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第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル
第114話 キャロラインを案内してもらおう
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四国会議の初日を終えて二日目、ラッキー達はサラマンダ連合国のシルベスターとリーフにキャロラインの町を案内してもらう事になった。
ラッキー、シルフィード、マリア、リル、プリン、シルベスター、リーフの6名と1匹の大所帯だ。
「行きたい所があったら言ってくれよ。ここは僕達の国だしどこでも案内できるから。」
(行きたい所か・・・興味があるのはこの国のギルドがどんな状況かとか、武器屋防具はどんな物を売ってるか、食料もどんな物が売ってるか見てみたいし・・・。それに図書館があったら素質の事とか調べてみたい。って結局どこに行っても自国との違いを調べる感じになりそうだな。)
「俺はどこでもいいよ。」
「私は図書館があるなら行ってみたいわね。後は単純にこの国の特産とかがあるなら食べて見たいわ。」
「私は教会・・・ですかね。」
「私はやっぱり服ね。この国でどんな服が流行ってるのか気になるわ。」
『俺は肉が食べたいんだぞー』
「リルは肉が食べたいって。」
「ラッキーさんは、リルの言葉がわかるんだね。それもゼンパンの素質かい?」
「これはテイマーの素質によるものだよ。」
「へ~。ラッキーさんはテイマーの素質も持ってるのか。それなら納得だ。」
「シルベスターは詮索してラッキーさんを困らせてはダメよ。」
「わかってるよリーフ。」
「リーフさん。大丈夫ですよ。」
(別に隠してる訳じゃないからね。それに尋問みたいな感じならいやだけどシルベスターさんは勇者だから俺も色々聞いて見たい事があるし。)
「ならどこから行こうかな。リーフ。どうする?」
「そうね。みんなの意見を採用するなら、始めに教会に行ってお祈りしてから図書館に行って、お昼はビーフシチューで有名な、『輝く牛さん』でどうかしら?昼からは市場とか服とかの買い物の流れで。」
「さすがリーフだね。よしそれで行こう。」
シルベスターとリーフが案内する内容を決めて歩いて行く。ラッキー達はそれに続いて歩いて行く。
教会はアルカディアと遜色ない形だ。特に豪華という程でもなく、質素と言う訳でもなかった。全員でお祈りして、もちろんラッキーも素質を授けてくれたミラに向けてお祈りした。
教会の後に向かった図書館では、アルカディア王国の王都以上の本が置いてあった。
「すごい!本がこんなに・・・これはアルカディア以上だわ。」
「サラマンダ連合国は国自体の交流も盛んですから。その分様々な本も流れてきます。その中でもここキャロラインの蔵書は最大級ですね。私もこの場所は好きなんです。」
「リーフさんはどんな本が好きなんですか?」
「私は冒険物の小説が好きですね。」
「私はやっぱり魔法ね。折角魔法系の素質なんですもの。もっと使えるようにならないと。」
「冒険物っておもしろいですよね?僕も好きですよ。特に勇者が魔王を倒す話なんて同じ勇者として憧れます。」
「シルベスターは勇者だよね?やっぱり魔王を倒せとか言われるの?」
「魔王がいたなら言われるのかもしれませんが、この世界に魔王はいませんから。特に何も言われる事なく自由に過ごしてますよ。まあいつ魔王が現れてもいいように鍛錬は欠かしてませんが。ラッキーさんとの交流戦も楽しみにしてますよ。」
「うん。俺も実を言えばシルベスターさんとの交流戦はすごく楽しみなんだ。」
「僕もですよ。王国武道会の事は聞いてますから。」
「あっ知ってるんだ。これは気を付けないと・・・」
そうして、図書館で有意義な時間を過ごしたラッキー達は、人気のビーフシチューを食べながらそこでも雑談という名の情報収集合戦が行われた。
「シルベスターさんとリーフさんは仲がいいんですね。付き合ってるんですか?」
「プリン王女。それは・・・」
「プリン王女。僕とリーフは幼馴染なんだ。リーフはどっちかって言うと姉って感じかな。」
「・・・そうね。シルベスターは勇者の素質を持ってるからいろんな所から求婚されるの。まあ全て私が追っ払ってるけどね。」
(なるほどなるほど。話の感じからすると、リーフさんはシルベスターさんが好きなのかな?幼馴染って言ってたしこれはプリンが漬け込む隙はなさそうだな。ちゃっかりシルベスターにその事を聞いてる辺りさすがって感じだな。)
などのよくあるガールズトークや、
「ラッキー君達は明日はどうするんだ?」
「そうだね。まだ決めてないけど今日周れなかった所とかもあるからその辺を見に行くかな~。他の国の人達も気になるけど何してるのかわからないし。シルベスターさん達は?」
「僕達は明日はガイア国のタルトさんとマフィンさんを案内するよ。今日のラッキーさん達みたいに。」
(シルベスターさん達は地元だからな。交代で案内してくれてるのか。それに合わせて他国との仲を深めてるって感じだな。俺達も積極的に動けばよかったな。まあ町を歩いてれば偶然会ったりする可能性もあるか。とりあえずシルベスターさんとリーフさんとは仲良くなれたしよしとするか。)
明日の予定を話し合ったりと、食事はゆっくり話す事ができた。その後は買い物にむかったのだが、案の定ラッキーとシルベスターとリルは店の外で待ちぼうけ。プリンを筆頭にシルフィード、マリア、リーフがあれもいい。これもいい。と服屋で延々と試着しては楽しんでる様子を眺めるだけだった。
気が付けばその日の交流は何事もなく終わった。交流戦で又会うので、交流戦後に再度食事の約束をして、お互い宿に戻るのだった。
ラッキー、シルフィード、マリア、リル、プリン、シルベスター、リーフの6名と1匹の大所帯だ。
「行きたい所があったら言ってくれよ。ここは僕達の国だしどこでも案内できるから。」
(行きたい所か・・・興味があるのはこの国のギルドがどんな状況かとか、武器屋防具はどんな物を売ってるか、食料もどんな物が売ってるか見てみたいし・・・。それに図書館があったら素質の事とか調べてみたい。って結局どこに行っても自国との違いを調べる感じになりそうだな。)
「俺はどこでもいいよ。」
「私は図書館があるなら行ってみたいわね。後は単純にこの国の特産とかがあるなら食べて見たいわ。」
「私は教会・・・ですかね。」
「私はやっぱり服ね。この国でどんな服が流行ってるのか気になるわ。」
『俺は肉が食べたいんだぞー』
「リルは肉が食べたいって。」
「ラッキーさんは、リルの言葉がわかるんだね。それもゼンパンの素質かい?」
「これはテイマーの素質によるものだよ。」
「へ~。ラッキーさんはテイマーの素質も持ってるのか。それなら納得だ。」
「シルベスターは詮索してラッキーさんを困らせてはダメよ。」
「わかってるよリーフ。」
「リーフさん。大丈夫ですよ。」
(別に隠してる訳じゃないからね。それに尋問みたいな感じならいやだけどシルベスターさんは勇者だから俺も色々聞いて見たい事があるし。)
「ならどこから行こうかな。リーフ。どうする?」
「そうね。みんなの意見を採用するなら、始めに教会に行ってお祈りしてから図書館に行って、お昼はビーフシチューで有名な、『輝く牛さん』でどうかしら?昼からは市場とか服とかの買い物の流れで。」
「さすがリーフだね。よしそれで行こう。」
シルベスターとリーフが案内する内容を決めて歩いて行く。ラッキー達はそれに続いて歩いて行く。
教会はアルカディアと遜色ない形だ。特に豪華という程でもなく、質素と言う訳でもなかった。全員でお祈りして、もちろんラッキーも素質を授けてくれたミラに向けてお祈りした。
教会の後に向かった図書館では、アルカディア王国の王都以上の本が置いてあった。
「すごい!本がこんなに・・・これはアルカディア以上だわ。」
「サラマンダ連合国は国自体の交流も盛んですから。その分様々な本も流れてきます。その中でもここキャロラインの蔵書は最大級ですね。私もこの場所は好きなんです。」
「リーフさんはどんな本が好きなんですか?」
「私は冒険物の小説が好きですね。」
「私はやっぱり魔法ね。折角魔法系の素質なんですもの。もっと使えるようにならないと。」
「冒険物っておもしろいですよね?僕も好きですよ。特に勇者が魔王を倒す話なんて同じ勇者として憧れます。」
「シルベスターは勇者だよね?やっぱり魔王を倒せとか言われるの?」
「魔王がいたなら言われるのかもしれませんが、この世界に魔王はいませんから。特に何も言われる事なく自由に過ごしてますよ。まあいつ魔王が現れてもいいように鍛錬は欠かしてませんが。ラッキーさんとの交流戦も楽しみにしてますよ。」
「うん。俺も実を言えばシルベスターさんとの交流戦はすごく楽しみなんだ。」
「僕もですよ。王国武道会の事は聞いてますから。」
「あっ知ってるんだ。これは気を付けないと・・・」
そうして、図書館で有意義な時間を過ごしたラッキー達は、人気のビーフシチューを食べながらそこでも雑談という名の情報収集合戦が行われた。
「シルベスターさんとリーフさんは仲がいいんですね。付き合ってるんですか?」
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「・・・そうね。シルベスターは勇者の素質を持ってるからいろんな所から求婚されるの。まあ全て私が追っ払ってるけどね。」
(なるほどなるほど。話の感じからすると、リーフさんはシルベスターさんが好きなのかな?幼馴染って言ってたしこれはプリンが漬け込む隙はなさそうだな。ちゃっかりシルベスターにその事を聞いてる辺りさすがって感じだな。)
などのよくあるガールズトークや、
「ラッキー君達は明日はどうするんだ?」
「そうだね。まだ決めてないけど今日周れなかった所とかもあるからその辺を見に行くかな~。他の国の人達も気になるけど何してるのかわからないし。シルベスターさん達は?」
「僕達は明日はガイア国のタルトさんとマフィンさんを案内するよ。今日のラッキーさん達みたいに。」
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