異世界の流れになるんだな・・・）

自宅で寝た時でないと異世界にはいけなかったので、東京出張中は異世界に行けないのだった。ユウヤは幹部研修については前向きだったが、異世界にいけないので東京出張に関しては少しだけ気分が乗らなかった。

（とりあえず家に帰ったら、寝るまでに異世界で4日間どう過ごすか考えよう。直近で言えば、幹部研修があるから少しでもレベルを上げて知力の数値を上げておきたい。さすがに幹部研修に行って期待外れだなとは思われたくないからな。最悪スキルポイント使ってでも知力を上げたいな。）

ユウヤは次の異世界4日間で知力を上げる事を決めて、会社を後にした。家についたユウヤは一人で食事をしながら4日間でどうやって知力の能力を上げるか考えていた。

（さてどうするかな。転移でテヘランに戻って中級ダンジョンを再度攻略するってのがまず一つだな。前回の中級ダンジョンの時の素材をまだ売ってないけど、テヘランのギルドには顔出せないよな。どうしているの？ってなるもんな。って事はテヘランに転移するにしてもしないにしても朝一で王都のギルドに行って素材を売るのは確定だな。その後、どうするか・・・王都にもダンジョンはあるだろうからそっちに行ってもいいんだろうけどどのレベルのダンジョンがあるかだよな～。

中級以上の上級ダンジョンとかに行ってもいいけどダンジョンばっかりじゃなかなか冒険者ランクが上がらないんだよな～。中級ダンジョンを攻略したら冒険者ランクは上がるだろうけど・・・魔物討伐系の依頼でいいのがあれば受けるのも一つの手だよな。それだと冒険者ランクを上げる事はできる。後はどの程度の魔物かって事と王都からどれぐらい離れてるかって事だよな。離れすぎてたら移動に時間がかかるもんな～。

盗賊関係の討伐もいいかもな。お尋ね者って感じの懸賞金がかかってるのがあれば狙ってもいいかもな。これだと冒険者ランクとお金が手に入るしな。ちょっと盗賊とか怖いけど今度必要になってくるもんな～・・・）

ユウヤが異世界でしなければいけない事は魔王の討伐なので、その為の戦力アップは必須である。戦力アップする事が今回はこっちでの幹部研修での結果にもつながると思っているのでユウヤはどうすれば4日間で一番知力を上げる事ができるか考えていた。

（まあ朝一ギルドに行って、依頼を確認してからだな。しばらく向こうではお金には困らないから、ギルドで確認して一番成長できる方法で頑張って見るか。）

ユウヤは異世界での行動を決めて眠りについた。