寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

文字の大きさ
上 下
43 / 90

第43話 出張命令は期待の表れ!?

しおりを挟む
目が覚めると現実世界だった。
「は~。今回の異世界は退屈だったな。護衛依頼って報酬はいいけど期間が長いのがネックだったな。今日の晩から異世界に行っても、次も4日間護衛だもんな。次も我慢だな。まあ王都につけば色々できるから今は我慢って感じか。よし仕事行くぞ。」

ユウヤは準備を終えて会社に向かった。
会社で仕事をしていると、知力が上がった効果なのか契約がバンバン取れてしまった。
(おいおい。今日も契約が2件取れてしまったぞ。いつもなら月に1件とれればいい方だったのに今月もう3件目だぞ。しかもその内2件は大口だし・・・俺って異世界行ってから変わっちゃったのかな??)

仕事のスピードも上がり、いつもは定時に仕事が終わる事がなかったが、今日は定時になる頃にはやるべき仕事が終わっていた。余裕が出たので明日からの仕事の段取りをしていると部長から声がかかった。
「小林君、ちょっといいかな??」
「はい」

部長に呼ばれて応接室に入るユウヤ。そこで部長から衝撃の話をされる事となった。
「小林君の最近の仕事ぶりは非常にすばらしい。そこでだ。今度東京で幹部を集めた研修があるんだが小林君も一度参加してみないか?」

それは部長からの幹部生の研修会への参加の依頼だった。
「幹部研修に私がですか?でも今までそんな重要な研修に参加した事なんてないですよ。」
「ああ。たしかに君は今までパッとしなかったからそういう研修にも参加していなかった。だがここにきて一皮むけたと私は思っている。幹部研修に参加して更に成長してもらいたいと思っているんだ。ちなみに研修を受けて昇進すれば給料も上がるぞ。」

(お~。たしかに昇進すれば給料上がるよな。借金もあるし給料アップは魅力だ。異世界で稼がなくても年収1000万とかいけるのか・・・。いやいやそれは考えすぎだろ!幹部候補生が何人いるとおもってるんだ。運がよかっただけかもしれないだろ!まあでも一度幹部研修に参加してみるのも悪くはないか・・・・参加してみてどう思うかだな。)

普段のユウヤなら幹部研修の誘いなど、必ず断っただろう。だが、異世界に行くことになってからユウヤは考え方や性格が変わってきていた。異世界小説の主人公のように自分は特別なのかも??他の人とは違うのかも?と思い始めていた。たしかに異世界では順調にレベルアップしてゲームの主人公の様にふるまっている。仕事でも昨日からのユウヤは今までが何だったんだ!?ってぐらいの成果を出しているのでそう思うのもしかたのない事だった。

「部長。わかりました。一度参加してみようと思います。」
「本当か!?よしじゃあ幹部研修の参加者に小林君を追加しておこう。がんばってくれよ。」
「はい。わかりました。」

その日は部長の話が終わった後、仕事を終え帰宅した。
「あ~今日も良い一日だったな~。異世界が護衛任務で暇な分、現実世界は充実していたな。どっちもずっとこんな感じだったらいいのに・・・」

ユウヤはその日は10時に就寝し、異世界の護衛任務に向かって行った。

1日目~4日目
護衛任務で馬車の後ろを歩く→昼の食事をする→再び歩く→野営する。炎の絆と仲を深める。
護衛任務で馬車の後ろを歩く→昼の食事をする→再び歩く→野営する。炎の絆と仲を深める。
護衛任務で馬車の後ろを歩く→昼の食事をする→再び歩く→野営する。炎の絆と仲を深める。
護衛任務で馬車の後ろを歩く→昼の食事をする→再び歩く→野営する。炎の絆と仲を深める。

全く何もイベントの起こらない4日間でユウヤのストレスはマックスだった。
(もう絶対護衛依頼は受けない。なんだこの4日間歩き続けるのは。罰ゲームか!?王都についたらゆっくり休みたい!!!)

1週間の護衛任務を終えてユウヤ達は王都に無事にたどり着いた。
「護衛ありがとうございました。」
Z商会に御礼を言われ、ユウヤ達のパーティと炎の絆のパーティはギルドに依頼完了の報告をし報酬を得ていた。ちなみに報酬額は700ゴールドだった。

(は~護衛するだけで700ゴールドはお得だと思ってたけど経験してみるとかなり効率が悪いな。ダンジョンに1週間籠ってたら10倍は稼げたぞ。まあギルドへの貢献を考えると1度はしておかないといけないからそれでよしとするか。でももう絶対護衛任務は受けん!!!)

護衛任務の辛さを経験したユウヤは再度もう護衛任務は受けない!と心に誓った。
「ルリ、エミリ。今日はもう疲れた。ずっと歩きっぱなしだったし道中ずっと暇だったから体力的にも精神的にもクタクタだ。早く宿屋を取って休もうか」
「そうですね。魔物もあまり出てきませんでしたし。あれだったら走って王都に向かった方が良かったかもしれませんね。」
「私もそう思います。でもユウヤ様の転移があればこれからは王都から離れてもいつでも戻って来れますからそれだけでもよかったと思います。」
「まあそれはそうだな。」

疲れ切ったユウヤ達は早めに宿をとって早めに就寝した。

残金・・・7200ゴールド
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。 転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。 こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり 授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。 ◇ ◇ ◇ 本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。 序盤は1話あたりの文字数が少なめですが 全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...