ガチャからは99.7%パンが出るけど、世界で一番の素質を持ってるので今日もがんばります

ベルピー

文字の大きさ
上 下
113 / 178
第3章 ゼンパンの素質とプレミアムガチャスキル

第113話 四国会議初日を終えて各国は・・・

しおりを挟む
四国会議初日を終えて、アルカディアと同じように各国ともに、会議内容の共有と明日以降の行動について話し合っていた。



開催国サラマンダー連合国では・・・

「会議はどうでしたかシルベスターさん。」

「はは。転移魔法には驚きましたね。まさかこの目で伝説の魔法が見れるとは思いませんでした。」

「明日はアルカディアの方達の案内の約束をしたんでしたな?」

「そうですね。今日話した感じですが、ラッキーさん、シルフィードさん、マリアさんともに仲良くできそうでしたから。」

「それはよかった。転移魔法を使うラッキーさんと仲良くできれば我が国にとっても非常にプラスに働きます。でも気を付けてくださいね。貴方は勇者。転移魔法のラッキーさんとともに注目されていますから。」

「わかってますよ。」

「リーフさんも。シルベスターさんの事頼みましたよ。」

「はい。シルベスターの事は、私に任せてください。明日はアルカディア国、明後日はガイア王国、明々後日はフランダル魔法国と案内の約束はちゃんと取り付けましたし私とシルベスターにまかせてください。」

イケメンさわやかな物語の主人公のような勇者シルベスターと、ザ・エルフという感じの緑の髪に長い耳、弓聖のリーフは自国の為、そして今後の為に、次世代英雄候補との積極的な交流を誓うのだった。

◆◆

フランダル魔法国では・・・

「転移魔法・・・すごかった。」

「ドルチェはさっきからそればっかりだな。」

「だってストリンガー。フランダルでも転移魔法使える人いないんだよ?」

「それはまあそうだが・・・。」

「もっとお話ししたいな。調べさせてほしいな。そしたら私も転移魔法使えるかも。」

「いやいや、抑えろよ。学園長からも言われてるだろ?」

「それは・・・。」

「明日はシルベスターとリーフがラッキー達に街を案内するって言ってたから、明日以外で魔法談義の場でも作って見るか?」

「本当!?さすがストリンガー。頼りになる。」

「ストリンガーさん。リーフさん。アルカディア国と仲良くなるのはありがたいですが、他の国ともちゃんと交流してくれないと困りますよ。」

「わかってますよ。シルベスターとリーフとは、明々後日に町を案内してもらう時に交流はできます。ガイア王国は・・・まあなんとかしますよ。」

「私は、アルカディアの転移魔法と、森の魔導士にしか興味ない。ちょっとは勇者と聖女にも興味はある。」

「は~。ストロンガーさん。頼みましたよ。」

「はいはい。俺がなんとかしますよ。」

面倒見がよく、さっぱりした性格でフランダル魔法国では人気者の炎風の魔導士ストリンガーと、魔術以外は興味無しを地で行く、黒い魔術帽に黒いローブ、定番の木の杖を身につけたいかにも魔術師です!といった賢者ドルチェは自国の魔法の発展の為に、今回の四国会議を有意義なモノにする為、動かないドルチェを他所に、ストリンガーは奮闘するのだった。

◆◆◆

そして・・・

ガイア王国では・・・

「見ましたか?あれは本当に転移魔法でした。」

「はい。そうですねセレス様。私も驚きました。」

「なんとかしてガイアに来てもらえないかしら?」

「それは・・・今は、難しいでしょう。王妃様の事は他国の方は知りません。極秘事項ですから。」

「ならお母様の事を伝えて協力してもらうのは?」

「それも難しいでしょう。王妃様の事が他国の者に知られるのはまずいです。協力を仰げば理由を尋ねられます。」

「じゃあどうすればいいのよ!」

「それは・・・」

「セレス様。僕とマフィンでラッキーさんにお願いしてきましょうか?土下座して頼み込めばラッキーさんなら聞いてくれるんじゃ?」

「うん。ラッキーさん。優しそうな感じだったもんね。」

「そうね。お母さまの事がアルカディアに知られるのは、この際しょうがないわ。アルカディア以外に知られずに進めるには貴方達を頼るしかなさそうね。」

「セレス様!?ですが、他の国に内緒で交渉すると四国同盟に亀裂が入りますぞ?」

「その辺は私達がうまくやるしかないわ。時間も限られてる。今はラッキーさんにどうにかしてガイアにきてもらうしか方法はないわ。」

「・・・そうですな。王妃様の事を考えるとやるしかなさそうじゃな。タルトにマフィンよ。頼んだぞ。だが強引に進めるな。慎重だぞ。」

「わかってますよ。僕達だって王妃様にはお世話になりましたし、必ずラッキーさんと仲良くなってきます。ねマフィン?」

「うん。私がんばります。だからセレス様。セレス様もがんばってください。」

「ありがとうマフィン。そうね。私焦ってたみたいだわ。ここにいるのも1週間。この1週間でなんとしてもラッキーさんがガイアに来たいと思うように頑張りましょ。」

そうして、同じ顔をしている武聖のタルトと守護神のマフィンは、ガイア王国で今も苦しんでいるセレスの母であるガイア王国の王妃の為に行動する事を決めるのだった。





各国共に、興味はアルカディア国のラッキーにあった。キャロラインで行われる四国会議。ラッキーを中心として、四国の次世代英雄候補達はそれぞれの目的の為に動き出すのだった。

☆☆☆★★★☆☆☆

お読みいただきありがとうございます。
新作も無事に投稿致しました。ブログでは先行的に公開しています。
引き続き、評価に応援、よろしくお願いいたします。
しおりを挟む
感想 52

あなたにおすすめの小説

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

絶対に間違えないから

mahiro
恋愛
あれは事故だった。 けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。 だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。 何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。 どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。 私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

投獄された聖女は祈るのをやめ、自由を満喫している。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「偽聖女リーリエ、おまえとの婚約を破棄する。衛兵、偽聖女を地下牢に入れよ!」  リーリエは喜んだ。 「じゆ……、じゆう……自由だわ……!」  もう教会で一日中祈り続けなくてもいいのだ。

処理中です...