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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第121話 ガイア国への入国
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「シルフィー、マリア、リル・・・俺はもうダメかもしれない。アルカディアに帰ったら伝えてくれ。ラッキーは最後まで勇敢だった。と・・・。最後にスイートにも会いたかった・・・。」
「何言ってるのよ!!ただの船酔いでしょ。情けない。」
「そうは言ってもシルフィー・・・本当に死にそうなんだよ。シルフィー達にはわからないだろうけど・・・」
『ラッキー。情けないぞ。』
ラッキー達は今、船の上にいた。そうガイア国へ行くために船で移動中なのだ。初めての船に大はしゃぎだったラッキーだが、すぐに船酔いになり、ずっとベットで横になっていた。
(船なんかもう絶対乗るもんか。こんなに辛いとは思わなかった。最悪だ。)
「もうすぐ着きますからもう少しの我慢ですよラッキー様。」
「ラッキー以外は全然平気なのにね。船からの眺めとか最高なのに本当もったいないわ。」
「慣れない人もいますからね。ラッキーさんが偶然そうだったんでしょうね。」
「ラッキー。帰りも同じ船に乗るのよ?大丈夫?」
「無理・・・」
(そうだった。帰りも同じ時間船に乗らないといけないのか・・・。こんな苦しみを味わうならガイア国で一生住もうかな・・・)
ラッキー達の乗った船は、ラッキーが船酔いでずっとベットの上というハプニング以外は順調にガイア国へと向かっていった。そして船で移動する事7日ガイア国の港町グランベリーへと到着するのだった。
(ようやく着いた・・・。助かった・・・あと1日船に乗ってたらきっと俺死んでた・・・)
「ほら。着いたわよ。ラッキー。肩貸してあげるから掴まりなさい。」
シルフィーに支えられ船を降りるラッキー。そして、船を降りると・・・
「ラッキーさん。シルフィードさん。マリアさん。リルさん。ようこそガイア国へ。」
四国会議で仲良くなった、タルトとマフィンがラッキー達を出迎えてくれた。
「丁度よかったわ、マフィンさん手伝って。ラッキーが船酔いで全く動けないの。」
「それは大変!?わかりました宿まで運びましょう。」
シルフィードの肩に掴まり、今にも倒れそうなラッキーを全員で宿まで運び、ラッキーをベッドに寝かしつけ、シルフィード達はタルト達との再会を祝った。
「ラッキーさん大丈夫ですか?」
「しばらく寝れば治るでしょ。船の上では大変だったんだから、毎日毎日死ぬ~。死ぬ~。って言って。」
「ははは。僕は船酔いした事ないからわかりませんが、船酔いする人はかなり苦しいらしいですよ。」
「私もマリアもリルもなんともなかったわ。船酔いしたのは、ラッキーだけよ。」
「しばらくはグランベリーで休んで行ってください。ここは港町だけあって、特に海鮮が有名なんですよ。ラッキーさんが回復したら王都まで案内しますので。」
「そうですね。タルトさんとマフィンさんには申し訳ありませんが、ラッキー様が回復するまではここでゆっくりしたいと思います。」
「大丈夫ですよマリアさん。ナリア王女には無事に入国できた事と、ラッキーさんの事を先に伝えておきますね。」
「タルトさん。ありがとうございます。」
そして・・・
ラッキーが完全回復したのはそれから2日後だった。
「もう大丈夫なの?」
「ああ。もう大丈夫だ。それにしても船ってヤバいな・・・本当に死ぬかと思ったよ。もう絶対乗りたくないな。」
「そんな事言ったって帰りも船よ。」
「わかってるよ。それを言わないでくれ・・・船の事は考えたくない。」
「まあラッキーが転移魔法でアルカディアに移動できるなら乗らなくても大丈夫だけど・・・」
「それだ!!シルフィー。その手があった。」
「ラッキー様?転移魔法で移動できるんですか?」
「距離は日に日に伸びて行っている。ガイアにいる間に毎日練習すれば・・・」
「ラッキー様・・・アルカディア王国からガイア国まで船で1週間ですよ。一日500キロぐらい移動するとして約3,500キロぐらいありますよ?」
「そんなに・・・」
(無理だ。絶対無理だ。練習した所でそんなに転移できない・・・。今だった2キロぐらいなのに・・・。は~帰りの船の事を考えると憂鬱だ・・・。一旦船の事は忘れよう。)
「タルトさん。マフィンさん。すいません。もうすっかり良くなったので王都への案内をお願いできますか?」
「わかりました。ここから王都までは馬車で移動します。始めは船で移動する予定でしたがラッキーさんが無理そうなので陸路に変更しておきました。」
「ありがとうございます。」
その後、ラッキー達はガイア国の王都ガイアへと向かった。道中帰りの船を回避する為、確率で言えば0ではあるが、必死に転移魔法の練習をするラッキーであった。
(確率は0でも・・・もしかしたらいきなりアルカディアまで移動できるようになるかもしれない。確率は0でも・・・あきらめなければ可能性はあるかもしれない。確率は0でも・・・)
そうして・・・
ラッキーの転移魔法の距離を順調に伸ばしつつ、ラッキー達は王都ガイアへと到着するのだった。
「何言ってるのよ!!ただの船酔いでしょ。情けない。」
「そうは言ってもシルフィー・・・本当に死にそうなんだよ。シルフィー達にはわからないだろうけど・・・」
『ラッキー。情けないぞ。』
ラッキー達は今、船の上にいた。そうガイア国へ行くために船で移動中なのだ。初めての船に大はしゃぎだったラッキーだが、すぐに船酔いになり、ずっとベットで横になっていた。
(船なんかもう絶対乗るもんか。こんなに辛いとは思わなかった。最悪だ。)
「もうすぐ着きますからもう少しの我慢ですよラッキー様。」
「ラッキー以外は全然平気なのにね。船からの眺めとか最高なのに本当もったいないわ。」
「慣れない人もいますからね。ラッキーさんが偶然そうだったんでしょうね。」
「ラッキー。帰りも同じ船に乗るのよ?大丈夫?」
「無理・・・」
(そうだった。帰りも同じ時間船に乗らないといけないのか・・・。こんな苦しみを味わうならガイア国で一生住もうかな・・・)
ラッキー達の乗った船は、ラッキーが船酔いでずっとベットの上というハプニング以外は順調にガイア国へと向かっていった。そして船で移動する事7日ガイア国の港町グランベリーへと到着するのだった。
(ようやく着いた・・・。助かった・・・あと1日船に乗ってたらきっと俺死んでた・・・)
「ほら。着いたわよ。ラッキー。肩貸してあげるから掴まりなさい。」
シルフィーに支えられ船を降りるラッキー。そして、船を降りると・・・
「ラッキーさん。シルフィードさん。マリアさん。リルさん。ようこそガイア国へ。」
四国会議で仲良くなった、タルトとマフィンがラッキー達を出迎えてくれた。
「丁度よかったわ、マフィンさん手伝って。ラッキーが船酔いで全く動けないの。」
「それは大変!?わかりました宿まで運びましょう。」
シルフィードの肩に掴まり、今にも倒れそうなラッキーを全員で宿まで運び、ラッキーをベッドに寝かしつけ、シルフィード達はタルト達との再会を祝った。
「ラッキーさん大丈夫ですか?」
「しばらく寝れば治るでしょ。船の上では大変だったんだから、毎日毎日死ぬ~。死ぬ~。って言って。」
「ははは。僕は船酔いした事ないからわかりませんが、船酔いする人はかなり苦しいらしいですよ。」
「私もマリアもリルもなんともなかったわ。船酔いしたのは、ラッキーだけよ。」
「しばらくはグランベリーで休んで行ってください。ここは港町だけあって、特に海鮮が有名なんですよ。ラッキーさんが回復したら王都まで案内しますので。」
「そうですね。タルトさんとマフィンさんには申し訳ありませんが、ラッキー様が回復するまではここでゆっくりしたいと思います。」
「大丈夫ですよマリアさん。ナリア王女には無事に入国できた事と、ラッキーさんの事を先に伝えておきますね。」
「タルトさん。ありがとうございます。」
そして・・・
ラッキーが完全回復したのはそれから2日後だった。
「もう大丈夫なの?」
「ああ。もう大丈夫だ。それにしても船ってヤバいな・・・本当に死ぬかと思ったよ。もう絶対乗りたくないな。」
「そんな事言ったって帰りも船よ。」
「わかってるよ。それを言わないでくれ・・・船の事は考えたくない。」
「まあラッキーが転移魔法でアルカディアに移動できるなら乗らなくても大丈夫だけど・・・」
「それだ!!シルフィー。その手があった。」
「ラッキー様?転移魔法で移動できるんですか?」
「距離は日に日に伸びて行っている。ガイアにいる間に毎日練習すれば・・・」
「ラッキー様・・・アルカディア王国からガイア国まで船で1週間ですよ。一日500キロぐらい移動するとして約3,500キロぐらいありますよ?」
「そんなに・・・」
(無理だ。絶対無理だ。練習した所でそんなに転移できない・・・。今だった2キロぐらいなのに・・・。は~帰りの船の事を考えると憂鬱だ・・・。一旦船の事は忘れよう。)
「タルトさん。マフィンさん。すいません。もうすっかり良くなったので王都への案内をお願いできますか?」
「わかりました。ここから王都までは馬車で移動します。始めは船で移動する予定でしたがラッキーさんが無理そうなので陸路に変更しておきました。」
「ありがとうございます。」
その後、ラッキー達はガイア国の王都ガイアへと向かった。道中帰りの船を回避する為、確率で言えば0ではあるが、必死に転移魔法の練習をするラッキーであった。
(確率は0でも・・・もしかしたらいきなりアルカディアまで移動できるようになるかもしれない。確率は0でも・・・あきらめなければ可能性はあるかもしれない。確率は0でも・・・)
そうして・・・
ラッキーの転移魔法の距離を順調に伸ばしつつ、ラッキー達は王都ガイアへと到着するのだった。
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