寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

文字の大きさ
上 下
32 / 90

第32話 5-2日目 Dランク冒険者への昇格&大金ゲット

しおりを挟む
ダンジョンを攻略したユウヤ達はダンジョンを出る事なく、30階層の安全地帯で一夜を過ごしていた。なぜなら、街にもどってもギルドは夜なので素材の買取受付を終えているだろう。無一文のユウヤは宿に泊まる事ができないからだ。

朝からダンジョンの転移魔方陣で外に出てギルドに向かうユウヤ達。
「今日はギルドで初級ダンジョンの攻略を報告して素材を売却する。5日間ぐらいダンジョンにいたから金額も相当なモノになってるだろう。前に1人でダンジョンに行った時は1万ゴールドぐらい稼げたから2万とか3万とか稼げたんじゃないかと思ってる。」

「ユウヤ様。すごいです。」
「はい。ユウヤ様だいたい月に1,000ゴールドもあれば十分過ごす事ができるんですよ。一気に大金持ちですね。」

「まあ出ていくお金も多いからな。」
(現実世界に戻ると円に変わってこっちでは無一文になるもんな。3万ゴールドならあっちの世界で30万か~。たしかに1カ月の給料ぐらいにはなるな。ただ、そのまま異世界にくると3,000ゴールドに変わるもんな・・・)

「それに今日は稼いだお金で二人に新しい装備を買って、アクセサリーを見て、豪勢な食事をしたいと思う。攻略のお祝いだな。だからまずはギルドで換金だ」

「「はい」です」

ギルドについたユウヤ達は受付のマリーさんに初級ダンジョン攻略の報告をした。
「マリーさん初級ダンジョン攻略してきました。」
「えっ!?ユウヤさん。もう初級ダンジョン攻略したんですか?」
「はい。ソロじゃなくてパーティを組んだのでダンジョンに籠ってレベル上げして昨日最奥のミノタウロスを倒してきました。」

「え~~~!!??。ユウヤさん冒険者ランクEですよね。初級ダンジョンってEランクの冒険者がパーティ組んで1年ぐらいかけて攻略するものなんですよ。」
「ユウヤ様。普通冒険者はダンジョンであんなに魔物を狩りません。治癒魔法も貴重なのであまり使い手がいないので、攻略速度も速くないです。なのでユウヤ様が規格外なのです。」
エミリがこそっとユウヤに耳打ちした。

(なるほど。たしかに冒険者って毎日依頼をするイメージがないよな。稼いだらお金がなくなるまで休む。ダンジョンもゆっくり安全な所を進むって感じか。俺の場合仕事のイメージだったからひたすら毎日依頼受けたし、ダンジョンでもゲームのイメージだから魔物を見つけて倒してレベル上げる。って感じでやってたな。)

異世界の人間とユウヤでは常識に差異があった。

「まあルリとエミリが優秀だったんで早く攻略できた感じです。」
マリーさんからジト目で見られるがさらっと受け流した。

「そういう事にしといてあげます。じゃああっちの部屋で攻略証明のミノタウロスを出してくれますか?確認しますので。あとユウヤさんの事だから他の素材もたくさんあるんでしょう?それもまとめて査定するので一緒に出してください。」
「はい。わかりました~」

ユウヤはミノタウロスを含め、ダンジョンで得た素材を全て解体部屋に出した。
「これで全部です。」
「!!!こんなにあるんですか??まあ解体してくれてるからありがたいですね。」
「はい。ルリが解体スキルを持ってるので解体しておきました。ギルドの手間を少しでもはぶこうと思いまして。」
「ありがとうございます。助かります。」
(本当は解体料の節約の為だけど、本当の事を言う必要なないよな。)

「では査定してきますのでしばらくお待ちください。」
マリーさんが査定に行ったのでユウヤ達は隣の酒場で果実酒を飲みながら次に行く武器屋について話していた。

「ルリは良い短剣があったら買ってもいいな。初心者用で俺が持ってた短剣だからもっと良い短剣が普通に売ってると思うしな。エミリは杖と弓矢だな。良い装備があれば買い換えたいな。俺は片手剣か~。結局稼いでも良い物を買ったらすぐにお金なくなるな。」

「ルリは今の短剣でも大丈夫なのです。」
「私も!!ユウヤ様が買ってくれた杖と弓で十分戦えてます。」

「そういってくれるのはうれしいが、武器や防具はそのまま戦力が上がるし安全性も上がる。ここでけちって命を落としましたじゃ洒落にならないからな。できれば無理してでも買っておきたいんだ。」

「「ありがとうございます。」」
3人で色々話していると査定が終わったのか受付のマリーから声がかかった。

「ユウヤさん査定が終わりました。」
「おっ終わったみたいだな。じゃあ行くか」
ユウヤ達はマリーの元に行き査定について詳細を聞いた。

「まずはユウヤさん。ランクがDランクに昇格です。おめでとうございます。これで駆け出し卒業です。Dランク冒険者は一人前の冒険者です。」
「ありがとうございます。」
「ちなみに歴代最速ですよ。」
(おお歴代最速か。素直にうれしいな。こっちの世界でがんばった事が評価されたって事か。現実世界では評価される事なんて全然ないからな~。)

「それとこちらが今回の査定金額です。35,000ゴールドです。ユウヤさん。一気にお金持ちですね。奴隷2人もいるんですから使いすぎないようにしてくださいね。」
「すごい!!??そんなになったんですね。ありがとうございます。今日はちょっと色々買って攻略パーティをしようと思ってますが、あまり使いすぎないようにします。」

ダンジョン攻略で35,000ゴールドを得たユウヤ達は武器や防具、アクセサリーを買う為、ギルドを後にした。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。 魔物が跋扈する異世界で転生する。 頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。 《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。 ※以前完結した作品を修正、加筆しております。 完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

処理中です...