122 / 178
第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第122話 王都ガイアと王への謁見
しおりを挟む
呪いを掛けられたガイアの王妃アリファを救う為にさ、オーディールにある万能薬草を手に入れる必要がある。
「ここが王都ガイアです。」
(アルカディアと同じような感じだな。さすが王都って言うだけあって広いな。オーディールはここから近いのかな?霊峰って聞いてるけど、ここから見える山のどれかかな?)
「さすが王都。賑わってるね。」
「はい。海に囲まれてる島とは言え、ガイア国は結構広いですから島の中心にある王都は自然と色んな町から人が集まってくるんです。オーディールがあるから冒険者の大半は王都を拠点にしてますしね。」
「やっぱり未攻略だからオーディールは人気なのね。」
「それもありますが、ガイア国にはダンジョンがオーディールしかありません。鉱石などの資源に魔石。使えるドロップを入手できるオーディールは国の重要な施設となっています。オーディールがなければ国が成り立たなくなる。と言われる程です。」
「ダンジョンが一つしかないんですか?」
「ならオーディールには誰でも入れるの?」
「誰でも入れると言う訳ではありません。さすがに冒険者になったばかりのGランクでは入れませんよ。ですが、Fランク以上の冒険者なら入場可能です。」
(Fランクならダンジョンにいけるのか。それはすごいな。魔物の対策もできて帰還玉もあるなら安全だし、それを考えるとこの国の冒険者のレベルはけっこう高いだろうな。でもこれってけっこうな機密じゃないのか?俺達に言って大丈夫なんだろうか・・・)
「おっと。つい長々と話してしまいましたね。王への謁見は明日を予定していますので、今日は宿でゆっくり休んでください。」
(謁見は明日か・・・。王妃様の状況も気になるが、まずはオーディールにいるアークドラゴンにあって万能薬草の入手だな。そういえば、そもそも万能薬草で王妃様の呪いって解けるのか・・・今まで誰も入った事がないって事は使った事もないんだよな・・・まあオーディールに万能薬草があるって事が分かってるわけだし、効果とかも知ってるのかな?その辺は明日聞いて見ればいいか。)
宿へと着いたラッキー達は明日の謁見に備えて、疲れを癒した。そして・・・
「よくぞ遠路はるばるガイアまで来られた。歓迎するぞ。」
「ありがとうございます。こちら我が王より預かっております。まずはお納め下さい。」
「うむ。アルカディア王からの手紙確かに受け取った。後でゆっくり見させてもらおう。ガイアにはアルカディアに無いモノも多いだろう。是非楽しんで行ってくれ。」
「ありがとうございます。」
ガイア王との謁見が終わり、ラッキー達は王の執務室へと呼ばれ移動した。そこには、先ほどよりもリラックスした表情のガイア王とセレス王女がいた。
「いやいや先ほどはすまなかったね。謁見の場だとあまり下手な事を話せなくてね。まずはようこそガイアへ。そしてセレスが迷惑をかえて申し訳なかった。」
「いえ、俺達もガイア国には興味があったので、問題ありません。」
「そう言ってくれると助かるよ。」
「それで・・・王妃様は大丈夫なんですか?」
「今は安定しています。と言ってもいつ何があるかわかりません。定期的に回復魔法をかけていますが・・・」
(そうか・・・セレス王女も心配だろうな・・・こりゃ早く万能薬草をもらってこないとな。)
「そうですか・・・。なら早めにオーディールに行った方がいいですよね?そのあたりはどうなってるんですか?」
「ああ。きて早々なのだが、こちらの準備はできておる。道中ワイバーンなどの魔物が出るので護衛を付けるつもりだ。まあ結界内に入る事は極秘なので、少数精鋭にはなるだろうがな。明日には出発できるがどうだろうか?」
(明日か・・・まあ王様も早く王妃様を助けたいだろうし。それに、俺の事は極秘扱いしてくれてるみたいだし。万能薬草がほいほい手に入るってわかったら何されるかわからないもんな。そんな話が知れわたったらガイアに監禁されそうだし・・・その辺を配慮してくれてるんだろうな。)
「はい。大丈夫です。」
「すまんな。来たばかりで疲れてるとは思うがよろしく頼む。万能薬草が無事に手に入ったら望む報酬を用意しよう。」
「ラッキーさん。よろしくお願いします。」
(望む褒美か・・・。なんだろ?ゼンパンの素質の情報・・・はないだろうな。マジックバッグや装備品もとりあえずは間に合ってる。特に必要なモノはないか・・・オーディールダンジョンへの挑戦許可をもらうぐらいか・・・。あっおいしいパンがあれば紹介してもらおうかな。)
「わかりました。やれるだけやってみます。」
『明日行くんだなー。アークおばちゃんに会うの楽しみなんだぞー。いつもの肉食べたいんだぞー。ラッキー。最近魚ばっかりだし、今日は俺、肉を食べたいんだぞー』
「リルさんもよろしくお願いしますね。」
『ん?まかせるんだぞー。』
(あっ、多分セレス王女はリルがまかせろ。みたいに言ったと思ったんだろうな。まあ俺以外にはキャンキャンキャンキャンとしか聞こえないみたいだからしょうがないと言えばしょうがないか。いよいよ明日か・・・ドラゴン・・・本でしか見た事ないから楽しみだな。)
そうしてラッキー達は明日、万能薬草を取りに行く事を決めて、準備するのだった。
「ここが王都ガイアです。」
(アルカディアと同じような感じだな。さすが王都って言うだけあって広いな。オーディールはここから近いのかな?霊峰って聞いてるけど、ここから見える山のどれかかな?)
「さすが王都。賑わってるね。」
「はい。海に囲まれてる島とは言え、ガイア国は結構広いですから島の中心にある王都は自然と色んな町から人が集まってくるんです。オーディールがあるから冒険者の大半は王都を拠点にしてますしね。」
「やっぱり未攻略だからオーディールは人気なのね。」
「それもありますが、ガイア国にはダンジョンがオーディールしかありません。鉱石などの資源に魔石。使えるドロップを入手できるオーディールは国の重要な施設となっています。オーディールがなければ国が成り立たなくなる。と言われる程です。」
「ダンジョンが一つしかないんですか?」
「ならオーディールには誰でも入れるの?」
「誰でも入れると言う訳ではありません。さすがに冒険者になったばかりのGランクでは入れませんよ。ですが、Fランク以上の冒険者なら入場可能です。」
(Fランクならダンジョンにいけるのか。それはすごいな。魔物の対策もできて帰還玉もあるなら安全だし、それを考えるとこの国の冒険者のレベルはけっこう高いだろうな。でもこれってけっこうな機密じゃないのか?俺達に言って大丈夫なんだろうか・・・)
「おっと。つい長々と話してしまいましたね。王への謁見は明日を予定していますので、今日は宿でゆっくり休んでください。」
(謁見は明日か・・・。王妃様の状況も気になるが、まずはオーディールにいるアークドラゴンにあって万能薬草の入手だな。そういえば、そもそも万能薬草で王妃様の呪いって解けるのか・・・今まで誰も入った事がないって事は使った事もないんだよな・・・まあオーディールに万能薬草があるって事が分かってるわけだし、効果とかも知ってるのかな?その辺は明日聞いて見ればいいか。)
宿へと着いたラッキー達は明日の謁見に備えて、疲れを癒した。そして・・・
「よくぞ遠路はるばるガイアまで来られた。歓迎するぞ。」
「ありがとうございます。こちら我が王より預かっております。まずはお納め下さい。」
「うむ。アルカディア王からの手紙確かに受け取った。後でゆっくり見させてもらおう。ガイアにはアルカディアに無いモノも多いだろう。是非楽しんで行ってくれ。」
「ありがとうございます。」
ガイア王との謁見が終わり、ラッキー達は王の執務室へと呼ばれ移動した。そこには、先ほどよりもリラックスした表情のガイア王とセレス王女がいた。
「いやいや先ほどはすまなかったね。謁見の場だとあまり下手な事を話せなくてね。まずはようこそガイアへ。そしてセレスが迷惑をかえて申し訳なかった。」
「いえ、俺達もガイア国には興味があったので、問題ありません。」
「そう言ってくれると助かるよ。」
「それで・・・王妃様は大丈夫なんですか?」
「今は安定しています。と言ってもいつ何があるかわかりません。定期的に回復魔法をかけていますが・・・」
(そうか・・・セレス王女も心配だろうな・・・こりゃ早く万能薬草をもらってこないとな。)
「そうですか・・・。なら早めにオーディールに行った方がいいですよね?そのあたりはどうなってるんですか?」
「ああ。きて早々なのだが、こちらの準備はできておる。道中ワイバーンなどの魔物が出るので護衛を付けるつもりだ。まあ結界内に入る事は極秘なので、少数精鋭にはなるだろうがな。明日には出発できるがどうだろうか?」
(明日か・・・まあ王様も早く王妃様を助けたいだろうし。それに、俺の事は極秘扱いしてくれてるみたいだし。万能薬草がほいほい手に入るってわかったら何されるかわからないもんな。そんな話が知れわたったらガイアに監禁されそうだし・・・その辺を配慮してくれてるんだろうな。)
「はい。大丈夫です。」
「すまんな。来たばかりで疲れてるとは思うがよろしく頼む。万能薬草が無事に手に入ったら望む報酬を用意しよう。」
「ラッキーさん。よろしくお願いします。」
(望む褒美か・・・。なんだろ?ゼンパンの素質の情報・・・はないだろうな。マジックバッグや装備品もとりあえずは間に合ってる。特に必要なモノはないか・・・オーディールダンジョンへの挑戦許可をもらうぐらいか・・・。あっおいしいパンがあれば紹介してもらおうかな。)
「わかりました。やれるだけやってみます。」
『明日行くんだなー。アークおばちゃんに会うの楽しみなんだぞー。いつもの肉食べたいんだぞー。ラッキー。最近魚ばっかりだし、今日は俺、肉を食べたいんだぞー』
「リルさんもよろしくお願いしますね。」
『ん?まかせるんだぞー。』
(あっ、多分セレス王女はリルがまかせろ。みたいに言ったと思ったんだろうな。まあ俺以外にはキャンキャンキャンキャンとしか聞こえないみたいだからしょうがないと言えばしょうがないか。いよいよ明日か・・・ドラゴン・・・本でしか見た事ないから楽しみだな。)
そうしてラッキー達は明日、万能薬草を取りに行く事を決めて、準備するのだった。
4
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」
リーリエは喜んだ。
「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」
もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる