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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第142話 オーディール30階層
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29階層でゴブリントリオを狩っていたラッキー達は、狩りを終えて帰ろうと思っていた所で、違和感のある場所を見つけた。
そこは隠し部屋になっており、そこには豪華な宝箱があった。
ラッキーは宝箱に近づき、ゆっくりと宝箱の蓋を開けた。
「これは・・・鍵?」
宝箱の中には金色の大きな鍵が入っていた。
「何が入ってたの?ってそれって鍵ね。何に使うのかしら?」
「タルト、マフィン。鍵が入ってたんだが何に使うかわかるか?」
「聞いた事もないからわからないよ。」
「僕も。」
(鍵なんだからどこかの扉を開けるんだろうけど・・・どこを開けるのかわからないと全く意味がないな。折角隠し部屋見つけたのに・・・もしかして30階層にある何かも鍵なのか?いや30階層に鍵を使う場所があるのか?今の段階じゃあ何もわからないな。)
「そうか。タルト、マフィン。オーディールで隠し部屋って良く見つかるのか?」
「そうだね。隠し部屋から宝箱が見つかったって話は聞いた事あるから、初めてって訳じゃないと思う。だけど詳細な場所とか、何が入ってたとかはわからないかな。」
「そりゃそうでしょ。そんな情報、秘蔵するに決まってるわ。」
「だろうな。全部の隠し部屋が同じような感じなら他にもあるかもって、他には言わずに自分達で探すはずだ。それに宝箱も中身が良いモノなら隠すだろ。他に知られたら先に取られるかもしれない訳だし。」
29階層でカギを見つけたラッキー達は、転移魔法で20階層の安全地帯へ戻ってきた。
そしてその夜・・・
「明日は30階層よね?鍵について調べなくていいの?」
「そうだな。気になると言えば気になるけどアークドラゴン様から言われた30階層の事も気になるからな。」
「そうですね。ラッキー様の事ですから運よく手に入れた鍵を30階層で使うかもしれませんしね。」
「それはありえるわね。ラッキーだし。」
(まあそう思うのも無理ないよな。運だけはかなり良いからな俺は。)
「明日は朝から30階層に行くの?」
「ああ。30階層には魔物が出ないんだろ?」
「うん。オーディールで唯一魔物が出ない階層みたいだよ。」
「その時点で怪しいよな。明日は1日かけて30階層を調べて見よう。アークドラゴン様は30階層を調べてみろ。と言っていた。必ず何かがあるはずだ。」
「うん。そうだね。僕達は30階層に何かあるって知ってるからそれを元に探索できるのは大きいしね。」
そして翌日、ラッキーの転移で30階層へ続く階段がある場所に移動して、早速30階層に向かった。
「これが・・・30階層・・・」
目の前には無造作に大小の岩がそびえ立っていた。見渡す限り岩以外には何もなかった。
「地図じゃ、大きな部屋ってあったけど、実際は岩が遮って周りが見えないわね。だけどここって魔物がでかいんでしょ?安全地帯と一緒じゃないの?」
「安全地帯は下に降りた31階層にあるみたいなんだ。だからここは魔物はいないけど、安全地帯のように冒険者がいないんだ。」
(更に怪しいな。31階層が安全地帯になってなかったら、30階層はボスのいない安全地帯って位置付けだったから違和感はなかったかもしれないけど、わざわざ31階層を安全地帯にしてるんだ。これは30階層に何かある。って言ってるようなもんだよな。)
「それじゃ調べようか。個別に調べるのは危ないから二手に別れよう。リルは岩の上に上がっておかしな所があるか探してくれ。」
『わかったんだぞー。』
ラッキー、シルフィールド、マリアの3人と、タルト、マフィンの2人に分かれて30階層の探索がはじまった。
「この岩山しか調べるモノがないから一つずつ調べて行くしかないけどちょっと大変ね。」
「そうですね。何かあるって言うのはわかってますが、その何かって言うのがわからないですもんね。岩山のどこかに中に入る入り口がある。とかなら調べて安いんですが・・・」
「確かに。手の届く場所なら手探りで調べれるけで、上の方は、目で注意深く見るしかないもんな。」
岩山をぐるっとまわっておかしな所がないか調べていく。昨日のように岩山の中に入れるような所はないか。上から中に入れないかはリルがそれぞれの岩山を登って確認した。
「どうだった?」
「結構調べたけどおかしい所はなかったと思うよ。」
「こっちもだ。どれかの岩山から中に入れるんじゃないかと思ったんだけど。」
「岩山しかないからそれ以外に調べる所ないものね。」
「ちょっと休憩しようか。見逃してる所があったかもしれない。休んだ後、俺達がタルト達が探した所を。タルト達が俺達の所をもう一回見るようにしよう。リルは俺達と一緒にまわってくれ。」
そして休憩後、再度手分けして探したがおかしな所は何も見つからなかった。
(どこにあるんだ・・・何かあるのは間違いないのに・・・岩山がないとすると他は・・・地面・・・もしくは・・・壁。壁か!?)
「この部屋の周りの壁を調べて見よう。はじめに岩山が目に入ったから岩山に何かあるって思ってたけど、考えてみれば壁だって怪しい。」
「!?確かにそうね。調べてみましょ。」
ラッキー達は二手に分かれて30階層の壁を調べていった。
そして・・・
「あった!!」
注意しないとわからないような所に周りと違う色の壁があったのだ。それは鍵穴の色をしていたのだった。
そこは隠し部屋になっており、そこには豪華な宝箱があった。
ラッキーは宝箱に近づき、ゆっくりと宝箱の蓋を開けた。
「これは・・・鍵?」
宝箱の中には金色の大きな鍵が入っていた。
「何が入ってたの?ってそれって鍵ね。何に使うのかしら?」
「タルト、マフィン。鍵が入ってたんだが何に使うかわかるか?」
「聞いた事もないからわからないよ。」
「僕も。」
(鍵なんだからどこかの扉を開けるんだろうけど・・・どこを開けるのかわからないと全く意味がないな。折角隠し部屋見つけたのに・・・もしかして30階層にある何かも鍵なのか?いや30階層に鍵を使う場所があるのか?今の段階じゃあ何もわからないな。)
「そうか。タルト、マフィン。オーディールで隠し部屋って良く見つかるのか?」
「そうだね。隠し部屋から宝箱が見つかったって話は聞いた事あるから、初めてって訳じゃないと思う。だけど詳細な場所とか、何が入ってたとかはわからないかな。」
「そりゃそうでしょ。そんな情報、秘蔵するに決まってるわ。」
「だろうな。全部の隠し部屋が同じような感じなら他にもあるかもって、他には言わずに自分達で探すはずだ。それに宝箱も中身が良いモノなら隠すだろ。他に知られたら先に取られるかもしれない訳だし。」
29階層でカギを見つけたラッキー達は、転移魔法で20階層の安全地帯へ戻ってきた。
そしてその夜・・・
「明日は30階層よね?鍵について調べなくていいの?」
「そうだな。気になると言えば気になるけどアークドラゴン様から言われた30階層の事も気になるからな。」
「そうですね。ラッキー様の事ですから運よく手に入れた鍵を30階層で使うかもしれませんしね。」
「それはありえるわね。ラッキーだし。」
(まあそう思うのも無理ないよな。運だけはかなり良いからな俺は。)
「明日は朝から30階層に行くの?」
「ああ。30階層には魔物が出ないんだろ?」
「うん。オーディールで唯一魔物が出ない階層みたいだよ。」
「その時点で怪しいよな。明日は1日かけて30階層を調べて見よう。アークドラゴン様は30階層を調べてみろ。と言っていた。必ず何かがあるはずだ。」
「うん。そうだね。僕達は30階層に何かあるって知ってるからそれを元に探索できるのは大きいしね。」
そして翌日、ラッキーの転移で30階層へ続く階段がある場所に移動して、早速30階層に向かった。
「これが・・・30階層・・・」
目の前には無造作に大小の岩がそびえ立っていた。見渡す限り岩以外には何もなかった。
「地図じゃ、大きな部屋ってあったけど、実際は岩が遮って周りが見えないわね。だけどここって魔物がでかいんでしょ?安全地帯と一緒じゃないの?」
「安全地帯は下に降りた31階層にあるみたいなんだ。だからここは魔物はいないけど、安全地帯のように冒険者がいないんだ。」
(更に怪しいな。31階層が安全地帯になってなかったら、30階層はボスのいない安全地帯って位置付けだったから違和感はなかったかもしれないけど、わざわざ31階層を安全地帯にしてるんだ。これは30階層に何かある。って言ってるようなもんだよな。)
「それじゃ調べようか。個別に調べるのは危ないから二手に別れよう。リルは岩の上に上がっておかしな所があるか探してくれ。」
『わかったんだぞー。』
ラッキー、シルフィールド、マリアの3人と、タルト、マフィンの2人に分かれて30階層の探索がはじまった。
「この岩山しか調べるモノがないから一つずつ調べて行くしかないけどちょっと大変ね。」
「そうですね。何かあるって言うのはわかってますが、その何かって言うのがわからないですもんね。岩山のどこかに中に入る入り口がある。とかなら調べて安いんですが・・・」
「確かに。手の届く場所なら手探りで調べれるけで、上の方は、目で注意深く見るしかないもんな。」
岩山をぐるっとまわっておかしな所がないか調べていく。昨日のように岩山の中に入れるような所はないか。上から中に入れないかはリルがそれぞれの岩山を登って確認した。
「どうだった?」
「結構調べたけどおかしい所はなかったと思うよ。」
「こっちもだ。どれかの岩山から中に入れるんじゃないかと思ったんだけど。」
「岩山しかないからそれ以外に調べる所ないものね。」
「ちょっと休憩しようか。見逃してる所があったかもしれない。休んだ後、俺達がタルト達が探した所を。タルト達が俺達の所をもう一回見るようにしよう。リルは俺達と一緒にまわってくれ。」
そして休憩後、再度手分けして探したがおかしな所は何も見つからなかった。
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「!?確かにそうね。調べてみましょ。」
ラッキー達は二手に分かれて30階層の壁を調べていった。
そして・・・
「あった!!」
注意しないとわからないような所に周りと違う色の壁があったのだ。それは鍵穴の色をしていたのだった。
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