ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

ベルピー

文字の大きさ
上 下
136 / 178
第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル

第136話 ダンジョン25階層のカウカウ

しおりを挟む
「今日から又ダンジョン攻略ね。」

「ああ。しばらくは進みながらレベル上げだな。何があるかわからないからレベル30までは上げてから30階層には進みたいな。」

「でもタルトとマフィンの話では30階層にボスはいないんですよね?」

「ああ、そうみたいだな。だけどアークドラゴン様の話じゃ、30階層を調べろって事だった。もしかしたら隠し部屋かなんかがあってそこにボスがいるんじゃないかと俺は思ってる。」

「たしかにボスがいないのは不自然だものね。」

「ああ。それでボスを倒せば、アークドラゴン様が言ってた良い物が現れるんじゃないかと思ってな。」

「だからレベル30まで上げるのね。」

「情報が全くないからボスがいるかどうかもわからない。ボスがいてもどんなボスかもわからない。なら最悪を想定しておくべきだと思うんだ。」

「たしかにラッキー様の言うように準備は入念にしておいた方がいいですね。1カ月って期限は決めてましたが絶対にその期間にしないといけないって訳じゃないですし。」

「ああ。だからここからは効率の良い場所でレベリングを優先しようと思う。ドロップアイテムがけっこう良い値段だったから多少潤ったしな。」

「それに無事に素質も手に入れたしね。」

「そうだな。節約ってあんまり効果があるとは思えないけどな。」

「そんな事ないですよラッキー様。節約ってすごい大事なんですよ。」

『俺は24階層から先に肉があるのかが気になるんだぞー』

「タルト、マフィン。24階層から先の魔物の情報を教えてくれるか?リルが肉を落とすヤツがいるか気になるんだって。」

「うん。わかったよ。」

そう言ってタルトとマフィンは24階層以降の魔物の情報を話した。

24階層 軍隊アリ 通常ドロップはアリ酸 レアドロップは砂糖
25階層 カウカウ 通常ドロップはミルク レアドロップは上質な牛肉
26階層 ベビーデーモン 通常ドロップは悪魔のしっぽ レアドロップは悪魔の心臓
27階層 岩石ロック 通常ドロップは固い石 レアドロップはゴーレムの核
28階層 ラミア 通常ドロップは蛇肉 レアドロップはラミアの皮
29階層 ゴブリントリオ 通常ドロップは上質なゴブリンの腰蓑 レアドロップは癒しの杖
30階層 ボス不在

「ありがとう。助かった。」

「魔物の情報は頭に入ってるからいつでも聞いてよ。」

『ラッキー。今日はカウカウを狩りたいんだぞー。』

(さてと後はどこでレベルを上げて行くかだな。多分5人で戦えば今のレベルなら、どの階層でもある程度はやれるだろう。だけど5人でカウカウ1体倒すなら2人でスライムを倒した方が経験値の効率はいい気がする。ならチームを2つに分けるのがいいか。なら俺、リル、マリアとタルト、マフィン、シルフィーで分けるか。)

「タルト。人気の階層と不人気の階層はどこだ?」

「人気なのは25階層のカウカウだね。逆に不人気なのは岩石ロックだね。」

(カウカウはやっぱり人気か~。まあそうだよな。だけどリルの為には行かない選択はないし。まあ行ってみてからだな。3人で倒せるなら問題ないし。あれっ?そういえばリルの扱いってどうなってるんだ?リルに行く経験値って俺達に入ってるのか?それとも従魔だから俺に入ってくる?いや、俺のレベルはシルフィー達と一緒だった。って事はリルにも経験値が入ってるって事か。)

「とりあえず今日は25階層に行って見ようか。リルの牛肉を確保しておきたいし。」

「わかったわ。」

「私もそれで大丈夫です。」

「僕達もそれでかまいません。」

『なら早く行くんだぞー。』

ラッキー達はダンジョンに行く準備をして、転移魔法陣で20階層に移動した。

「遭遇したら倒すけど、時間がもったいないから最短距離で下に降りよう。」

ラッキー達は21階層、22階層、23階層とサクサクと下に進んでいく。

「そういやタルト。24階層の軍隊アリって強いのか?」

「酸にさえ気をつければそんなに強くないって言ってたよ。」

「酸?」

「うん。服とか溶けちゃうし、武器とか鎧もほっておくと錆びちゃうから都度都度手入れしないといけないみたいだよ。うまく躱して倒すんだって。」

「それはちょっとめんどうだな。」

「後、5体以上の集団で襲って来るんだって。僕達は2人でやってたから24階層は危ないね。って話してたんだ。」

(なるほど。軍隊アリの名前通りって感じか。なら24階層はパーティーを分ける必要がないから良い狩場になりそうだな。酸の対策が出来たらいいかもしれないな。そこなら俺のモンスターガチャスキルもすぐに貯まりそうだし。)

ラッキー達は24階層で何度か軍隊アリと戦闘し、感じを掴むだけで、そのまま25階層へと進んだ。

そして・・・

「又か・・・」

リルの鼻を頼りにカウカウを探すも向かった時にはすでに他の冒険者が戦闘を行っていたのだ。

「やっぱり人気のエリアですね。奥に行かないと難しそうですね。」

「そうだな。まあここからなら転移魔法で安全地帯までは戻れるから今日は一日カウカウ狩りに決めて奥まで進んで見るか。」

『牛肉、牛肉、なんだぞー』
 
奥まで進むと、冒険者達をめっきりと見かけなくなった。ストレスなくカウカウを狩る事ができたラッキー達はその日、無事に上質な牛肉とミルクを手に入れる事ができた。そして、ラッキーがみんなに牛肉料理を振る舞い大絶賛を受けるのだった。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

どうも、死んだはずの悪役令嬢です。

西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。 皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。 アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。 「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」 こっそり呟いた瞬間、 《願いを聞き届けてあげるよ!》 何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。 「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」 義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。 今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで… ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。 はたしてアシュレイは元に戻れるのか? 剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。 ざまあが書きたかった。それだけです。

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

処理中です...