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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第147話 ラッキーを見守る神界では・・・
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「覚醒の宝玉を手に入れたわね。ただでさえミラの素質は超激レアなのに、レベルが上がったら更にヤバくなるわね。」
「ラッキーさん、強くなった。」
「そうね。プレミアムガチャスキルで転移魔法を当てたのはラッキーの運によるものね。転移魔法ってラッキーがしているように使ってれば距離は伸びるけど、ピンポイントでの移動って難しいのよね。そこを行った事のある所を距離関係なく転移できるようになるなんて・・・世界中探してもできるのってラッキーだけよ?」
「うん。ラッキーさん、どんどんすごくなる。」
「そうね。それにアークドラゴンが言ってくれたから、調子に乗る事もなさそうだし一先ず安心ね。」
(ラッキーはミラの素質を持ってるから、今後色々な事に巻き込まれるわ。まだ今のラッキーじゃ全ての対処ができない。転移魔法で移動できるようになったのは大きいけど実力はまだまだだわ。フェンがその辺を言ってくれればいいんだけど・・・)
「マイ。安心するのは早いわよ。」
「ジュン。どういう事?」
ミラとマイがいつものようにラッキーの事を見守っていると、マイの妹で、ミラの姉のジュンが現れた。
「ラッキーを襲った魔物化する種、それにガイアの王妃を襲ったパンドーラの呪い。それ以外にもおかしな問題が世界各国で起こっていたわ。」
「それは本当なの?」
「ええ。人間の魔物化、呪い、伝染病、モンスターの氾濫など、同時期に起こるのはちょっとおかしいわね。しかも、アルカディア国、サラマンダ連合国、ガイア王国、フランダル魔法国の四国で起きていてロシアン帝国では何も起こってないわ。」
「何も起こってない?そんな事がありえるの?」
「そうね。伝染病やモンスターの氾濫なんかは普通、何年、何十年周期に起こるモノだから単純に時期が違うって言う予想もできるけど、帝国以外に起こって帝国に起きてないって言うのはちょっとおかしいわね。」
「それって帝国が何かしてるって事?」
「そこはまだわからない。だけど何かが起こってるのは確かね。全てがラッキーの周りで起こってるわけじゃないけど、今後もラッキーの周りで何かが起こる可能性は高いと思うわ。」
「なるほど・・・」
「ラッキーさんなら大丈夫。」
「「ミラ?」」
「ラッキーさんなら全て解決してくれる。今までもそうだった。」
「・・・そうね。ミラが信じるようにラッキーはどんな問題も解決してきたものね。実家の追放から始まって、マリアの婚約者問題。メルトの魔物化にガイアの王女様の呪い、それに覚醒の宝玉まで。」
「うん。」
「次は原初に森に行ってフェンに会うと思うけど、フェンなら更にラッキーを成長させてくれると思うわ。それに転移魔法で移動もすぐにできる。アークドラゴンの言うように言った事のある場所への転移は隠すだろうけど、ガイアにアルカディア、サラマンダ連合国へは一瞬で行けるわ。何かあってもラッキーならどうにかするかもね。」
「どういう事だい?」
マイはジュンにラッキーに起こった事を説明した。
「なるほど。ラッキーは覚醒の宝玉を使ったんだね。それに転移魔法のランクアップか。ゼンパンの素質もとても興味深いね。ただ、どうにもラッキーが成長すればするほど、それに対応するようにおかしな事が起こってる気がするんだよね~。」
「それって・・・」
「ええ世界はバランスを取っているって事よ。この事はマイも知ってるでしょ。」
「ええ。だけどラッキー一人に対してそれってさすがに変じゃない?」
「そうとも言えないよ。ラッキーはこの世界で一番の素質持ちだ。それがこの世界に生まれたんだ。それに対応する素質がない以上、総合的にそれに対応するモノが起こる可能性はあるだろ。」
「・・・」
(そういう事なの・・・でもそれじゃあラッキーは今後も問題事に遭遇するし、せっかくミラがラッキーの為に素質を与えたのに、ラッキーを苦しめる事になるんじゃ・・・)
「姉さん心配ない。ラッキーさんは負けない。」
「ミラ・・・。そうねラッキーを信じましょ。」
「ふふふ。さすがミラだね。私も引き続き調べてみるよ。今はまだ帝国の動きはないけど、さすがに帝国と四国の戦争は避けたいところだからね。そんな事になるとどれほど被害があるかわからない。一大事であれば神の介入もありえる。情報は集めるに越したことないだろ。」
「ジュンお願い。私も父さんに聞いてみるわ。直接介入ができなくても信託を通じて、ラッキー達に異変を知らせる事もできるだろうし。」
(普通なら勇者以外が覚醒の宝玉を使う事もなかった。ラッキーが覚醒の宝玉を使う事になったのも何かの運命・・・私達はいつでも下界に介入できる立場にない。だけどここぞという時は介入できるように準備しておかないと。ラッキーのこれからの行動は見過ごせないわね。)
「私がラッキーさんをずっと見てるから大丈夫。」
(神の私が神頼みってすごく変だけど、神様・・・ラッキーを、ミラの為にもラッキーに何かあっても見守ってください。)
そうして、ミラ、マイ、ジュンの3人はガイア国からアルカディアに向かう
ラッキーを見守るのだった。
「ラッキーさん、強くなった。」
「そうね。プレミアムガチャスキルで転移魔法を当てたのはラッキーの運によるものね。転移魔法ってラッキーがしているように使ってれば距離は伸びるけど、ピンポイントでの移動って難しいのよね。そこを行った事のある所を距離関係なく転移できるようになるなんて・・・世界中探してもできるのってラッキーだけよ?」
「うん。ラッキーさん、どんどんすごくなる。」
「そうね。それにアークドラゴンが言ってくれたから、調子に乗る事もなさそうだし一先ず安心ね。」
(ラッキーはミラの素質を持ってるから、今後色々な事に巻き込まれるわ。まだ今のラッキーじゃ全ての対処ができない。転移魔法で移動できるようになったのは大きいけど実力はまだまだだわ。フェンがその辺を言ってくれればいいんだけど・・・)
「マイ。安心するのは早いわよ。」
「ジュン。どういう事?」
ミラとマイがいつものようにラッキーの事を見守っていると、マイの妹で、ミラの姉のジュンが現れた。
「ラッキーを襲った魔物化する種、それにガイアの王妃を襲ったパンドーラの呪い。それ以外にもおかしな問題が世界各国で起こっていたわ。」
「それは本当なの?」
「ええ。人間の魔物化、呪い、伝染病、モンスターの氾濫など、同時期に起こるのはちょっとおかしいわね。しかも、アルカディア国、サラマンダ連合国、ガイア王国、フランダル魔法国の四国で起きていてロシアン帝国では何も起こってないわ。」
「何も起こってない?そんな事がありえるの?」
「そうね。伝染病やモンスターの氾濫なんかは普通、何年、何十年周期に起こるモノだから単純に時期が違うって言う予想もできるけど、帝国以外に起こって帝国に起きてないって言うのはちょっとおかしいわね。」
「それって帝国が何かしてるって事?」
「そこはまだわからない。だけど何かが起こってるのは確かね。全てがラッキーの周りで起こってるわけじゃないけど、今後もラッキーの周りで何かが起こる可能性は高いと思うわ。」
「なるほど・・・」
「ラッキーさんなら大丈夫。」
「「ミラ?」」
「ラッキーさんなら全て解決してくれる。今までもそうだった。」
「・・・そうね。ミラが信じるようにラッキーはどんな問題も解決してきたものね。実家の追放から始まって、マリアの婚約者問題。メルトの魔物化にガイアの王女様の呪い、それに覚醒の宝玉まで。」
「うん。」
「次は原初に森に行ってフェンに会うと思うけど、フェンなら更にラッキーを成長させてくれると思うわ。それに転移魔法で移動もすぐにできる。アークドラゴンの言うように言った事のある場所への転移は隠すだろうけど、ガイアにアルカディア、サラマンダ連合国へは一瞬で行けるわ。何かあってもラッキーならどうにかするかもね。」
「どういう事だい?」
マイはジュンにラッキーに起こった事を説明した。
「なるほど。ラッキーは覚醒の宝玉を使ったんだね。それに転移魔法のランクアップか。ゼンパンの素質もとても興味深いね。ただ、どうにもラッキーが成長すればするほど、それに対応するようにおかしな事が起こってる気がするんだよね~。」
「それって・・・」
「ええ世界はバランスを取っているって事よ。この事はマイも知ってるでしょ。」
「ええ。だけどラッキー一人に対してそれってさすがに変じゃない?」
「そうとも言えないよ。ラッキーはこの世界で一番の素質持ちだ。それがこの世界に生まれたんだ。それに対応する素質がない以上、総合的にそれに対応するモノが起こる可能性はあるだろ。」
「・・・」
(そういう事なの・・・でもそれじゃあラッキーは今後も問題事に遭遇するし、せっかくミラがラッキーの為に素質を与えたのに、ラッキーを苦しめる事になるんじゃ・・・)
「姉さん心配ない。ラッキーさんは負けない。」
「ミラ・・・。そうねラッキーを信じましょ。」
「ふふふ。さすがミラだね。私も引き続き調べてみるよ。今はまだ帝国の動きはないけど、さすがに帝国と四国の戦争は避けたいところだからね。そんな事になるとどれほど被害があるかわからない。一大事であれば神の介入もありえる。情報は集めるに越したことないだろ。」
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(普通なら勇者以外が覚醒の宝玉を使う事もなかった。ラッキーが覚醒の宝玉を使う事になったのも何かの運命・・・私達はいつでも下界に介入できる立場にない。だけどここぞという時は介入できるように準備しておかないと。ラッキーのこれからの行動は見過ごせないわね。)
「私がラッキーさんをずっと見てるから大丈夫。」
(神の私が神頼みってすごく変だけど、神様・・・ラッキーを、ミラの為にもラッキーに何かあっても見守ってください。)
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ラッキーを見守るのだった。
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