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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第144話 覚醒の宝玉
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オーディールダンジョン30階層にある隠し部屋に入ると、そこにはアークドラゴンがいた。といってもオーディールの山であったアークドラゴンと姿形と一緒だが、本人曰く、分身との事だった。
そのアークドラゴンとの試練を終え、クリフ達は覚醒の宝玉という金色に光る玉をもらった。
「これは?」
『覚醒の宝玉と言って、使ったモノの素質をレベルアップさせるアイテムさ。』
「「「「「レベルアップ!?」」」」」
『驚いたかい?そりゃそうだろう。素質がレベルアップするなんて効いた事もないだろうからね。だけど覚醒の宝玉はあんた達の目の前にあるし、効果も本当さ。』
(素質がレベルアップする?そんな事がありえるのか・・・いや、アークドラゴン様が言うんだからありえるんだろ。それよりもゼンパンの素質がレベルアップする?今でもかなりのぶっ壊れ性能なのに・・・たしかにこれは俺にとって良い物。いや良すぎる物だな。)
「ラッキー?」
「あ、ああ。俺達全員分あるんだ。アークドラゴン様も言ってるんだし使ってみよう。」
『アークおばちゃん。俺にはないのかー。』
『フェンリルの坊やはドラゴンの肉の方がいいんだろ?後で渡してあげるよ。それとアタシは霊峰にいるアークドラゴンとは違うって言ってるだろ。でもまあ一緒みたいなもんだからかまわないか。』
『おー俺はそれでいいんだぞー。ありがとうなんだぞー。アークおばちゃん。』
ラッキー、シルフィード、マリア、タルト、マフィンの5人は覚醒の宝玉を使用した。使った瞬間5人は金色の光に包まれた。
そして・・・
「・・・」
「これで素質がレベルアップしたの?」
「どうなんでしょう?特に変わった所とかありませんが?」
「僕も何もかわらないかな。」
「僕も使う前と一緒だね。」
覚醒の宝玉を使ったが、目に見える変化は何もなかった。
『ふふふ。不思議に思ってるね。だけどあんた達の素質は確実にレベルアップしてるよ。アレはそういうモノだからね。』
「・・・。」
ラッキーは何も言わないが、みんなが困惑してたのでシルフィードがアークドラゴンに尋ねた。
「アークドラゴン様。使う前と全く変わらないんですが素質のレベルアップとはどういう事なのでしょうか?」
『あんた達が何を期待したのかは想像がつくけど、あくまでレベルアップしたのは素質だよ。そうだね~わかりやすく言うなら限界が伸びたって言えばわかるかい?』
「限界・・・ですか?」
『そうさ。お嬢ちゃんの素質は森の魔導士だろ?』
「えっ!?わかるんですか?」
『もちろん。それぐらい簡単にわかるさ。森の魔導士なら目一杯努力して、風と土の複合魔法アースサイクロンを使えるぐらいだろう?』
「はい。私も資料で読んで知っています。歴代の森の魔導士は風と土の複合魔法を使い、敵を倒した。と。」
『普通はね。だけど素質をレベルアップさせたお嬢ちゃんならその上の複合魔法まで使う事ができるだろう。まあそれなりに努力はいるけどね。』
「その上の複合魔法・・・そんな魔法が存在するんですか?」
『もちろんさ。今回、覚醒の宝玉を使った事でお嬢ちゃんの素質のレベルは上がった。素質は努力しないと全く意味がないけど、努力さえすれば素質の影響は絶大だ。ちなみに森の魔導士の場合、レベルアップして努力すれば雷を操れるようになるさ。』
「雷・・・雷魔法が使えるの!?」
『雷は風魔法の派生だからね。雷を含めた複合魔法を使えるようになるにはまだまだ努力が必要だろうけど、可能性は大いにあるさ。』
「私達も皆、歴代の同じ素質保持者よりもすごくなれるのでしょうか?」
『努力次第だね。素質を持っていても、それを最大限に活かしてる人って言うのは案外少ないものさ。だけど、覚醒の宝玉を使った者達は熟練度の伸びも早い。可能性は高いね。それに・・・そこの坊主はわかってるはずだよ。』
「ラッキー様?」
「「「ラッキー?」」」
ラッキーは覚醒の宝玉を使ってから一切言葉を発していなかった。それは、覚醒の宝玉を使った時にラッキーにはアナウンスが流れていたからだ。
それは・・・
『覚醒の宝玉の使用により、ゼンパンの素質はレベル2になりました。レベル2になった事でデイリーガチャスキルを貯める事ができるようになりました。デイリーガチャスキルを7日貯める事でウィークリーガチャスキルが使えます。又、素質が被った時に上昇するステータスが50から100に上がりました。更に、レベルが上がった事で、プレミアムガチャスキルの使用が可能です。プレミアムガチャスキルはゼンパンのレベルが上がった時に使用可能なスキルです。』
というアナウンスだった。それを聞いたラッキーは、
(マジか!?レベルアップやばいな。デイリーガチャも貯められる?ウィークリーガチャ?やばいやばい。もしかして素質の確率が上がるのか?それにステータスが100上昇?嘘だろ!?それにプレミアムガチャって・・・)
シルフィード達とアークドラゴンの話を聞きながらも、ラッキーは素質のレベルアップによる効果を一人実感していたのだ。
「ごめんごめん。素質のレベルアップ。かなりやばいアイテムだな。俺のゼンパンもレベルが上がって更にやばいそかになったよ。」
「本当なの?」
「ああ。」
そう言ってラッキーはシルフィード達に流れたアナウンスの事を伝えるのだった。
そのアークドラゴンとの試練を終え、クリフ達は覚醒の宝玉という金色に光る玉をもらった。
「これは?」
『覚醒の宝玉と言って、使ったモノの素質をレベルアップさせるアイテムさ。』
「「「「「レベルアップ!?」」」」」
『驚いたかい?そりゃそうだろう。素質がレベルアップするなんて効いた事もないだろうからね。だけど覚醒の宝玉はあんた達の目の前にあるし、効果も本当さ。』
(素質がレベルアップする?そんな事がありえるのか・・・いや、アークドラゴン様が言うんだからありえるんだろ。それよりもゼンパンの素質がレベルアップする?今でもかなりのぶっ壊れ性能なのに・・・たしかにこれは俺にとって良い物。いや良すぎる物だな。)
「ラッキー?」
「あ、ああ。俺達全員分あるんだ。アークドラゴン様も言ってるんだし使ってみよう。」
『アークおばちゃん。俺にはないのかー。』
『フェンリルの坊やはドラゴンの肉の方がいいんだろ?後で渡してあげるよ。それとアタシは霊峰にいるアークドラゴンとは違うって言ってるだろ。でもまあ一緒みたいなもんだからかまわないか。』
『おー俺はそれでいいんだぞー。ありがとうなんだぞー。アークおばちゃん。』
ラッキー、シルフィード、マリア、タルト、マフィンの5人は覚醒の宝玉を使用した。使った瞬間5人は金色の光に包まれた。
そして・・・
「・・・」
「これで素質がレベルアップしたの?」
「どうなんでしょう?特に変わった所とかありませんが?」
「僕も何もかわらないかな。」
「僕も使う前と一緒だね。」
覚醒の宝玉を使ったが、目に見える変化は何もなかった。
『ふふふ。不思議に思ってるね。だけどあんた達の素質は確実にレベルアップしてるよ。アレはそういうモノだからね。』
「・・・。」
ラッキーは何も言わないが、みんなが困惑してたのでシルフィードがアークドラゴンに尋ねた。
「アークドラゴン様。使う前と全く変わらないんですが素質のレベルアップとはどういう事なのでしょうか?」
『あんた達が何を期待したのかは想像がつくけど、あくまでレベルアップしたのは素質だよ。そうだね~わかりやすく言うなら限界が伸びたって言えばわかるかい?』
「限界・・・ですか?」
『そうさ。お嬢ちゃんの素質は森の魔導士だろ?』
「えっ!?わかるんですか?」
『もちろん。それぐらい簡単にわかるさ。森の魔導士なら目一杯努力して、風と土の複合魔法アースサイクロンを使えるぐらいだろう?』
「はい。私も資料で読んで知っています。歴代の森の魔導士は風と土の複合魔法を使い、敵を倒した。と。」
『普通はね。だけど素質をレベルアップさせたお嬢ちゃんならその上の複合魔法まで使う事ができるだろう。まあそれなりに努力はいるけどね。』
「その上の複合魔法・・・そんな魔法が存在するんですか?」
『もちろんさ。今回、覚醒の宝玉を使った事でお嬢ちゃんの素質のレベルは上がった。素質は努力しないと全く意味がないけど、努力さえすれば素質の影響は絶大だ。ちなみに森の魔導士の場合、レベルアップして努力すれば雷を操れるようになるさ。』
「雷・・・雷魔法が使えるの!?」
『雷は風魔法の派生だからね。雷を含めた複合魔法を使えるようになるにはまだまだ努力が必要だろうけど、可能性は大いにあるさ。』
「私達も皆、歴代の同じ素質保持者よりもすごくなれるのでしょうか?」
『努力次第だね。素質を持っていても、それを最大限に活かしてる人って言うのは案外少ないものさ。だけど、覚醒の宝玉を使った者達は熟練度の伸びも早い。可能性は高いね。それに・・・そこの坊主はわかってるはずだよ。』
「ラッキー様?」
「「「ラッキー?」」」
ラッキーは覚醒の宝玉を使ってから一切言葉を発していなかった。それは、覚醒の宝玉を使った時にラッキーにはアナウンスが流れていたからだ。
それは・・・
『覚醒の宝玉の使用により、ゼンパンの素質はレベル2になりました。レベル2になった事でデイリーガチャスキルを貯める事ができるようになりました。デイリーガチャスキルを7日貯める事でウィークリーガチャスキルが使えます。又、素質が被った時に上昇するステータスが50から100に上がりました。更に、レベルが上がった事で、プレミアムガチャスキルの使用が可能です。プレミアムガチャスキルはゼンパンのレベルが上がった時に使用可能なスキルです。』
というアナウンスだった。それを聞いたラッキーは、
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「ごめんごめん。素質のレベルアップ。かなりやばいアイテムだな。俺のゼンパンもレベルが上がって更にやばいそかになったよ。」
「本当なの?」
「ああ。」
そう言ってラッキーはシルフィード達に流れたアナウンスの事を伝えるのだった。
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