寝ている間は異世界転移!?寝ている間にできる簡単なお仕事です

ベルピー

文字の大きさ
上 下
11 / 90

第11話 3-1日目 ダンジョン⁉思っていたより過酷かも

しおりを挟む
宿屋で目を覚ましたユウヤは、サクッと準備をして宿屋を出た。昨日の時点で今日の宿が必要ない事を伝えていたので、前回のように無一文でも安心だ。

ギルドについて、マリーさんに挨拶した。
「マリーさん。おはようございます。今日は前に言ってた初級ダンジョンに行ってみようかと思ってます。初級ダンジョンについて教えてもらえますか?」

「ユウヤさん。おはようございます。ダンジョンに挑戦するんですね。わかりました。初級ダンジョンは30階層からなるダンジョンで10階層と20階層と30階層にそれぞれボスと呼ばれる魔物がいます。出現する魔物はゴブリン系が一番多く、ウルフ、スライム、コボルト、アント、オークです。2階層事に魔物のレベルが上がっていくので1階層と2階層は魔物のレベルが1で3階層と4階層がレベル2です。ここまでは良いですか」

(なるほど。初級ダンジョンは30階層なんだな。で30階層はボスが出るから29階層はレベル15の魔物が出ると。なるほど西の森はだいたいレベルが1~8ぐらいの魔物だったから、初心者用のダンジョンって事か。今の僕はレベル10だから20階層ぐらいまではいけるかな。)とダンジョンの事について整理しながら、

「はい。大丈夫です。ちなみにダンジョンに入ったら、どうやって出るんですか?」

「はい。15階層でワープゾーンがありますので、そこで戻る事が出来ます。あとは30階層のボスを倒すと同じくワープゾーンがありますので、戻る事が出来ます。一応最下層にダンジョンのコアがあるんですが、これを壊すとダンジョンが消滅してしまうのでくれぐれも壊さないでください。」

(なるほど、ダンジョンコアがあるのと転移魔方陣があるのは異世界あるあるだな。)

その後も安全地帯の事や魔石の価格などを教えてもらい、僕はダンジョンへと足を運んだ。

「ここがダンジョンか~。テンプレだったら草原エリアとか迷宮エリアとか色々あるけど、ここはオーソドックスな洞窟タイプの迷宮エリアって感じだな」

ダンジョンに足を踏み入れると所々に火がともっていた。真っ暗で松明をつけないと進んでいけないという事ではなさそうだ。通路も広く、冒険者が5人は横に並んでも通れそうな感じだ。

「オートマッピングは自動でマッピングしてくれるから、とりあえず気配察知を使いながらひたすら進んでいくか。初級ダンジョンは罠がないってマリーさんが言ってたからその点を気を付ける必要はないけど、罠回避のスキルは今回は無駄になったな」

僕はひたすら進んで行った。分かれ道の度に右方向に進み、行き止まりだったら戻って左に進み、魔物はレベル1のゴブリンやスライムだったから剣で瞬殺していった

「魔物のレベルは1だから特に問題はないけど、2階層におりる階段の場所がわからないのはしんどいな。しかも行き止まりだったらどっと疲れるし、ゲームだったら十字キーを押したら勝手に進んでいくし、ダッシュとかして移動スピード上げてたけど実際にやってみると、思うように進まないもんだな」

1階層で1時間程進むと2階層への階段を見付けた。

(1階層に1時間とか時間掛かりすぎだよな。ゲームなら5分で次に降りれるぞ。これはちょっと走ったりしながら進んだ方がいいかも。魔物も10階層ぐらいまでは相手にならないだろうからな。でないと30階層行くまでに1週間ぐらいかかりそうだ。他の冒険者はどうやっているのだろう)

実は初級ダンジョンの地図がギルドで売られていたのである。実際は1回目のダンジョン探索で色々つらさが分かった冒険者には地図を販売している。マリーさんが伝え忘れていたのではなく、次のダンジョン探索の時に地図を案内するつもりだったのだ。

その事を知らないユウヤは2階層に降りるとダッシュでダンジョンを進んでいった。

(ゲームだったらレベル上げとかはMP温存してたし、マジックポーションもなるべく使わず進めていたけど、実際はそんな事言っていられないな。MPは170あったからファイヤーボールも85回は使えるし、出てきた敵は魔法で瞬殺して取り合えず10階層まではがんばろう)

走る、走る、走る、魔物を見つけては「ファイヤーボール」で瞬殺。落ちた魔石を拾ったら又走る、走る、走る、分かれ道はまずは右へ、行き止まりだったら引き返すを繰り返しながらユウヤはダンジョンの5階層まで下りて行った。

(疲れたな~。途中で冒険者パーティを何組か見かけたが、ちょっと話とかしてみた方がよかったかな。気まずかったから見付けたら隠れるように別の道に行ったもんな~)

ダンジョンにはユウヤ以外にも冒険者パーティが当然のように何組もいる。下に降りる階段までの道は行く通りもあるので、別の冒険者パーティと別のルートを通ってもダンジョンは進んでいけるのである。

(おっこの部屋は光ってるぞ。って事はここが安全地帯だな。走り疲れたしちょっと休憩するか)

マリーさんに言われてた安全地帯の特徴がある部屋があったので、休憩しようと部屋に入ったユウヤだが、そこには別の冒険者パーティが休憩していた・・・
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

月が導く異世界道中

あずみ 圭
ファンタジー
 月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。  真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。  彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。  これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。  漫遊編始めました。  外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 ***************************** ***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。*** ***************************** マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。 魔物が跋扈する異世界で転生する。 頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。 《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。 ※以前完結した作品を修正、加筆しております。 完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

処理中です...