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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第133話 ダンジョンの常識が変わる!?
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(やばい!!これはダンジョン事情が劇的に変わるぞ。一日10回の制限があるからずっとって言う訳にはいかないけど1日10回もボスを倒す冒険者なんていないだろう。ていうかダンジョン内を移動できるってかなり反則だよな。)
ラッキーは20階層にある安全地帯で、皆で食事をした後、テントの中で明日の予定について考えていた。みんなの為に17階層にいるジュエルホビットを狩りたいが、20階層の安全地帯からは19階層に行く事は出来ない。
その為、ジュエルホビットを狩る場合は一度地上に帰還して、10階層にある安全地帯からスタートする必要があった。だが、20階層のスカイドラゴンを楽勝で倒せるラッキー達にとって、10階層からのスタートはレベリングの効率が下がる。
その為、21階層からのレベリングを優先するか、17階層の宝石を優先するか悩んでいた。そしてふと、自分の転移魔法でダンジョン内を移動できないかと思った。思い立ったらすぐに行動。ラッキーは、マフィンに一言伝えテントを出て、17階層の入り口に転移魔法を使ってみた。すると・・・
転移できてしまったのだった。
(転移は1日10回使える。20階層のボス部屋の前に転移すれば、連続で10回ボスに挑戦できる。朝から使うともしもの時に困るから一日の終わりに使うのがいいか。それを考えると朝から21階層から先に進んでレベル上げをしながら途中で17階層に移動してジュエルホビット狩り、そのまま20階層のボスを倒して、その後周回って感じか。なら後はどれぐらいの階層を移動できるかだな。)
その後、ラッキーはどれぐらいの階層を移動できるのか、回数制限に気を付け乍らダンジョン内を移動していくのだった。
そして翌朝・・・
「ラッキー、今日は21階層から先に進むの?」
「実はその事でみんなに提案があるんだ。聞いてくれるか?」
「提案?どうしたの?」
「実は・・・」
ラッキーは昨日の晩の事を話した。
「それは・・・」
「昨日テントから出た後しばらく帰ってこなかったのはそういう事ですね。」
「うん。昨日試したからまちがいないよ。」
「とんでもないわね。」
「安全地帯に来たらそこからは上は移動できないっていうのはダンジョンの共通認識ですから。ラッキー様の転移魔法万能すぎますね。」
「たしかに昨日気づいて試したらできたから俺も驚いてるよ。」
「それで、どこまで転移できるの?もしかして地上まで一気に転移できるの?」
「いや、そこはやっぱり距離が関係しているみたいなんだ。今の俺ならだいたい6階層分は転移できる感じだな。」
(多分距離が増えれば地上へ一気に転移もできるだろうし、逆に地上からダンジョン内への転移も可能だろうな。)
「6階層でも十分すごいわね。」
「ああ。だから今日は23階層ぐらいまで進んで、それから17階層でジュエルホビット狩り、その後20階層のスカイドラゴンを10回倒すのはどうかなって思って。」
「いいですね。レベル上げと金策のバランスがうまく取れてますね。21階層から23階層はスライムエリアですから危険も少ないですし。」
「21階層から23階層はスライムか・・・。」
「どうしたんですかラッキー様?」
「いや。スライムならあまりレベリングは期待できないかなって思って。」
「たしかに経験値からすると昨日のゴブリンブラザースの方が多いかもしれないね。だけど、安全に狩りが出来てレベルを上げれるからスライムエリアって人気なんだよ。ドロップアイテムも必要な品だし需要も多いから安定して買い取ってもらえるからね。」
「なるほど。」
「どうだろ?僕達がレベル23になるまでは23階層まででレベルアップするのは?17階層に行くって事は宝石に興味があるって事だよね?」
「そうだな。」
「ラッキー達とレベル差があるから少し迷惑かけるかもしれないけど、3日ぐらいあればそれぐらいまでレベルは上がると思うし、その間にラッキーなら宝石もスカイドラゴンのドロップも手に入れられると思うし。」
(なるほど。3日あればスカイドラゴンを30回倒せる。俺がドラゴンの牙をドロップさせて、その後ドラゴンの鱗を狙えばどちらも手に入れる事ができるだろうな。それにジュエルホビットも1日に30体程倒せば平均して3個は宝石を手に入れられる。3日あれば9個は宝石を手に入れられるから全員1個ずつあっても大丈夫だな。)
「うん。マフィンの案で大丈夫だよ。」
『ラッキー。俺は14階層に転移してほしいんだぞ。』
「リルのオーク肉はまだあるから今度な。」
『絶対だぞー。』
(リルのオーク肉の為には14階に転移か。14階層に転移して17階層に転移して20階層に転移・・・転移魔法の回数10回って言うのがここにきて地味に痛いな。17階層から20階層までは徒歩で移動するとして、後は宝石とドラゴンの素材のドロップ次第だな・・・)
そうして、予定を決めたラッキー達は20階層の安全地帯を抜けて21階層へと進んで行くのだった。
ラッキーは20階層にある安全地帯で、皆で食事をした後、テントの中で明日の予定について考えていた。みんなの為に17階層にいるジュエルホビットを狩りたいが、20階層の安全地帯からは19階層に行く事は出来ない。
その為、ジュエルホビットを狩る場合は一度地上に帰還して、10階層にある安全地帯からスタートする必要があった。だが、20階層のスカイドラゴンを楽勝で倒せるラッキー達にとって、10階層からのスタートはレベリングの効率が下がる。
その為、21階層からのレベリングを優先するか、17階層の宝石を優先するか悩んでいた。そしてふと、自分の転移魔法でダンジョン内を移動できないかと思った。思い立ったらすぐに行動。ラッキーは、マフィンに一言伝えテントを出て、17階層の入り口に転移魔法を使ってみた。すると・・・
転移できてしまったのだった。
(転移は1日10回使える。20階層のボス部屋の前に転移すれば、連続で10回ボスに挑戦できる。朝から使うともしもの時に困るから一日の終わりに使うのがいいか。それを考えると朝から21階層から先に進んでレベル上げをしながら途中で17階層に移動してジュエルホビット狩り、そのまま20階層のボスを倒して、その後周回って感じか。なら後はどれぐらいの階層を移動できるかだな。)
その後、ラッキーはどれぐらいの階層を移動できるのか、回数制限に気を付け乍らダンジョン内を移動していくのだった。
そして翌朝・・・
「ラッキー、今日は21階層から先に進むの?」
「実はその事でみんなに提案があるんだ。聞いてくれるか?」
「提案?どうしたの?」
「実は・・・」
ラッキーは昨日の晩の事を話した。
「それは・・・」
「昨日テントから出た後しばらく帰ってこなかったのはそういう事ですね。」
「うん。昨日試したからまちがいないよ。」
「とんでもないわね。」
「安全地帯に来たらそこからは上は移動できないっていうのはダンジョンの共通認識ですから。ラッキー様の転移魔法万能すぎますね。」
「たしかに昨日気づいて試したらできたから俺も驚いてるよ。」
「それで、どこまで転移できるの?もしかして地上まで一気に転移できるの?」
「いや、そこはやっぱり距離が関係しているみたいなんだ。今の俺ならだいたい6階層分は転移できる感じだな。」
(多分距離が増えれば地上へ一気に転移もできるだろうし、逆に地上からダンジョン内への転移も可能だろうな。)
「6階層でも十分すごいわね。」
「ああ。だから今日は23階層ぐらいまで進んで、それから17階層でジュエルホビット狩り、その後20階層のスカイドラゴンを10回倒すのはどうかなって思って。」
「いいですね。レベル上げと金策のバランスがうまく取れてますね。21階層から23階層はスライムエリアですから危険も少ないですし。」
「21階層から23階層はスライムか・・・。」
「どうしたんですかラッキー様?」
「いや。スライムならあまりレベリングは期待できないかなって思って。」
「たしかに経験値からすると昨日のゴブリンブラザースの方が多いかもしれないね。だけど、安全に狩りが出来てレベルを上げれるからスライムエリアって人気なんだよ。ドロップアイテムも必要な品だし需要も多いから安定して買い取ってもらえるからね。」
「なるほど。」
「どうだろ?僕達がレベル23になるまでは23階層まででレベルアップするのは?17階層に行くって事は宝石に興味があるって事だよね?」
「そうだな。」
「ラッキー達とレベル差があるから少し迷惑かけるかもしれないけど、3日ぐらいあればそれぐらいまでレベルは上がると思うし、その間にラッキーなら宝石もスカイドラゴンのドロップも手に入れられると思うし。」
(なるほど。3日あればスカイドラゴンを30回倒せる。俺がドラゴンの牙をドロップさせて、その後ドラゴンの鱗を狙えばどちらも手に入れる事ができるだろうな。それにジュエルホビットも1日に30体程倒せば平均して3個は宝石を手に入れられる。3日あれば9個は宝石を手に入れられるから全員1個ずつあっても大丈夫だな。)
「うん。マフィンの案で大丈夫だよ。」
『ラッキー。俺は14階層に転移してほしいんだぞ。』
「リルのオーク肉はまだあるから今度な。」
『絶対だぞー。』
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そうして、予定を決めたラッキー達は20階層の安全地帯を抜けて21階層へと進んで行くのだった。
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