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第4章 ゼンパンの素質とウィークリーガチャ
第172話 グレイ教団の本拠地はやはり・・・
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魔法が使えなくなる薬の治療薬を手に入れたラッキー達は、ランドルトとともに学園長室を訪れていた。
「学園長、今よろしいでしょうか?」
「入ってきてよいぞ。」
「失礼します。学園長、その後捕まえた者からは情報が得られましたでしょうか?その詳細を教えてほしいのと、ランドルトさんが治療薬を作りましたのでその報告に来ました。」
「治療薬ができたのか!?」
「ラッキー君が持ってきてくれた万能薬草のお陰だけどね。」
「なんじゃと・・・。いやこっちも尋問の結果を話さんといかんな。こっちに座ってくれ。」
ラッキー達は、学園長に言われ席につく。そして、ランドルトさんが作った治療薬について話した。数が限定的で15本しか作れなかった事も。
「なるほどのぉ。じゃがランドルトよ。よくやった。治療薬ができればグレイ教団など恐れる敵ではない。それに本拠地もわかったしのぉ。」
「本当ですか?」
「ああ。しっかりと尋問したからな。やはり本拠地はレッドブルー教団の地下じゃった。それでラッキーさん達が発見した倉庫にできた薬を運んでおるようじゃ。治療薬はどうやら量産しておらんようで、倉庫にはないようじゃ。」
「やっぱりあそこか・・・でも学園長。俺達レッドブルー教団には見学に行きましたが、その時は怪しい素振りすら見せませんでしたよ。」
「そのようにしておるのじゃろ。表向きは普通の魔法研究所じゃからのぉ。じゃがその辺も大丈夫じゃ。地下への別の入り口がある事もちゃんと聞き出しておるからな。」
「じゃあ?」
「うむ。そこから地下のグレイ教団を襲撃する予定じゃ。それでラッキーさん。あなた達への依頼はこれで達成じゃ。あなた達への依頼はグレイ教団の調査じゃからな。十分の成果を出しておる事じゃしな。」
「そうですか・・・。学園長。俺達も襲撃に参加する事はできませんか?ここまできたら俺達も手伝いたいんです。俺には転移魔法があります。いざという時にも役立つと思います。」
「うむ・・・そうじゃのぉ・・・」
(ここまできたんじゃ。ラッキー達の事は神獣様より聞いておるし、手伝ってもらった方が確実じゃな。)
「わかった。お主達にも手伝ってもらうとしよう。」
☆☆☆
そこからの動きは速かった。学園長が女王陛下の元へ向かい詳細を報告。その後、学園長をトップとした冒険者軍団と王城の騎士軍団とで
グレイ教団を襲撃した。学園長と冒険者を含むラッキー達は地下へ向かい、騎士達は正面から入っていき、レッドブルー教団を抑えつけた。
はげしい攻防が予想されたが、そんな事はなく、騎士によってレッドブルー教団は大人しくなり、地下のグレイ教団も学園長が使う魔法の前にすぐに無力化された。
ラッキー達の調査のお陰で脅威がなくなったグレイ教団は一夜にして滅んだのであった。
☆☆☆
グレイ教団討伐の件が評価されラッキー達はBランク冒険者となった。
「ラッキーさん。今回は助かったのじゃ。お主達のお陰でフランダルは救われた。女王陛下もお礼を言っておったぞ。」
「いえいえ。俺達は冒険者です。依頼を受ければなんだってしますよ。それにしても俺達はCランクなのに、女王陛下の依頼をよく俺達に依頼しましたね。」
「ああ、ラッキーさん達には言ってなかったな。実はこの国の神獣様がラッキーさん達を紹介してくれたのじゃ。」
「神獣様!?・・・ですか?」
「うむ。実は見事解決したなら神獣様の元へ来いと言われておってな。ラッキーさん達には是非とも我が国の神獣様に会っていただきたいんじゃ。」
(神獣様か・・・たしかフェンリル様が言ってたな。たしかにこの国で神獣様に会いに行こうと思ってたけど、まさか向こうから言ってくるとは・・・フェニクス様?だったよな。)
「神獣様というのは、フェニクス様の事ですか?」
「なっ!?貴方達はフェニクス様をご存じなのですか?」
「あ、いえ。アルカディアにフェンリル様という神獣様がいるんですが、その方にフランダル魔法国にはフェニクス様という神獣様がいると伺ってたんです。元々この国に来たのは魔法を学ぶのと共に、フェニクス様に会う目的もありましたので。」
「そうだったんですね。それなら丁度いいですね。ラッキーさん達の実力ならそんなに時間がかからずにフェニクス様に会う事ができると思いますよ。がんばってくださいね。あっ、もし必要ならストリンガーさんとドルチェさんを連れて行ってもいいですよ。」
「ん?どういう事ですか?フェニクス様はどこにいるんでしょうか?」
「あれ?それは聞いてないんですか?会う為にこの学園で魔法の力を磨いていると思ったんですが・・・」
「どういう事ですか?」
「フェニクス様がいるのはこの学園の地下ダンジョンです。地下77階の不死鳥の間なのじゃ。私はここの学園長としてフェニクス様と念話で話をする事ができるのじゃが、本来はそこまで辿りつかないと会う事もできない。S級の冒険者がようやく到達できるレベルといったらわかりやすいかのぉ。」
冒険者ランクがBに上がったと思ったのもつかの間、フランダル魔法国にいる神獣フェニクスの住処はSランクの冒険者でようやく到達できる場所だった。ラッキー達は神獣フェニクスに会う為にダンジョン探索を始めるのだった。
「学園長、今よろしいでしょうか?」
「入ってきてよいぞ。」
「失礼します。学園長、その後捕まえた者からは情報が得られましたでしょうか?その詳細を教えてほしいのと、ランドルトさんが治療薬を作りましたのでその報告に来ました。」
「治療薬ができたのか!?」
「ラッキー君が持ってきてくれた万能薬草のお陰だけどね。」
「なんじゃと・・・。いやこっちも尋問の結果を話さんといかんな。こっちに座ってくれ。」
ラッキー達は、学園長に言われ席につく。そして、ランドルトさんが作った治療薬について話した。数が限定的で15本しか作れなかった事も。
「なるほどのぉ。じゃがランドルトよ。よくやった。治療薬ができればグレイ教団など恐れる敵ではない。それに本拠地もわかったしのぉ。」
「本当ですか?」
「ああ。しっかりと尋問したからな。やはり本拠地はレッドブルー教団の地下じゃった。それでラッキーさん達が発見した倉庫にできた薬を運んでおるようじゃ。治療薬はどうやら量産しておらんようで、倉庫にはないようじゃ。」
「やっぱりあそこか・・・でも学園長。俺達レッドブルー教団には見学に行きましたが、その時は怪しい素振りすら見せませんでしたよ。」
「そのようにしておるのじゃろ。表向きは普通の魔法研究所じゃからのぉ。じゃがその辺も大丈夫じゃ。地下への別の入り口がある事もちゃんと聞き出しておるからな。」
「じゃあ?」
「うむ。そこから地下のグレイ教団を襲撃する予定じゃ。それでラッキーさん。あなた達への依頼はこれで達成じゃ。あなた達への依頼はグレイ教団の調査じゃからな。十分の成果を出しておる事じゃしな。」
「そうですか・・・。学園長。俺達も襲撃に参加する事はできませんか?ここまできたら俺達も手伝いたいんです。俺には転移魔法があります。いざという時にも役立つと思います。」
「うむ・・・そうじゃのぉ・・・」
(ここまできたんじゃ。ラッキー達の事は神獣様より聞いておるし、手伝ってもらった方が確実じゃな。)
「わかった。お主達にも手伝ってもらうとしよう。」
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そこからの動きは速かった。学園長が女王陛下の元へ向かい詳細を報告。その後、学園長をトップとした冒険者軍団と王城の騎士軍団とで
グレイ教団を襲撃した。学園長と冒険者を含むラッキー達は地下へ向かい、騎士達は正面から入っていき、レッドブルー教団を抑えつけた。
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ラッキー達の調査のお陰で脅威がなくなったグレイ教団は一夜にして滅んだのであった。
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「ラッキーさん。今回は助かったのじゃ。お主達のお陰でフランダルは救われた。女王陛下もお礼を言っておったぞ。」
「いえいえ。俺達は冒険者です。依頼を受ければなんだってしますよ。それにしても俺達はCランクなのに、女王陛下の依頼をよく俺達に依頼しましたね。」
「ああ、ラッキーさん達には言ってなかったな。実はこの国の神獣様がラッキーさん達を紹介してくれたのじゃ。」
「神獣様!?・・・ですか?」
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(神獣様か・・・たしかフェンリル様が言ってたな。たしかにこの国で神獣様に会いに行こうと思ってたけど、まさか向こうから言ってくるとは・・・フェニクス様?だったよな。)
「神獣様というのは、フェニクス様の事ですか?」
「なっ!?貴方達はフェニクス様をご存じなのですか?」
「あ、いえ。アルカディアにフェンリル様という神獣様がいるんですが、その方にフランダル魔法国にはフェニクス様という神獣様がいると伺ってたんです。元々この国に来たのは魔法を学ぶのと共に、フェニクス様に会う目的もありましたので。」
「そうだったんですね。それなら丁度いいですね。ラッキーさん達の実力ならそんなに時間がかからずにフェニクス様に会う事ができると思いますよ。がんばってくださいね。あっ、もし必要ならストリンガーさんとドルチェさんを連れて行ってもいいですよ。」
「ん?どういう事ですか?フェニクス様はどこにいるんでしょうか?」
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